「ものまねグランプリ」でアンミカのモノマネを披露!読売テレビのオモシロ社員・服部愛未さんに聞く!

公開: 更新: 読みテレ
「ものまねグランプリ」でアンミカのモノマネを披露!読売テレビのオモシロ社員・服部愛未さんに聞く!

5月7日に日本テレビ系で放送された「ものまねグランプリ特別編 ものまねレジェンドが選ぶ 次世代ものまね芸人No.1決定戦」。ものまね界のレジェンドや次世代のスターを目指すタレント、芸人たちがハイレベルなものまね芸を披露して大いに盛り上がりました。
そんな中、原田泰造さんが仕切る「泰造が見せたいぞう!」のコーナーに読売テレビの現役社員が出演しました。20秒という短い持ち時間で、アンミカさんのものまねを全力で披露したのが、読売テレビ入社4年目の服部愛未さんです。
読売テレビのイベント事業部という部署で働く服部さんの特技はものまね。宴会芸でものまねを披露したり、朝の情報番組に出演したりと、これまでも個性派社員として注目を集めていました。そんな服部さんにとって「ものまねグランプリ」は夢の舞台。322組が参加したオーディションを受けて憧れの番組に出演する事ができたそうです。
今回「読みテレ」では服部さんがどんな人なのか、皆さんにご紹介したいと思ってインタビューを敢行。番組収録の翌日、興奮冷めやらぬ服部さんに会って、番組に出演した感想、読売テレビに入社した理由、現在従事している仕事などについてお聞きしました。
【聞き手/文:下田和孝】

◆学生時代にコロッケさんのお墨付きをもらっていた

―今回、「ものまねグランプリ」に出演していかがでしたか?

「自分自身、ものまね芸人オタクみたいな部分もあって、憧れのものまねタレントさんやショーパブで見ていた人たちと楽屋が一緒だったり、廊下ですれ違ったりして、うわぁ~みたいな状態でした。事務所に所属していないのはダンサーさん、エキストラさんを含めて私くらいだったと思います。緊張しましたけど、ホントに楽しく出演できました。私が出演するコーナーの入り時間は18時だったんですけど、本番の撮影は14時過ぎくらいからあると聞いていたので、13時にはスタジオに着いていて、ずっとウロウロしていました(笑)。すごい人たちがいるし、これまでこんな大きな番組の現場に行ける事もなかったので…。」

―ものまねはいつ頃から始めたんですか?

「物心ついた時からやってましたね。最初は祖母のものまねが一番ウケてました。ほかに友達のお母さんやテレビの吹き替えのものまねをしていました。一人っ子で、両家の初孫で、いとこもいないんですよ。みんながかわいがってくれて、私がものまねをしたら親戚中すごくウケたんですよ。それが快感で、笑ってもらえるのがすごくうれしかったです。学校に入ってからは先生のものまねをしてました。中学の時、国語の授業で『誰か読んでくれる人?』って言われたら、みんな嫌がるんですけど、私は『ハイ』って手を挙げて、鍵カッコのセリフを全部、先生やアニメのキャラクターの声に変えて読んでいました(笑)。先生から『お前のクラスは国語の授業がやりやすい』って言われていました(笑)。やっていたのは『らき☆すた』、『涼宮ハルヒの憂鬱』とかです。ちょうどオタクが世の中に認知された頃で、アニメ声ってだけでおもしろがられてウケましたね」

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―あのコロッケさんからもお墨付きをもらっていたと聞いたのですが?

「はい。大学時代にご縁があって宮城県栗原市の観光大使をさせていただいたのですが、その時にコロッケさんがショーで宮城に来られたんです。そこで私が司会のような事をさせていただきまして、ごあいさつした時に『私も少しものまねできるんです』って話をしてしまいまして…。思い切って『クレヨンしんちゃん』のものまねをお見せしたんですが、『君、おもしろいからそのまま営業行けるよ』って言ってもらえて、嬉しすぎて…。」

―昨日の収録ではコロッケさんにお会いできたんですか?

「はい!スタジオで久しぶりにお会いすることが出来て、ごあいさつさせて頂いたんですけど、『もしかして、あの時アニメのものまねをたくさんやった子だよね?』って…。うわっ、覚えてもらっていたって…。ここでコロッケさんの私に対する記憶を定着させようと思いました(笑)」

―ものまねのレパートリーはどれくらいあるんですか?

「ずっと115個って言っていたんですけど、ちょっと増えて120個を超えているんじゃないですかね。手作りのものまねのメニュー表があるので、持ってきてイイですか?」

―ものまねのメニュー?

「ハイ、これです(笑)。読売テレビに入社してから『ものまね何をやるの?』って聞かれることがよくあるので、メニュー表を作りました。」

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「営業の部署に所属していた頃、宴会で『ものまね何やるの?』って聞かれた時、相手の年齢、趣味嗜好によってどのネタをチョイスするのかってすごくレベルが高くて…。だったら『こんなのがあるんです』って見せたら『これやって』って言ってもらえるじゃないですか?直接かはわからないですけど、ものまねは確実に仕事にも繋がっていますね」

―ものまねのネタは今も日々考えているんですか?

「考えています。毎晩毎晩。それが一番楽しくて、深夜に体育座りしながらテレビやYouTubeを見て、『あっ、できそう』と思ったらやってみて、それを録音して聞いて、『違うな―』とか…。誰のものまねをやるかっていうのが一番むずかしいです」

◆面接でものまね披露し内定ゲット?

