松田聖子さんはなぜ世代を超えて愛される?大ファンの澤口実歩アナと山本隆弥アナがその魅力を語る

公開: 更新: 読みテレ
松田聖子さんはなぜ世代を超えて愛される?大ファンの澤口実歩アナと山本隆弥アナがその魅力を語る

デビュー40周年のツアーを新型コロナウイルスの影響で延期せざるを得なくなり、2021年も引き続きアニバーサリー・イヤーを展開中の歌手・松田聖子さん。その人気は世代を超え、今なお新しいファンを誕生させている。聖子さんはなぜここまで世代を超えて愛されるのか?

読売テレビ・日本テレビ系『情報ライブ ミヤネ屋』のアシスタント・澤口実歩アナ(25)と、『ウェークアップ』のサブキャスター・山本隆弥アナ(36)も、コンサートやディナーショーに毎年行くほどの大ファンだという。2人にその魅力について語ってもらった。

途中、2人が聖子さんになりきってコンサート中の聖子さんの魅力を身ぶり手ぶりで再現してくれるのだが、文章では伝わりづらいことをお詫びします。ただ、2人が大ファンであることはおわかりいただけるでしょう(笑) ではどうぞ。

【企画 : 藤生朋子 / 取材・文 : 鈴木しげき】

この世代、きっかけは親の影響です!

――ファンになったきっかけというのは?

山本 : もともと父親が聖子さんのファンで、車の中でよく聴いていたんです。それで影響されて僕もCDを買ったり、親にコンサートへ連れて行ってもらったり。幼稚園の頃から聖子さんを追いかけています。

澤口 : 私の場合は母親が聖子さんの大ファンで、よく口ずさんでいたのを覚えています。幼稚園の頃は歌詞の意味もよくわかりませんでしたが、大学生になっていろいろと悩みがあった時に改めて『瑠璃色の地球』を聴いたんです。

はじめて歌詞を心で感じることができて、悩みがパッと晴れていく経験をしました。幼稚園の頃から「好きだな」とは思っていましたが、それで大ファンになりました。

山本 : 澤口、カラオケで絶対歌うよね?

澤口 : はい、泣きながら歌います。

――(笑)。山本アナはカラオケでは何を?

山本 : コロナ禍になる前はよく行ってましたね。僕は『ROCK'N ROUGE』『天使のウインク』『時間旅行』……『あなたに逢いたくて~MISSING YOU~』はオリジナルもいいんですが、2004年バージョンがいいんですよ。

澤口 : わかります! 聖子さんの艶やかな声がより響きますよね。

山本 : 最近の聖子さんはサビをちょっとズラしながら歌うんですけど、それもいいんですよ。※1「♪あなたに逢いたくて 逢いたくて」の「逢い」と「たくて」の間に、一拍置いて歌う方法などをカラオケで再現するのが好きなんです。

誰も頼んでもいないのに立ち上がって歌いだす2人誰も頼んでもいないのに立ち上がって歌いだす2人

聖子さんの音楽には昭和・平成・令和とそれぞれの魅力が…

――お2人が感じる松田聖子さんの魅力とは?

澤口 : まず、聖子さんが歌いあげる歌詞の世界観があげられると思います。聖子さんの多くの作品を手掛けられている松本隆さんの詞には「えっ、どういう意味?」と思うものも多くて、『小麦色のマーメイド』には※2♪わたし裸足のマーメイド、って歌詞があります。よく考えると、人魚の下半身は人間の足ではないはずなのに“裸足”って!?って思いますよね。あえて「ん!?」と思わせるようなフレーズが入っています。

『白いパラソル』でも「ヨット」ではなく「ディンギー」(1人乗りのヨット)と表現していて、「ディンギーって何だろう?」と思わず引っかかるような歌詞が多いんですが、聖子さんはそれを自然に歌いあげるので、こちらは知ってるような気持ちになっちゃいます。「裸足のマーメイドはいる!」と思わせるような、そんな世界観が好きです。

山本 : わかる! いいよね。

澤口 :『ROCK'N ROUGE』で好きなのが※3♪グッと渋い SPORTS CARで 待たせたねとカッコつける、とあるんですけど、今、デートの時に相手がそういう登場をしたらびっくりしちゃいますよね(笑)。けど、もしかしたら私の両親の青春ってこんな感じだったのかな、と想像させる楽しさがあります。歌詞で昭和の恋愛模様を味わうような。聖子さんが体験させてくれるんです。

山本 : 平成生まれの視点としてはそう感じるんだね。昭和生まれの僕の場合はちょっと違って、女性とお付き合いする上で、聖子さんの歌詞を参考にしてる部分があるね。

澤口 : 参考にしてるんですか!?

山本 : うん、憧れるでしょ。『PEARL WHITE EVE』の※4♪赤いキャンドルが燃えつきるまで 抱きしめて折れるほど、って素敵じゃない?

