今年、デビュー20周年という節目の年を迎えた倉木麻衣さん。“コナンのお姉さん”倉木さんの楽曲とともに青春時代を過ごしてきたファンのみなさんも多いのではないでしょうか?今回、そんな倉木さんにインタビューさせていただけるチャンスがあるということで、いつも「読みテレ」でコナンの記事を担当している私、ライターの山田が、中国公演から帰国したばかりの倉木さんに直撃インタビューをしてきました!

【取材/文:山田 奈央】

■『名探偵コナン』との出会い。23曲の歴史の始まり

――「名探偵コナン」はもともと単行本が出たときから読んでいたそうですね?

倉木麻衣(以下、倉木):兄とお小遣いを貯めて。学校から帰ってきて、もう「買ってきた、買ってきた!?」とか言いながら読んでました(笑)。

――2000年『Secret of my heart』が「名探偵コナン」のエンディングテーマとなったのが、倉木さんとコナンとのコラボの始まりだったと思うのですが、一番最初のオファーはどのようなものだったんですか?

倉木:ちょうど試験勉強をしながらレコーディングスタジオで曲を作っていた時。スタッフさんからおもむろに「『名探偵コナン』って知ってる?」って声をかけられるところから始まって。「え!?」って二度聞きしました。「大好きです!単行本見てます」と答えると、「実は、エンディングテーマ担当することになったんです。麻衣ちゃん!」って告げられて。それはもうすべての運を使い果たしたと思うくらいうれしかったです。試験勉強もやらなくちゃいけなかったんですけど、それよりもコナンの歌詞をどうやって書こう! ってワクワクしながら書きました。

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――『Secret of my heart』という楽曲はどのようなイメージで書かれたんですか?

倉木:蘭ちゃんとコナンくんの関係、新一だっていうことを秘密にしているコナンくんの気持ちを私なりに書かせていただきました。当時、通っていた学校が芸能活動をやってはいけない学校だったので。デビューしてから周りの人に、歌手になったっていうことを言ってなかったんですよ。ちょっとした恥ずかしさとこれからどうなっていくんだろうという不安や期待…そういう気持ちも込めて出来上がった楽曲です。

――主題歌に決まったことを一緒に単行本を読んでいたお兄様には報告されたんですか?

倉木:「すっげー!!」って言ってました(笑)。「まじ!? よかったね! いいの作ろうね!」っていう感じでした。今でも、兄はコナンが大好きで。一緒に見ています。

――そこから続いた倉木さんとコナンとのコラボですが、2017年には、「同じアーティストにより歌われたアニメシリーズのテーマソング最多数」でギネスにも登録されましたよね!

倉木:「そんなことあるんですか!?」って本当にびっくりしました。現在までに23曲ご一緒させていただいて、皆さんのおかげで“コナンのお姉さん”って呼ばれるようになりました。アジアの名探偵コナン大好きな方たちがたくさんいらっしゃるので、みなさんから愛されているんだなってすごく感じます。コンサートでも、覚えて日本語で歌って下さるんです。うれしいですね。

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■コナンくんのちょっと音痴なところが好き

――「名探偵コナン」で好きなキャラクターは?

倉木:昔から変わらないんですけどコナンくんですね、やっぱり!

――コナン君のどういうところが好きなんですか?

倉木:愛らしい感じも好きですし、いろんな場面で共感できる部分もあるじゃないですか。しっかりしてるけれど、ちょっと抜けてたり、仲間をすごく大事にしてたり。1つの難問を解いていって、最後まであきらめずにみんなを助けて犯人を捕まえるっていう、ヒーローですよね。あと、実は歌がちょっと下手だったり……ごめんなさい(笑)。コナンくんが蘭ちゃんに向かってわーって歌ってるシーンがあったんですけど、けっこう音痴なんだ……っていう。いつもは何でもできちゃうのに、完ぺきではない。そういうのが垣間見えるのが可愛らしいなって思います。あと新一になったときに小学生のコナンくん(の口調)が出ちゃうっていう箇所があるじゃないですか。あれも胸キュンなシーンですね。

――今年1月に放送された『修学旅行編』ではオープニングテーマとエンディングテーマを担当、さらにご本人役で出演されましたね!アフレコ現場はいかがでしたか?

倉木:初めてアフレコにトライさせていただきました。中学生の時に演劇部と合唱部を掛け持ちしていたので、当時の演劇部の発声の仕方とかを思い返して練習しました。現場に行ったら指導してくださる方がいて、モニターを見ながら口に合わせてアフレコをしていくんですけれども、なかなかタイミングとか難しかったです。アフレコって大変なんだな、声優の方って素晴らしいなって感じました。自分では120%、テンションをあげているつもりだったんですけど「もう少し声を出してください」ってご指導いただいたりもしました。セリフも普段あんまり言わない「お姉ちゃん、胸キュンキュンしちゃうよ」とか(笑)。自分の飼っていたワンちゃんのカワイイところを思い浮かべて声を出しました。

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――ご自身が声優出演された回の放送はご覧になりましたか?

