菅田将暉、有村架純、神木隆之介、仲野太賀、古川琴音が出演する土曜ドラマ『コントが始まる』(日本テレビ系、毎週土曜22:00~)の第4話が、5月8日に放送。インターネット上では、神木の表現力に圧倒される視聴者が多くいた(以下、ネタバレが含まれます)。
同ドラマは、「あの頃」に思い描いていた「大人の自分」とはまるでかけ離れた「大失敗」な人生を歩んでしまった20代後半の若者たちが、その「失敗」をしたからこそ出会う人や出来事によって、まるで思い描きもしなかった未知の「幸せ」と巡り合う現代の5人の若者の生き様を描いた群像物語。
朝吹瞬太(神木)は早くに父親を亡くし、母・友利子(西田尚美)との関係もうまくいっていない。高校時代、三者面談では、担任の真壁権助(鈴木浩介)からプロゲーマーの道に進むという話をしても「断じて許しません」「先生、この人に何言っても無駄だよ」と言い争うほどだった。
面談後、瞬太は同級生の高岩春斗(菅田)、美濃輪潤平 (仲野)に愚痴をこぼす。お菓子を食べるな、お笑いを見るな、ゲームをするな、すべて否定してくるうえに、自分は息子のことを考えずに若い男と再婚しようとしている。「一緒にいると気が狂いそうになる!」とため息をついた。
高校を卒業すると、瞬太は母親と絶縁状態に。しかし2年前、3人の住む家に突然友利子がやってきたことがあった。瞬太は身を隠し、なぜか春斗と潤平が彼女と食事に行くことに。そこで自分でも最低の母親だと自覚しているとポツリ。さらに瞬太がいたことは察知していたようで「いつか会わせてね」と語りかけてきた。そんな彼女を2人はライブに誘った。しかし、母親がライブ会場に来ることはなかった。
最近になって友利子から電話がかかってくるという瞬太。でも彼が出ることはない。「今まで否定されているんだから、こっちが否定する番」「あの人とは親子の縁を切ったつもりだから」という。そんなある日、病院から、母親が明日まで持つかどうか死の瀬戸際だと連絡があった。何も動かない彼に、春斗が「(電話がきていたのは)最後にお前と話したかったんじゃねーの?」と説得する。しかし瞬太は「放っておいてくれよ! なんで俺の気持ち分かってくんないの?」と叫び、「ごめん」とつぶやいたあと、家を出て行った。
中浜つむぎ(古川)を呼び出した瞬太。愚痴をこぼす彼に、つむぎは「顔を見たくないほどお母さんを恨んでいるんだったら、文句のひとつでも言ってやればいいじゃん。私だったらそうするな。逆襲する最後のチャンスじゃん」と言葉をかける。彼女の背中に押されて瞬太は病院へと向かう。
ベッドで横になっている友利子の目が開いた。瞬太はこう語りかける。
「本当にあなたって自分勝手だよね。俺には『あれダメこれダメ』ってぜんぶ否定して、自分は欲望に忠実で。俺の気持ちなんて無視して再婚してすぐ別れて。最後もこんな急なタイミングで、いくらなんでも早すぎでしょ……。あんたを許す時間。もう少し俺にくれよ。もう一度、やり直すための時間」
彼の言葉に、友利子はか細い声で「ごめんね」と謝罪。瞬太は涙を溢れさせながら「なぁ、死ぬなんて認めねーからな。ふざけんなよ」とぶつけたあと「急だったから母さんの嫌いな金髪できちゃった。ごめんね」と手を握って謝った。
ネット上では、病院での涙のシーンのほか、笑顔で頬張るミートスパゲティや楽しそうにコントをする姿など、神木の演技が光る展開に「演技がスゴすぎる」「感情の整理つかない感じの神木くんの表情リアルすぎて」「お芝居が圧巻だった。表情ひとつで痛いほど感情が伝わってきて、涙が止まらなかった」との声があった。
次回は5月15日に放送。マクベス、中浜里穂子(有村)と妹のつむぎの5人の生き様が大きく動き始める。