3時のヒロイン、ダウンタウンとの共演で尊敬の念「若手でもやりやすい空気作りを…」【連載PERSON vol.24】

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人生に影響を与えたテレビ番組を軸に、出演作品の話題からその人のパーソナルな部分にも迫るインタビュー連載「PERSON~人生を変えたテレビ番組」vol.24は、3時のヒロインの皆さんが登場します。

福田麻貴さん、ゆめっちさん、かなでさんが2017年にお笑いトリオ・3時のヒロインを結成。キャラクター系から練りに練ったコントまで、様々なネタで実力を伸ばし、2019年に開催された『女芸人No.1決定戦 THE W』で3代目チャンピオンに。大ブレイクを果たしました。

バラエティ番組はもちろん、俳優としても活躍中の彼女たちの本領が発揮されているのが、3月18日、25日に2週連続で放送される『アクター芸人が完全ナマ再現 激ヤバ!チョコプラ修羅場劇場』(読売テレビ・日本テレビ系、18日:23:59〜/25日:24:29~)です。

こちらは、男女トラブルやご近所問題など、日常に潜むさまざまな修羅場を、MCのチョコレートプラネット率いるアクター芸人が生演技で再現。修羅場の解決法をパネラーがムチャブリで提案し、即興コントにしていく番組です。追いつめられる芸人が生み出す結末とは――?

アクター芸人は、3時のヒロインやチョコプラのほか、Aマッソかもめんたる空気階段さらば青春の光シソンヌら。パネラーは、パンサー向井慧さん、滝沢カレンさん、平成ノブシコブシ吉村崇さんが出演します。

左から、福田麻貴、ゆめっち、かなで
左から、福田麻貴、ゆめっち、かなで

今回は、3時のヒロインの三人に、番組収録の振り返りはもちろん、尊敬しているという先輩芸人の話をお聞きしました。

――影響を受けたテレビ番組を教えてください。

福田:『めちゃ×2イケてるッ!』と『ダウンタウンのごっつええ感じ』ですね。やっぱりこの2番組が印象に残っています。自分たちのコントを作るときに設定を考えるんですけど、“これ『ごっつええ感じ』でやっていたな”ってことがあって……。結局、(ボケや設定など)全部『ごっつええ感じ』のコントでやっているんですよ。本当に、お笑いの教科書だなって思います。

ゆめっち:『めちゃイケ』『はねるのトびら』『ワンナイR&R』『ココリコミラクルタイプ』は欠かさず見ていました。テレビの世界で芸人さんがユニットコントをされているのを見て憧れましたし、夢を持たせてもらいました。『修羅場劇場』に参加していると、幼い時の記憶が蘇って嬉しくなります。

かなで:『めちゃイケ』『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』とか、バラエティも見ていたんですけど、ドラマもよく見ていて、松嶋菜々子さんが出演されている『魔女の条件』や『やまとなでしこ』は好きでした。

――動画配信サイトを通じてよく見ているテレビ番組はありますか?

福田:芸人さんやタレントさんのルーツや、裏話が聞けるので『あちこちオードリー〜春日の店あいてますよ?〜』はよく見ています。上の世代の方が出られている苦労話を聞くと、“頑張らないとな”って思います。

ゆめっち:放送直後に見ちゃうのは『水曜日のダウンタウン』、ドラマ『俺の家の話』ですね。いま、家にテレビがないので、いろんな媒体を通じてチェックしています。もともと長瀬(智也)さんが好きで、前に出られていた『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』も見ていたので、“面白いだろうな”と思って『俺の家の話』を見たら、ハマってしまいました。

かなで:ゆめっちと一緒で『水ダウ』『俺の家の話』、あとは『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』を見ています。

――影響を受けたエンタメ界の人を教えてください。

福田:子供の頃、ダウンタウン(浜田雅功松本人志)さんが出られている番組は全部見ていたくらい好きでした。松本さんのボケはもちろんなんですけど、この業界に入って、改めて浜田さんを尊敬するようになりました。年齢も離れている先輩なのに、共演させてもらうと、若手でもやりやすい空気作りをしてくださって、なんでも面白くしてくださるんですよ。お二人のすごさを感じますね。あと『修羅場』メンバーでいうと、さらば青春の光の森田(哲矢)さん。大阪(で活動されている)のときからネタがすごくて、めちゃくちゃ勉強させてもらいました。今日も(『修羅場劇場』でも)森田さんはすごかったです。

ゆめっち:小さい頃は江頭2:50さんが好きで、思春期は渡辺直美さん。あと、チョコプラさんや向井さんたちが出られていたコント番組『パワープリン』をよく見ていたので、ユニットコントでご一緒できるのが不思議で嬉しいです。

かなで:ロバート秋山竜次さんには影響を受けました。劇場でも見させてもらってすごいなって思います。

――『修羅場劇場』についてもお聞かせください。収録を振り返っていかがでしたか?

福田:毎回そうですけど、(パネラーから)解決策をもらって、即興で実演するところまで、みんなで汗をかいているので、芸人ってすごいなって思いました。全員の息が合っているところも見てほしいですね。

ゆめっち:自分が出ていないコントも、見ているだけで汗をかくというか。いつも見ているエンターテインメントじゃないし、ここでしか見られないお笑いを見ている感じです。どの番組よりも、生感がすごくてズキズキしました(笑)。

かなで:入り時間もみんな一緒ですし、裏で(収録の様子を)見ている感じとか、本当の劇団みたいでした。そうそうたる方々と、“ひとつの目的に向かっているメンバー”に自分もなれているのが、むちゃくちゃ嬉しかったです。

――『修羅場劇場』の注目ポイントを教えてください!

福田:サプライズゲストがすごかったです。かっさらっていかれたなって(笑)。あと、みなさん『キングオブコント』のチャンピオンや常連ばかりなので、キャラクターがめちゃくちゃ面白いです。キャスティングされた時点では、“いつも一緒になるメンバーだな”って思ったんですけど、今日改めて見させてもらったときに、“すごい人たちが集まっているやん!”って思いました。職人ばかりなので、ぜひ注目してほしいです。

ゆめっち:普段見るのは、各々のコンビじゃないですか。でも、今回は劇団ということでみんなの化学反応を見てほしいです。

かなで:(解決策を提案されると)みんなやったことのないものに挑戦することになるので、そのあたりに注目してほしいです。

――最後に読者の方に向けてメッセージをお願いします。

福田:コントの猛者たちが集まって、その場で生まれた即興コントをやる……極上のコント番組な気がします。ぜひ、見ていただきたいです。

ゆめっち:どの番組よりも臨場感が味わえるところが見どころです。

かなで:日本で一番面白い劇団です!

福田:そんなこと言っていいのかな〜? 世の中にはいろんな劇団ありますよ〜?

かなで:(笑)。

(取材・文:浜瀬将樹)

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