『半妖の夜叉姫』弐の章第27話は壱の章からの伏線回収となる「神回」! “殺りん”の切ない運命も

公開: 更新: 読みテレ
『半妖の夜叉姫』弐の章第27話は壱の章からの伏線回収となる「神回」! “殺りん”の切ない運命も

アニメ『半妖の夜叉姫』弐の章(読売テレビ・日本テレビ系、毎週土曜夕方5時30分~)10月16日の放送は、第27話「銀鱗の呪い」。今回は壱の章からの数々の伏線が回収された重要回であった。
邪見は14年前、当時18歳だったりんに対し、是露が「銀鱗の呪い」をかけた経緯を思い出していた。是露は、殺生丸とりんの子で、弟・麒麟丸を滅ぼす可能性を持つ半妖の双子(とわ、せつな)を嫌い、居場所を探していた。りんの呪いを解くには是露を倒すしかないが、是露によって縁(えにし)が結ばれた為、是露を倒せばりんも死んでしまう。なすすべなく、二人の居場所を口にしそうになる邪見を、りんは制止し、「あの子たちの為なら何でもする」と自ら死を選ぼうとするのだった。そこで、邪見は、りんの呪いを止めるため、時代樹に封印することを提案する。
一方、犬夜叉たちが麒麟丸との対決で是露を退治してしまうと、りんが死んでしまうため、殺生丸は犬夜叉とかごめを黒真珠の中に封印した。

しかし、それでも止まらない呪詛の進行を遅らせるため、時代樹の精霊は、りんと近しい者に夢の胡蝶の蛹をつけ、羽化した胡蝶を介して夢と眠りを運ばれたりんが眠り続けることで時を止め、呪詛を留める方法を教える。
森の火事に遭遇したとわが時空のかなたの世界へ飛ばされたのも、時代樹のはからいだった。そして、とわと生き別れになった幼いせつなに夢の胡蝶の蛹がとりつけられ、せつなが夢と眠りを奪われていたのは、母であるりんのためだったことがわかるという内容が描かれる。

SNSでは、様々な謎が一気に解き明かされたことで「神回」と評する声が続出。と同時に、「母は強し!」「殺りん(殺生丸×りん)切ない」などの声が。一度も抱きしめたことのない我が子を、身を挺して守ろうとするりんの母心も切ないし、14年間眠ったままのりんを見守り続け、一人で妻と子、弟夫婦の運命を背負ってきた殺生丸も切ない。
おまけに今回、謎多きキャラ・理玖が麒麟丸の切り落とされた角であることが判明した。さらに、理玖自身も知らなかった、見るもの聞くもの全てが麒麟丸に筒抜けであることも明かされた。そのため、是露には「二度と私の前に現れるな」と言われてしまう。理玖の運命もまた、切ない。
その一方で、とわたちは朴仙翁を探し出し、もろはの巧みな交渉術により、吸妖魂の根がある「産霊山(むすびやま)」の場所を聞き出した。そして吸妖魂の根は麒麟丸も恐れているという。しかし、ラストでは「産霊山」で眠る麒麟丸の娘・りおんの姿が……。
りおんは敵か味方か? 時代樹で眠るりんの縁を断ち切り、呪いを解くには? 次回予告に優しくお腹をさするりんの姿も。過去と現在が交錯する展開で、続きが待ち遠しい!

次回は、読売テレビ・日本テレビ系にて
10月23日土曜夕方5時30分から、
第28話「産霊山の結界」が放送!
※一部地域を除く

ついに産霊山に到達する三姫、しかしそこには麒麟丸の娘・りおんが……!? 放送が今から待ち遠しい!

原作/高橋留美子「犬夜叉」(小学館 少年サンデーコミックス 刊)
Ⓒ高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2020

【文・田幸和歌子】

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