―テレビ業界を目指したのはいつ頃ですか?

「高校生くらいですかね。小中学校の時、お笑いブームがあったんですよ。『エンタの神様』が全盛期の頃でした。それまでは芸人やおもしろタレントになりたいって思っていました。アニメも好きだったから声優さんにもなりたいって…。でも、お笑いブームの時に友近さんのネタを見て、天才だなって思ったんですよ。私、多分この道でやっていけないって…。この人の頭の中で考えている事って何かそもそもの次元が違うなって思って、それでもっと視野を広くして、自分が演じるだけじゃなく、おもしろい事を作れる仕事がしたいと思いました」

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―読売テレビに入社しようと思ったきっかけは?

「テレビ局は受けられる限り全部受けました。ずっと関東在住だったんですけど、読売テレビは『そこまで言って委員会』の印象が強かったですね。こんなに興味深い番組がある局ってあんまりなくて…。」

―ものまね番組を作りたいというのが志望動機ではなかったんですか?

「はい。入社試験の時の志望理由は報道ドキュメンタリーと書いていました。先ほどもお話ししましたが、東日本大震災の後に宮城県栗原市の観光大使をさせていただく機会があって、その時に、被災した方を受け入れている住宅エリアがあって、そこにお話を聞きに行きました。その時に思った事、感じた事がいろいろあって、時間が経っても忘れてはいけないなって…。」

-そうなんですね。採用面接の時はものまねを披露したんですよね?

「はい!自分の特技を生かした方が良いと思いまして、面接の時はクレヨンしんちゃん、ミッキーとミニーのものまねを披露しました。面接が進むと面接官の年齢が上がるじゃないですか?あるラインを超えたら(80年代トレンディ―ドラマの)浅野温子さんがめっちゃウケるようになったんですよ(笑)。エントリーシートにはコロッケさんのお墨付きとしっかり書きました。」

YouTube (2464)採用面接で披露した「ミッキーとミニー」のものまね

―現在はどんなお仕事をされているんですか?

「今は読売テレビのイベント事業部という部署に所属していまして、おもに読売テレビが主催するイベントを番組やCMなどでプロモーションするお仕事をしています。現在、「スペシャルものまねライブ『変人』」というイベントも担当していまして、今年8月に大阪では3回目の公演があります。1回目の公演の時は営業局に所属していて、社内販売の情報が7時に出て、7時3分に買いに行って担当の方にビックリされました(笑)。その後、イベント事業部に異動になった時に、異動してすぐに私を担当につけて下さったんです。」

―事業部で主催したイベントにも出演したそうですね。

「朝の情報番組の『朝生ワイド す・またん!』と連動した企画で「森ちゃんのラーメンフェスタ」というイベントがあるんですが、その時は、部長と先輩と私でステージコーナーの構成を考えていて、『あんたが出て、空き時間埋めたらエエんちゃう?タダやし!』ってなって…。宴会ではなく、仕事としてステージに立ったのは初めてかもしれないですね。」

-『す・またん!』に出演したこともあったんですよね?

「営業時代から『す・またん!』に何度か出ているんです。初めての時は、スポンサー社のプレゼントを紹介するコーナーでものまねを披露することになっていたのですが、それが結構ウケたので、その日の放送で『他のコーナーも出よう』ってなったんです。その日、国会議員の暴言騒動のニュースがあったのですが、その音声を流すと使用料がかかるから『服部ちゃんがやればイイじゃん』って辛坊(治郎)さんが言って、その場でやりました(笑)。打ち合わせもなく、即興でやったので、生放送はこわいなって思いました(笑)。
ただ、ラーメンイベントの時に、私を覚えていて下さった方がいらっしゃったんですよ『あっ、服部ちゃんや』って…。声をたくさんかけられて、やっぱり大阪の人はあたたかいなと実感しました。」

◆大阪で磨いたコンテンツを全国発信していきたい

―今回「ものまねグランプリ」に出演して学んだ事、刺激を受けた事はありましたか?

「制作チームも出演者もプロの方はやっぱりすごいと思いました。ものすごい数の人が長い時間稼働して、放送されるのは3時間。それだけ旨みを凝縮じゃないですけど、おもしろい要素をチョイスして番組ってできているんだなって実感しました。どんなシーンでもとにかく皆が全力投球でした」

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―この経験は今後の仕事にも役立ちそうですか?

「絶対に役立ちます!終わった後に番組に関わったいろんな方とお話をして、制作側はこういう意図でこういう構成にしているけど、出演者には全く伝わっていないんだとか、人を楽しませたいと思って目指している事は同じなのに作り手が見せたいものと出演者の見せたいものがズレているっていうのがすごくあって…。今回で演者さんの事を100%理解できたとは思っていないですけど、少しでも普段の仕事に役立てるんじゃないかなって帰ってから思いました。だから今回は出演して学ぶ事がとても多かったです」

―これからの目標はありますか?

「自分の強みを生かせるなら、ものまね企画はもっとやっていきたいです。大阪っておもしろいコンテンツにシビアで、チケット代が高くても『このクオリティーならこれは安い』とか厳しく判断されるエリアなんですよ。そんな大阪で磨き抜かれてよくなったものを全国に広げていきたいですね。最終的にはものまねに限らずそういうコンテンツを作っていきたいです」

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