「ランチ合コン探偵」の謎の男、坂口涼太郎とは何者か?役者?ダンサー?歌手?彼自身が謎だった!

公開: 更新: 読みテレ
「ランチ合コン探偵」の謎の男、坂口涼太郎とは何者か?役者?ダンサー?歌手?彼自身が謎だった!

このクールでいちばん楽しみなドラマは「ランチ合コン探偵」だ、という人は多い。かくいう筆者もその一人だ。毎回お定まりのランチ合コンで山本美月演じるゆいかが推理に走り、トリンドル玲奈演じる麗子がイケメンにときめく。加えて欠かせないのが、毎回神出鬼没に現れてダメ推理をひけらかす謎の男だ。第一話ではイタリアンのウェイター、第二話では和食屋の皿洗い、第三話では三河屋の御用聞きと、毎回違う役柄で登場する。今度はどんな設定で出てくるのか楽しみになってきた。その上、どうやらこの男は、女医と組んでゆいかの謎にも絡んでいるらしい。

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それにしてもこの謎の男を演じる役者、どうにも気になる。なーんかけっこう見たことあるし、顔立ちに独特のクセがあって記憶に残る。第一話で麗子が男に「てか誰?」と問うのだが、この役者さんにも「てか誰?」と聞きたくなってきた。気になる気になる、と思っていたらインタビューできたぞ!

謎の男を演じるのは坂口涼太郎さん。調べると様々な活動をする多才な人物だとわかった。

見たことあるという人は、このCMが記憶に残っているのかもしれない。

花王 アタックZERO 入会希望者篇 30秒 CM 松坂桃李賀来賢人間宮祥太朗杉野遥亮

イケメンだらけの「洗濯を愛する会」に入会希望のちょっと変わった青年、という設定だ。

一方、YouTubeチャンネル「RyotaroSakaguchi」にはこんな動画があがっている。

Ryotaro Sakaguchi - Rebirth - Dance Movie

うお!「ランチ合コン」でのコミカルな演技とは打って変わって、ガチのダンスパフォーマンスだ。そうか、本業はダンサーなのか?

さらに別の動画では、ピアノの弾き語りが。

「僕の腕 君の舌」坂口涼太郎

そうかそうか、シンガーソングライターだけどダンスもやるし、役者もやってる、ということなのか?それにしても本拠地はどこなんだろう?
インタビューではまずそこを聞いてみた。坂口涼太郎さん、あんた要するに何者なの?

「あんまり決めてなくて(笑)。何々の坂口涼太郎と言ってないし、意識して言ってないというより無意識的に肩書きを言わないようになってます。」

つまり自分でも役者なのかダンサーなのか、肩書きを定めていないということだ。

「最初ダンサーとして初舞台に立ってそこから俳優になり、歌も唄っているし“これです”と一つのものをやってきていないんです。」

どんな経緯でそんな人物になるのだろう?

「幼稚園の頃はサーカス団に入りたいと思ってました。何か自分の身体を使って表現したかったんです。決定打が小学校三年生の時に見たミュージカル『CATS』で、絶対あのステージに立つんだ!と心に決めました。まず踊りはやっておこうと練習してたらダンサーになって、踊りにのめり込んでいたら役者もやってみればと言われて。」

なるほど!「自分の身体を使って表現したい」だからダンサーもあり役者もありなのだ。
音楽をやるようになったきっかけは高校時代だという。

「3歳からピアノをやっていて、中学でサックスも始めて音楽は好きでした。中学まで神戸にいたのが高校に入って茅ヶ崎に移ったら、ノリが通じずふさいでたんです。音楽の時間に一人ずつ発表する機会があって、その気持ちを歌にしたらみんなが感動してくれて、泣いてくれる人までいて。それからライブをするようになりました。」

そんな風に伝えたい何かが胸の中にあるのだろう。テレビを通してはわからなかったピュアさが瞳の奥から漂ってくる。

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器用そうだから「ランチ合コン」の毎回違う役も軽々こなしていたように思えるのだが。

「毎回の役作りは、難しいけど楽しかったです。自分だけのアイデアじゃなく監督やスタッフの皆さんの意見を盛り込んで作っていました。どうやったら面白いかをみんなでディスカッションして作っているので楽しかったですね。」

それは楽しそうだ。筆者もその議論に参加したかった。

「今まで培ってきたスキルも必要でしたし、自分が見てきたものや蓄えてきたものを目いっぱい利用しました。今までの経験がなかったらできなかったし、毎回どうやったら楽しんでもらえるんだろうという葛藤はありました。皆さんが自分には思いつかないアイデアを出してくれたので一人ではできなかっただろうと思います。」

自分の引き出しから軽々出して演じていたのではなく、みんなの意見を元に毎回自分を作っていたのだろう。それは難しく苦しい作業でもありそうだが、まさに「自分の身体を使って」新しいことを表現していたのだとわかった。だからこそ、私たちは毎回楽しめた。

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坂口涼太郎は今後、どんな表現者になるのだろう?役者を極めるのか?ダンサーの部分を押し出すのか?

「世界中の面白い人たちと面白いことをして生きていきたい。そんな人生だったら幸せだろうなと思います。その時に出会った人がどんなことをしているか。ダンサーだったら踊りで参加するし音楽なら音楽でお芝居だったら役者で参加する。なんでも経験したくて、自分がやりたいと思ったことがないことでも、やってみたいです。これまでもそうでしたし。」

何をやるかのジャンルは関係なく、出会った人に求められたことを「自分の身体を使って表現する」。坂口涼太郎がやりたいことは、これからもブレないだろう。

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ところでいよいよ最終回を迎える「ランチ合コン探偵」は、どうなるのか?その話になると楽しそうにこう教えてくれた。

「今までひた隠しにしてきた全ての謎が全てスッキリわかります!最終回まで引っ張り続けた謎が全て回収されますので絶対に見て欲しいです!」

そう力強くアピールする。これは見ないわけにはいかないではないか!「ランチ合コン探偵」の最終回を楽しんで見つつ、皆さんも“表現者”坂口涼太郎の今後にも注目してください。次のクールでも、ドラマ出演が決まっているらしいですぞ!

【取材・文 境 治】

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