「多様性を認めるということは…」板垣李光人“周”に向けた永田崇人“ゆうたん”の台詞が話題に「なんて深い回」

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吉川愛板垣李光人がW主演を務めるドラマ『カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~』(読売テレビ・日本テレビ系、毎週木曜23:59~)の第3話が4月15日に放送。インターネット上では、一方向だけではない、多角的な視点で物事を見ている台詞に、多くの人が感銘を受けた(以下、ネタバレ含まれます)。

「FEEL YOUNG」(祥伝社)に連載中の、ためこうによる人気コミックを実写化。仕事熱心だけど、自分自身には手を抜きがちな女性漫画誌の編集者・町田和子(吉川)と、メイクとファッションを自由に楽しむ男性・相馬周(板垣)によるラブストーリー。

キラ(桐山漣)
キラ(桐山漣)

不思議キャラ・ゆうたん(永田崇人)が出演する子供番組『カラフルカワイイ』にキラ(桐山漣)の出演が決定。収録中、キャラを崩さないキラは、女の子を泣かせてしまう。周がフォローに入ると、すぐさま機嫌を取り戻し、笑顔になった。そんな周を番組の監督が気に入り、キラに代わって彼が番組出演することになった。

周(板垣李光人)、ゆうたん(永田崇人)
周(板垣李光人)、ゆうたん(永田崇人)

ゆうたんとしては面白くない状況。どんどん活躍する周に嫉妬心を覚えた彼は、周を閉じ込めてしまう。現場では、周がいなくなったと混乱。キラが収録の場を繋ぐ中、和子が周を見つけてスタジオに連れ出してきた。周は決してゆうたんの仕業だと口にしなかった。

ゆうたんと周が2人きりに。ゆうたんはSNSでエゴサーチをしながら「SNSの良いところってさ、頑張って探せば、同じ意見が見つかって、“自分は間違っていない”って思えるところだと思うんだよね」という。謝るつもりはないと言うゆうたんに、周は「そんな(謝ってもらう)つもりじゃない。ゆうたんがしんどそうに見えたから」と語りかける。ゆうたんは怒りを露わにし「傷つかない場所にいていいね。君みたいに安全な場所から正論を言ってくるタイプ、本当に嫌い」とぶつける。

ゆうたんは学生時代、女性の友人にしか打ち明けていなかったあることを、全員にバラされたことで壮絶ないじめを経験。その末にたどり着いたのが“ゆうたん”というキャラクターだった。「どれだけ『イタい』って言われてもやっていられるのは、あいつらにできないことをやっている僕を見せ続けたいからだ」と心のうちを吐露。「この番組から出ていけよ!」と胸ぐらを掴まれた周は「僕が『カラフルカワイイ』に出たいって決めたのは、ゆうたんが素敵だなって思ったんだ。素敵なもので世界を満たせば、世界はカラフルになる」。周自身も学生時代、和子がいじめから助けてくれたことを思い出していた……。

周にもさまざまな過去があることを知ったゆうたんは謝罪。「君と僕とでは所属する世界が違うんだろうけど……」という彼に「そんなカテゴライズ必要?」と周。ゆうたんは「カラフルな世界は確かにステキだよね。多様性っていうの? けどさ、多様性を認める。カラフルな世界を認めるっていうことはさ、“僕たちを嫌い”っていう思いも受け止めるってことじゃないの? だから世界がカラフルなんて安易に教えないほうがいい」と告げて帰ってしまった。

ゆうたん(永田崇人)、周(板垣李光人)
ゆうたん(永田崇人)、周(板垣李光人)

ネット上では、視聴者自身が考えさせられる台詞の数々に「多様性の肯定だけじゃなくて否定を認めることも多様性だってちゃんと言ってくれるこのドラマ、優秀ですよ」「多様性。価値観の押し付け……。なんて深い回だったんだろう。。」「ゆうたんの言うことは分かるんだけどね……つらいな……」との声があった。

次回は4月22日に放送。境(おいでやす小田)が1人で育てている娘が職場見学にやってくるが……。

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