倉木:感動しました。リアルタイムで正座して、ドキドキしながら観ました。思いがけず、みなさんからは「初めてにしてはよくできたんじゃない」「倉木麻衣の感じがそのまま出ててよかったんじゃない」っていう風に言われました。初めて自分の歌声を聞いたような感覚で、恥ずかしいような、切ないような……表現できないんですけど。でもすごくうれしかったです。

――今回は本人役でしたが、次回やるとすればどんな役がやってみたいですか?

倉木:チャンスがあれば今度は犯人役とかをやってみたいです……よろしくお願いします(笑)。

■20周年を迎えて――アルバム、コンサート

――『名探偵コナン』のテーマソング(きみと恋のままで終われない いつも夢のままじゃいられない/薔薇色の人生)も2曲収録されている20周年のニューアルバム『Let's GOAL!〜薔薇色の人生〜』が8月14日にリリースされますが、どのような作品に仕上がっているんでしょうか?

倉木:20周年を迎える中で、R&Bをもう一度聴きたいというご要望がファンの方からたくさんありました。私の中で、原点を見つめ返したアルバムでもありますし、今だからこそ発信できる音づくりだったり、トライしたい楽曲が入っています。たくさんデモがあって、その中からあれもやりたいこれもやりたいって選んでいたら30曲ぐらいになって(笑)。これはアルバムじゃないなっていうくらいあったんですけれども、そこから選んだものになります。『Let's GOAL!〜薔薇色の人生〜』という明るい希望を感じさせるタイトルには、日々、大変な思いをして頑張っている人たちにエールを送りたいなという気持ちを込めました。また、“SDGs”※という2030年までに達成すべき17項目の国際目標があるのですが、このアルバムを通してその活動も応援出来たらなと思っています。

※SDGsとは… Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称。

 2015年9月の国連サミットで、国連加盟193か国が2016年から2030年で

達成するために掲げた目標のこと。貧困や飢餓、健康や教育など、17項目ある。

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――ジャケットも色んな種類があるんですね。

倉木:来年の東京五輪にかけて5色展開です。それぞれのインナー写真はどこの国かは限定せずに、5大陸をイメージしています。インナージャケット裏の写真もフィギュアみたいな感じなんですが、実際に衣装を着た自分で、それをデザイナーさんがデフォルメしてくれています。

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――初回盤限定のボーナスディスクにZARDさんの『負けないで』が収録されてますね。

倉木:「負けないで」はテレビ番組でカバーをしたのですが、ご覧になったファンの方から「この楽曲をこれからもたくさんの方にお伝えしていってください」という非常にうれしい言葉をいただきました。学生の頃からカラオケで練習するくらい大好きで、このタイミングでお話をいただけたのはうれしかったです。その大好きな気持ちをギュッとつめて歌っています。

――アルバムと同タイトルの20周年ツアー『20th Anniversary Mai Kuraki Live Project 2019 "Let’s GOAL!~薔薇色の人生~"』も始まりますが意気込みをお願いします!

倉木:全力でお伝えしていきます! 育ててきていただいた20年間でしたので、今度は「ありがとう!」という気持ちで、皆さんと一緒に夢を実現していけるライブにしていきたいです!たっぷりと準備して、新たな見せ方でライブを準備していきますので、楽しみにしていてください。よろしくお願いします!

――今回のライブでも『名探偵コナン』の曲は聴けそうですか?

倉木:『名探偵コナン』の曲だけを歌うコーナーもあります。すごく懐かしい映像や演出もあるかも。楽しみにしていてください。

――最後に、倉木さんの楽曲とともに「名探偵コナン」を応援してくれているファンの方にメッセージをいただけますか?

倉木:いつもありがとうございます。コナン愛というのは、色々な場所で皆さんと共有してきました。これからも楽曲を担当させていただく際には、もっと名探偵コナンを大好きになるように、そして、知らない方にも知っていただけるように全力で作っていきたいなと思っています。これからの展開にも注目していきたいです。

それからテレビはもちろん劇場版の方もぜひ楽しんでいただきたいです!映画の応援上映もちょっと参加させていただいたんですが、コスプレをしている方や、カップルで来て「フー!」って言ってる方とかいて…楽しくてハマっちゃいますよね!

今後も、世界中から愛されている名探偵コナンを、ぜひよろしくお願いいたします!

最後の最後まで、コナンのファッションやグッズについて熱く語ってくださった倉木さん。コナン愛溢れる楽曲、今後も楽しみですね!

読みテレ

日本を離れて50年、パリに住み、世界各国で俳優として、また演出家として活動している笈田ヨシさん。 『ピーター・グリーナウェイの枕草子』(1996年)、『最後の忠臣蔵』(2010年)、『沈黙-サイレンスー』(2016年)、

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