青あざを「ぶんず」と呼ぶのは何県民?ケンミン刑事が見破った犯人の出身地とは! ここがオモロイ!「秘密のケンミンSHOW」

公開: 更新: 読みテレ
青あざを「ぶんず」と呼ぶのは何県民?ケンミン刑事が見破った犯人の出身地とは! ここがオモロイ!「秘密のケンミンSHOW」

ここは東京汐留署。取調室では二人の刑事がある事件の犯人、安斎を問い詰めていた。安斎は事件の概要はすべて白状したのだが、なぜか自分の出身県だけは黙秘し続ける。困り果てていた二人のところに現れたのは神宮寺剣。ケンミン刑事の異名を持つ神宮寺は、小さなことから犯人の出身県を当てる県民性プロファイリング能力を持つ凄腕刑事だった。

犯人がなぜ出身県だけを黙秘するのか、それを言い当てる刑事は凄腕と言えるのかはあまり気にしないでもらいたい。

安斎の前に座った神宮寺は、会話の中で安斎が自分の足にできた青あざに「ぶんず」という言葉を使うのを聞き逃さなかった。キラーン!推理ドラマで名探偵がひらめくような効果音とともに神宮寺は大袈裟に安斎を指差して言った。「お前は福島県民だ!」

秘密のケンミンSHOW極」で最近始まった新企画「ケンミン刑事」ではまるで本格的刑事ドラマの雰囲気で、出身県を言い当てるプロファイリング(?)能力を持つ神宮寺刑事が登場。演じるのは刑事ドラマ好きなら絶対知ってる高杉亘。そんな本格俳優まで使ってやる企画かはわからないが、今回は青あざを「ぶんず」と呼ぶのは福島県民、という話だ。

実際に福島県の大都市いわき市に行って膝が青く腫れてるイラストを見せると「ぶんず」と答える。「あ〜ぶんずできちまった〜、と言いますね。」と普通の青年が証言するのだ。「いやこれ、あざでしょう?」とさらにつっこむと「ぶんずじゃないの?あざって言うんですか?ぶんずだと思うんですけど」と言い張る福島県民。うーむ神宮寺刑事の言う通りか?

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他の福島県民の証言も集めてみると「ぶんずになってっぺ、とか言いますね。」「青あざと呼ばずにぶんず色と言いますね。」などなど、どうやら神宮寺刑事のプロファイリングは間違いないようだ。病院に行って聞くと、お医者さんまで「ぶんず」と言っている。

いかにもぶんずができそうな極真会館で空手を学ぶ子どもたちにも聞いてみた。すると意外にも「あざ」という言葉も出てきた。「青あざとも言いますが、ひどい時にぶんずと言います。青あざの最上級」ぶんずの方が青あざより上だと言うではないか。

なぜ青あざを福島ではぶんずと呼ぶのか?「ぶどう」が訛ってぶんずになったそうだ。もともと福島では「ぶどう」を「ぶんど」と呼んでいた。青紫色のあざがぶどうの色に似ているので「ぶんど」と呼んでいたのが訛って「ぶんず」に変わったらしい。

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なるほど、青あざをぶんずと呼ぶのは福島県民で間違いなさそう。神宮寺刑事は、他にも青あざを栃木県では「黒なじみ」、宮崎県では「青じんたん」、沖縄では「オールー」と呼ぶ、とドヤ顔で解説。そして犯人・安斎が取調室から連れ出されるのを見送りながら、こんなことを言った。

「彼が罪を犯した事実は消えない。だがぶんずはいつか消える。その時がやり直す時だ」

そんな、刑事ドラマで言いそうな決めゼリフを重みある感じで神宮寺刑事は言う。高杉亘もこの役をノリノリで演じているぞ!

他は白状してもなぜか出身県だけは黙秘する犯人や、県民性だけに特化する偏ったプロファイリング能力の刑事など、ツッコミどころ満載の「ケンミン刑事」。様々なドラマで強面の刑事や機動隊員を演じてきた高杉亘のマジな重厚演技も含めて、いろいろ言いたくなる感じが楽しみになってきた。次回プロファイリングされるのは、あなたの県かもしれませんよ!

【文:境 治】

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