ラミレス夫婦、ダウン症の長男への思いを明かす「隠す必要ない」

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元プロ野球選手のアレックス・ラミレスが、2月8日放送の『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系、毎週月曜21:00~)に出演。現在の生活を紹介すると共に、ダウン症の長男・剣侍(けんじ)くんへの思いを語った。

この日は「国際結婚した妻は本当に幸せなのか?SP」と題し、芸能人家族による密着クイズを実施。妻・美保さんとラミレスの間には、5歳の剣侍くん、2歳の寿凛(じゅり)くん、1歳の莉明(りあ)ちゃんの3人の子供がいる。

「家族との時間を大切にしたい」という理由から横浜DeNAベイスターズの監督を退任したラミレスは、「これが今の僕の仕事」とゴミ捨てや皿洗い、おむつ替え、子供のお風呂と専業主夫姿をお披露目。スタッフが「主夫は大変ですか?」と尋ねると「野球やってた方がよっぽど楽チン」と返答。一番好きな家事は皿洗いだが、最初はうまくできず、美保さんに教わってきれいに洗えるようになったと言い、「一番良くないのは妻が何も言ってくれなくて、僕が全く成長しないことです」とコメントした。

夫婦の出会いは7年前、知人の紹介で交際に至り結婚。剣侍くんを妊娠し健診結果も順調だった。しかし、美保さんは生まれてすぐの我が子を見て「全然私に似てない、パパにも似てない」と違和感を覚えたと回顧。心臓の鼓動が弱いという理由で、産後すぐに大きな病院へと運ばれてしまった。一人病室に残った美保さんはパニックに。携帯で調べると、「心疾患・合併症・ダウン症」という文字が出てきたため、「お母さんなんて無理!」と思ったと振り返る。

出産から5時間後、剣侍くんの診察を終えラミレスが戻ると、泣きじゃくる美保さんに向かって「Baby It’s OK.Maybe, he is Down Syndrome」と告げた。そして「でもそれに何の問題があるの? 今日あなたは出産をして、こんなに大変な出産をして、こんな素敵な子供が生まれてそこになんの問題があるの?」と諭したという。それを聞いた美保さんは、落ち着きを取り戻すことができたと話す。

ほどなくしてラミレスは、横浜DeNAベイスターズの監督に就任。妻子を全試合全遠征に同行させ、スタッフ、選手、関係者など会う人みんなに剣侍くんを紹介し「ダウン症です」ということも伝えた。当時、美保さんとしては「知らないところにはお披露目したくない」という気持ちがあったという。けれど、夫の姿を見るうちに「すごい誇りを持って、自分の子供を紹介している姿を見ていると誇っていいんだなって。自分の子供をダウン症だからといって何も変わらずに紹介していいんだなって思ったし、紹介したいなって思ったんですよね」と心境の変化を明かした。

ラミレスも「子供を誇りに思っているし、愛してるし何も隠す必要ない」と笑顔を見せ、カメラに向かって「ダウン症を生んだ親になんて言葉をかければいいのかわかるかい?」と問いかけた。ラミレスいわく、多くの日本人のリアクションは「かわいそう」というリアクションと、「大変そうだね」という表情での「おめでとうございます」の2パターンだと説明。続けて、「最高の答えはこれさ。『かわいい』これだけでOK!」と言い、「だってダウン症の子供、超かわいいじゃん。だから彼女(妻)がダウン症を悲しむ意味が分からなかったよ」と笑った。

インターネット上では、「ラミレスさんの言葉。ポジティブでいいなあ」「ラミちゃんの話が最高だった。そうなんだよ。かわいいのよ」「ラミレスかっこよすぎる」「ラミレスは親としても男としても人としても最高やんけ。こういう親、こういう人間になりたいな」「ラミちゃんファミリーの話感動した~なんて素晴らしい人なんだ」「めっちゃいい密着。人間、知らないから怖い。知れば知るほど好きになる。いろんな人に見て欲しいし、他のいろんなことも取り上げて欲しい」などの反響が寄せられた。

次回2月15日は『深イイ話×しゃべくり007』の2時間スペシャルが放送される。

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