菅田将暉、有村架純、神木隆之介、仲野太賀、古川琴音が出演する土曜ドラマ『コントが始まる』(日本テレビ系、毎週土曜22:00~)の初回が、4月17日に放送。インターネット上では、見事な伏線回収と涙なしでは見られない展開に多くの反応があった(以下、ネタバレが含まれます)。
同ドラマは、「あの頃」に思い描いていた「大人の自分」とはまるでかけ離れた「大失敗」な人生を歩んでしまった20代後半の若者たちが、その「失敗」をしたからこそ出会う人や出来事によって、まるで思い描きもしなかった未知の「幸せ」と巡り合う現代の5人の若者の生き様を描いた群像物語。
中浜里穂子(有村)は、お笑いトリオ・マクベスのコント動画を眺めている。妹・つむぎ(古川)からは何が面白いのか分からないと言われるが、里穂子は彼らに特別な思いがあった。出会いは1年前。会社を辞めて働きだしたファミレスに、彼らがネタづくりにやってきたのが始まりだ。里穂子が「いらっしゃいませ。何名様ですか?」と挨拶をすると、高岩春斗(菅田)は「何名に見えます?」と返す。それからというものの、決まった時間に彼らがやって来るように。生活範囲の中で3人を見かけることが増えただけでなく、偶然にも、彼らが隣のマンションで共同生活しているのを知った。
どんどんと興味が湧いた里穂子は、1週間かけて、彼らのトリオ名がマクベスであることを突き止める。さらに、3人の家の隣の部屋の内見まで……。いつしか、マクベスは彼女の生活の一部となっていた。しかし、初めて彼らの単独ライブを見に行った日、春斗、朝吹瞬太(神木)、美濃輪潤平 (仲野)の3人は、突然の解散を発表する。
支えをなくし、ショックを受けながら帰っていると春斗に声をかけられた。なぜ解散をするのかと問うと、彼は「10年前の約束」だという。じつは、10年やって売れなければ解散すると両親を説得していたという。
マクベス結成は、文化祭で春斗と潤平がコントを披露したのがきっかけ。当初は2人で活動していたが、数年後、プロゲーマーとして活動していた同級生の瞬太が加わる形で3人のマクベスが始動した。
じつは春斗は、ファミレスよりも前に里穂子に会っていたという。公園で泥酔している彼女を春斗が介抱したのだ。水を渡すと「お前たちの施しは受けねえんだよ!」と里穂子。「霊感強いんですか? 俺、1人しかいないのに」「お前たちはお前たちだろ」「何人に見えてんの? 背後霊的なものが見えてんの?」などと会話。その後、たまたま寄ったファミレスに里穂子が店員として働いていたのだ。
あることをきっかけに会社を辞めて廃人のように生きていた里穂子。彼女は春斗にこう告げる。「いつしかマクベスが私の人生の支えになっていました。まだぽっと出の新米ファンですが、残りも全力で応援します」。彼女の言葉に、春斗は思いが溢れて……。
ネット上では、里穂子と春斗目線での物語が絡み合ったときの感動的展開と伏線回収に「すげえ、いい温度感。BGM少なめで、映画みたい。語り多くて、漫画みたい。すごいいい意味で、ドラマじゃないみたい」「エモさと俳優陣の演技力が半端ない」「伏線回収も見事やしコントも普通に笑えるし このドラマは追っていこう」「初回からめちゃくちゃ泣かせてくるやん」との声があった。
次回は4月24日に放送。春斗は、事務所のマネージャーから、マクベス解散を考え直すように言われる。