『半妖の夜叉姫』第31話は、犬夜叉とかごめの生死は…⁉︎ とわとせつなの共闘と葛藤

公開: 更新: 読みテレ
『半妖の夜叉姫』第31話は、犬夜叉とかごめの生死は…⁉︎  とわとせつなの共闘と葛藤

TVアニメ『半妖の夜叉姫』弐の章(読売テレビ・日本テレビ系、毎週土曜夕方5時30分~)11月13日の放送は、第31話「竹千代の依頼」。
お家騒動解決のために故郷・狸穴島に向かう竹千代の助太刀として、もろはが雇われる。そこから父・犬夜叉と母・かごめとの意外なつながりが見えてくるというストーリーだ。
竹千代のもとにやって来た阿波の八衛門狸は、もろはを紹介されると、仰天し、懐かしむ。なぜなら、昔、犬夜叉とかごめから幼いもろはを託され、鋼牙や凱風ら妖狼族のもとに連れて行ったのが八衛門狸だったのだ。
そこでもろはは、父母を知っているのかと尋ねるが、「惜しい方々を亡くしました(泣)」。

どうやら麒麟丸と殺生丸と対峙した後、2人の姿を見ないことから、八衛門狸は死んだと思っているらしい。あの世とこの世の境を通り抜ける回廊で2人を見たもろはも、それを聞き、「あのとき見たのは、あの世だったってことか」と涙ぐむ。
このやりとりにはSNSで「亡くなったことになってるの辛い」という嘆きと、「半分合ってて、半分間違っている」などのツッコミが交錯していた。
とはいえ、狸穴島で邪悪な満月狸を封印したのがかごめだったことから、娘のもろはが用心棒となるのは「鬼に金棒」というのだが…

一方、もうひとつのストーリーでは、とわとせつなの互いを思う気持ちが描かれる。危なっかしい戦いを続けるとわに、せつなは「あっちの世界に戻ったほうが良いのではないか」「麒麟丸は私ひとりで十分だ」と言う。
もちろんとわを心配しての言葉だが、とわはせつなが自分が姉だということを思い出してくれないこともあり、思い悩む。
そんなとわを残して、琥珀は雪乃国での妖怪退治にせつなだけを連れて行くことを決める。子どもの頃に殺生丸と桔梗と旅をした時期がある琥珀は、どんな相手でも退かなかったのはそのふたりだけで、一分の隙もなかったと言う。それは、とわの「逃げることを恥じる」「逃げないくせに隙が多い」戦いぶりを案じてのことだ。
そんな中、SNSで一番の盛り上がりとなったのは、とわとせつなの間で交わされたやりとりである。
とわはかつての森の火事で、せつなの手を離してしまった負い目や後悔から「逃げる」ことを拒んでいた。そして、その思いに気づいているせつなは、雪乃国に旅立つ前に「手を離しても良いんだぞ、とわ」と語りかける。
とわとせつなの母・りんにかけられた銀鱗の呪いは刻々と進行しており、猶予はない。今のとわの戦いぶりでは、むしろ足手まといになる可能性があることと、とわを危険な目に遭わせたくない両面から出た言葉だろう。
そこで、とわは、改めて自分の弱さをせつなのせいにしていた自身の甘えと向き合うのだ。

こうした姉妹愛には「とわの苦しい気持ちが伝わってくる」「グッときた」「せつながとわを大切に思っていることが伝わってくる」と、それぞれを思う気持ちに心打たれた声が目立った。
その一方で、是露は姪のりおんと再会し、「最後まで生き残る方法を思いついただけさ」「次に会うときは、(理玖が)ご執心のとわが死ぬときだ」など気になる言葉を残す。とわの身に迫る危険とは…。


次回は、読売テレビ・日本テレビ系にて
11月20日土曜夕方5時30分から、
第32話「七星の小銀河」が放送!
※一部地域を除く

とわ、せつな、もろは、それぞれの旅が始まる!
壱の章最終話以来だが、麒麟丸も登場するようだ。
さらに、麒麟丸の姉・是露も動き出す…。
次回放送が待ち遠しい!

原作/高橋留美子「犬夜叉」(小学館 少年サンデーコミックス 刊)
Ⓒ高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2020

【文・田幸和歌子】

PICK UP