声優・森川智之、養成所講師としてあえて厳しい言葉で合否発表「帝王の言葉に泣きそうになった」

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5月17日の『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系、毎週月曜21:00~)は、「声優養成所密着最終回」と題して放送。番組では声優養成所「アクセルゼロ」に5か月にわたり密着。この日は合否発表の1日を追跡し、インターネット上で話題となった。

現役トップ声優で、声優事務所アクセルワン代表の“帝王”こと森川智之は、合否発表のこの日、全生徒38名と個別で面談。7時間以上かけて、一人ひとりに合否とその理由を伝える。番組では、その中の3人の生徒にスポットを当てた。

最初に合否を受けるのは、齊藤舞帆さん(22歳)。齊藤さんは2年前、地元京都を離れ東京へ。実は齊藤さんは極度の緊張症で、映画出演権をかけた大事なオーディションに参加した際は、緊張に負け台詞を読み間違え落選してしまった。落ち込む齊藤さんだったが、そのオンエアでスペシャルコメンテーターの今田耕司が「俺はね、齊藤さんはね、あの役じゃないと思う。もうちょい若い役やと齊藤さんハマる。ええ声やもん」と発した言葉に救われたと打ち明ける。

合否発表では、森川から「アクセルワンに入れます。おめでとう」「あなたは本当にすごい緊張する子で。緊張も克服してすごい努力して集中力も付いたし伝わってきたその評価です。一緒に頑張っていきましょう」と声をかけてもらった。

次に合否発表を受けたのは、瀧田可奈さん(26歳)。高校時代に声優を志したものの、親の許可がもらえず美容学校へ進学。一度は諦め美容業界で働くも、どうしても夢を捨てきれず親に内緒で退職。貯金を取り崩し養成所に通っていた。

発表直前、スタッフから不合格だったらどうするか尋ねられた瀧田さんは「就職します。この通りやりきっているので」とキッパリ。覚悟を決め面談に臨んだが、結果は不合格。森川から、どこか悪いところがあるのではないが、印象に残る声質や、幅広く演じ分ける力が足りないと説明され、「シビアに言わせてもらうと武器になる何かがほしい」「僕らは仕事を選ぶ仕事じゃないから、選ばれる側だから。これやりたいからやれるって仕事はないのよ。『仕事振れないよね』ってそういう評価」と厳しい現実を突きつけられた。

3人目は、広島の高校を卒業後、10年にわたり大阪、名古屋の声優養成所を渡り歩いた森本慎也さん(28歳)。あとがない覚悟でこの日を迎えたが……。

最終的に合格したのは38人中わずか5人。合格に至らなかった多くの生徒には、厳しくも聞こえる言葉で、夢に区切りをつけさせる森川の姿があった。なぜ、森川がこうまでして思いを伝えようとするのか、それは、森川自身が夢を諦めざるを得なかった過去を抱えていたことが明らかになる。

ネット上では、生徒と真正面から向き合う森川の姿に「あえて厳しく、それでも言葉には愛が詰まっている」「森川さんの言葉がココロに響く」「すごく心にくるものがあった」「森川さんのいい声で、 刺さる言葉」「帝王の言葉に泣きそうになった」「ガチで感動した」「声優業界の厳しさをひしひしと感じた」などのコメントが寄せられた。

次回5月24日は「強い女性は本当に幸せか?」と題して「~シリーズ女性公務員~ 海上自衛隊に密着!」「紀平梨花姉妹に密着!」が放送される。

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