ケンミンSHOW4時間SPで「お好み焼き対決」や「埼玉いじり」より盛り上がったのは「津軽弁難解すぎ」だった!‎

公開: 更新: 読みテレ
ケンミンSHOW4時間SPで「お好み焼き対決」や「埼玉いじり」より盛り上がったのは「津軽弁難解すぎ」だった!‎

‎1月3日放送の「秘密のケンミンSHOW」はお正月ということで豪華4時間SP、盛り‎だくさんな内容で盛り上がった。テレビ雑誌「ザテレビジョン」は様々な番組のtwitterの盛り上がりを集計して「視聴熱」としてWEB上でランキングを表示している。3日の放送では「ケンミンSHOW」が3位にランクイン!しかも嵐やキスマイをフィーチャー‎した番組に続くポジションを獲得したのはちょっとすごいかもしれない。それほどみなさんが突っ込みながら見ていたということだろう。‎

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確かに4時間SPは中身も濃厚でネタぎっしり。長時間もあっという間に感じるほど充実していた。‎

ではツイッターで盛り上がったのはどこだろう。簡単に調べて見るべく、Yahoo!で「ケンミン」をリアルタイム検索してみた。この手法なら簡易に誰でもツイッターの様子を調べることができる。やってみたグラフがこれだ。‎

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‎19時から23時までの番組の中で、3ヶ所の山ができている。最初の軽い盛り上がりが、‎‎「大阪vs広島、お好み焼き頂上決戦」のコーナーだ。さすが、お好み焼きの頂上の座を争う両府県から次々にネタ出しすると、それぞれの府民県民を中心にツイッターも盛り上がったのだろう。‎

次の山はどうやら「魅力度43位?どうした埼玉!」のコーナーのようだ。このパートは確かに突っ込みどころ満載。埼玉に憧れていた北関東が43位にがっかりしたりライバルだった千葉が励ましたり。最後は学園ドラマ仕立てで笑えた。ツイッターが盛り上がるのもわかる気がする。‎

そしてそのあとがいちばん大きな盛り上がりを示している。時間的にはどうやら3つ目のコーナーで展開された「分かっちゃいるけどすごかった」のランキング。「静岡県民はサッカーがうまいのは知っていたがそこまでとは」とか「北海道が広いのは分かっていたがそこまで広いのか」と紹介していき、第1位として紹介したのが「難解すぎる津軽弁」。青森県津軽地方の方言は飛び抜けてわかりにくい。それは知っていたが、そこまでとは!というコーナーだったが、ここがどうやらツイッターでの最高の盛り上がりポイントだったようなのだ。‎

正直、お好み焼き対決の華やかさやどうした埼玉のドラマチックさに比べると、津軽の女子高生やおばちゃんが何を言っていたのか解説するという地味な企画なのだが、なにしろここまで津軽弁が難解だとは!と驚いてしまうのだ。‎

たとえば、あるおばあちゃんが畑で言ってたのが・・・
‎「こごおいのとこだばかへでやったばってほがんどごだばな」‎
文字で見てもさっぱりわからない上に音で聞くとフランス語としか思えない。‎
この意味は・・・
‎「ここが自分の畑だったら食べさせてあげたけど他の人の畑だからな」‎
なのだそうだ。‎

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今度は田んぼでしゃべるおばちゃんの言葉が超難解・・・
‎「したばってよながになにがおどなりへばわっどもるどぎびっくりするどぎだばあるばって」‎
とても日本語とは思えないのだがこう言っているらしい。‎
‎「でも夜中に何か音鳴りがすればわっと思う時びっくりする時そういう時はあるから」‎

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これにはツイッターで視聴者が盛り上がり、お好み焼き対決も埼玉ドラマもしのぐ盛り上がりとなったというわけだ。‎

この盛り上がりはその次のコーナー「チョー田舎ケンミン祭り」にまでつながっていき、‎大きな山となったのだ。くしくもお好み焼きでは関西、埼玉ドラマでは関東というメジャーな場所が舞台でそれも盛り上がったのだが、地味な津軽弁の話がそれをしのぐ盛り上がりとなったのは面白い。‎

都会もいいけど田舎もいいね。ツイッターからそんな気分が読みとれるのかもしれない。‎だって都会だって田舎から出てきた人の集まりだ。きっと里帰り中だった人びとほど盛り上がったのだろう。田舎ってやっぱりいいなあと。私たちは田舎の話に癒されることで、都会の刺激的な話も楽しめるのかもしれない。どちらも「ケンミンSHOW」の大切‎な要素、本質だ。その精神を忘れずに、今年もケンミンSHOWを大いに楽しみたいと思う年の初めだった。‎

【文:境 治】

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