――そっち側の目線ですか!?(笑)、きれいな世界ですよね。

澤口 : 私、2019年のコンサートツアー大阪公演に行ったんですけど、たまたま同じ列に松本隆さんがいらっしゃったんです。その時、聖子さんが松本隆さんを前に『セイシェルの夕陽』を涙しながら歌ってくれたんです。そんな瞬間に出会えて、私、ホントに生まれてきてよかった! と思いました。

聖子さんには多くの才能ある作家さんが楽曲提供されていますが、松本隆さんがいるから聖子さんがいらっしゃるんだというくらい大切な方だと思っています。

山本 : 『抱いて』という曲では、セリーヌ・ディオンを見出したと言われるデイヴィッド・フォスターがプロデュースしてるんだよね。そういった方たちに愛されるのは聖子さんの魅力だよね。

僕が聖子さんの魅力としてあげたいのは、バラードとポップな曲で全然違う面を見せてくれるところですね。毎年ディナーショーには足を運んでいますが、バラードではしっとりとドレスで、テンポの速い曲ではフリフリのかわいい衣装で歌ってくれます。魅せる要素も楽しみなんですよね。

2019年松田聖子ディナーショーに2人で行った時の写真2019年松田聖子ディナーショーに2人で行った時の写真

澤口 : ディナーショーでは聖子さんを近くで見られるじゃないですか。聖子さんって頭のてっぺんから足の爪先まで意識が行き届いてますよね。

山本 : そう! ステージ上の振る舞いも最高なんだよね。バラードを歌う時に身ぶり手ぶりで気持ちをこちらに伝えようとしてくれる。指先を上にあげる時もすごくきれいで。わかるかな? わからない?

……ここで山本アナが立ち上がり、バラードを歌う聖子さんを再現。すると「こうするんですよね?」と澤口アナも立ち上がり、2人でしばし聖子さんを模写。「そうそう」「そんな感じ」と仕草の魅力を熱く語ってくれたのだが、文字では伝えきれないので割愛します(笑)。すみません……。


山本 : 聖子さんって自分の見せ方をわかってらっしゃる方だなと思います。あと、年の重ね方が素敵ですよね。美貌が増していく。ファンの皆さんを決してガッカリさせない、期待以上のものを見せてくれるという点で、プロ意識がスゴいと思います。

澤口 : 体力もスゴいんですよね。コンサートでは全力でステージを走ってくれるんです。端っこのファンの人にも手を振るために。あれ、感激します。

他にも聖子さんの魅力であげたいのが、イントロです。『チェリーブラッサム』『PEARL WHITE EVE』『ROCK'N ROUGE』……どれも今はあまりないようなイントロで始まるのが印象的です。

山本 : あー、そうかもしれない! 最近の曲ってイントロがなくてすぐ歌になるような曲が多いかもね。

澤口 : 聖子さんの曲って、始まって数秒でワクワクしちゃうんです。

山本 : そうそう!(イントロを口ずさみ…)※5♪なにもかもー、ってすぐに歌の世界が広がるよね。曲に対する自分の思いもよみがえるし。

澤口 : イントロを聴いただけで、世界が“聖子ちゃん”になる! 聖子さんの姿が見えるし、歌の情景も見えるし、光り輝く世界が広がりますよね。

山本 : 一瞬で音楽空間をつくるスゴさだね!

アナウンサーとして聖子さんにインタビューする日は来るのか?

――お2人はデビュー当時の聖子さんを知らないですよね。映像などで見る機会はあると思いますが、どんなふうに映ってるんですか?

山本 : 僕はバラードを歌ってる時の聖子さんが好きなので、デビューの頃を見るとギャップの魅力を感じます。“聖子ちゃんカット”でフリフリ衣装で、かわいいという感じ。

澤口 : 昭和の音楽番組に出ている聖子さんは、誰もが認める№1アイドルという感じですね。インタビューの受け答えひとつにしても、発した言葉がニュースになるような。

――いずれは聖子さんにインタビューしてみたいですか?

山本 : してみたいですけど、僕にとって神様のような存在なので、いつまでも非現実の存在でいてほしいという気も……。

澤口 : わかります。ディナーショーで拝見するたびに「ホントにいるんだ!」って思います。

山本 : たとえインタビューする機会をいただいても、自分がいかに聖子さんを好きかアピールして終わりそうで(笑)。インタビュアーとしては失格でしょうね。

澤口 : 私も泣き崩れて終わっちゃいそうです。でも、聖子さんのことはこれからもずっと追いかけていきます。

去年デビュー40周年を迎えられて、アイドルでいる大変さというのは私たちには到底わからないですけど、プレッシャーや期待などいろんなものと闘いながら活動を続ける姿は、人として尊敬しています。

40周年を超えて、なお新曲をリリースされたり、新たな挑戦をされたり、聖子さんから目が離せません。

※1は、松田聖子氏の「あなたに逢いたくて~MISSING YOU~」より引用
※2は、松田聖子氏の「小麦色のマーメイド」より引用
※3は、松田聖子氏の「ROCK'N ROUGE」より引用
※4は、松田聖子氏の「PEARL WHITE EVE」より引用
※5は、松田聖子氏の「チェリーブラッサム」より引用

コンサートグッズを身にまとってコンサートグッズを身にまとって

【山本隆弥 プロフィール】※向かって左側
読売テレビのアナウンサー。2008年入社。『ウェークアップ』『情報ライブ ミヤネ屋』『大阪ほんわかテレビ』など担当。神奈川県出身。法政大学卒。

【澤口実歩 プロフィール】※向かって右側
読売テレビのアナウンサー。2018年入社。『情報ライブ ミヤネ屋』など担当。趣味は焼き鳥屋さん巡り。特技はゴルフ。岩手県出身。慶応大学卒。

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