沖縄県民は全員がパーリーピーポー!毎週ビーチパーティーでウェーイ!と盛り上がっているんだって!

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沖縄県民は全員がパーリーピーポー!毎週ビーチパーティーでウェーイ!と盛り上がっているんだって!

パーリーピーポー、というと若者たちが「ウェーイ!」とやたらと盛り上がって年配にはついていけない感がある。だが沖縄県民は夏になると、若者だけでなく毎週のようにお年寄りから子どもまで集まって、ビーチパーティーを楽しんでいるという。えー?ホントに?

9月20日放送の「秘密のケンミンSHOW」では、そんな沖縄県民のビーチパーティー生活を掘り下げた。なんだか見ていると、都会の日本人はまだまだ働き過ぎだなあと思えてきた。

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沖縄県民たちによれば、何しろ子どもの頃から楽しんできていて、高校の遠足がビーチパーティーだったりしたそうだ。夏になると週末は恒例で、親戚や同級生同士で集まって浜辺でパーティーするのが定番。そのため沖縄のビーチは、海水浴とビーチパーティーの両方が楽しめる作りになっているというのだ。パーティーならお店でやってもよさそうなものだが、そう聞くと「なぜ夏なのにお店でやるの?とっても楽シーサー!」と変なダジャレで返される。

ビーチに行くと、なるほどパーティー仕様に作られている。しっかりしたテントがずらりと並び、その下にはテーブルとバーベキュー台が配置され、集まればすぐにパーティー開始できる作り。さっそく昼間から大勢集まって浮かれまくっているではないか。

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「No Ocean, No Okinawa! ウェーイ!」とか言って脈絡なく盛り上がっている。
ビールを飲んで肉を焼いたり、大きな古酒(クースー)を持ち込んでがぶがぶ飲むウチナンチューもいる。せっかく海があるのだから泳がないのかと聞くと、ほぼ全員が「泳げなーい」となぜかドヤ顔で答える。沖縄県民はそもそも水着を持つことが少なく、海はまさにパーティーのための場所なのだ。

親戚縁者、老若男女、80代のお年寄りも小さな子どもも一緒になって飲み食いし、延々何時間も過ごしている。

あるテーブルに日本の最先端、与那国島から来た86歳のおじぃがいたのだが、この日初めて会った仲間だという。誰でも参加!乾杯したら兄弟!という博愛主義がビーチパーティーなのだ。

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またあるテーブルは、人がまばら。集合時間は11時なのに13時になってもまったく集まる気配がない。夕方になってやっと三々五々集まり、夜通し飲み続けていた。やがて夜が更けると誰ともなく笛を吹きはじめ、カチャーシーを踊りだす。なんともいい加減で、それも含めて楽しい文化だ。

なぜ沖縄でビーチパーティー文化が生まれたのか?沖縄国際大学の上江洲(うえず)薫教授によれば、沖縄にはもともと、親戚など親しい間柄で集まって行事を楽しむ文化があった。そこに戦後、アメリカ軍が入ってきてその影響でパーティーを楽しむようになったのだろう、とのことだった。

パーティーと称して、親戚や近所で集まるのはとても素敵な文化だと思う。人のつながりが強くなるだろう。他県民としても仕事まみれの日々を脱して、真似してみたいものだ。

【文:境 治】

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