杉野遥亮

人生に影響を与えたテレビ番組を軸に、出演作品の話題からその人のパーソナルな部分にも迫るインタビュー連載「PERSON~人生を変えたテレビ番組」vol.19は、1月10日に放送される新春ドラマ『アプリで恋する20の条件』(日本テレビ、22:30~)で、主人公の加瀬妙子(本田翼)がマッチングする好条件の男・長谷川誠を演じる杉野遥亮さんが登場します。

2015年、「第12回FINEBOYS専属モデルオーディション」グランプリ受賞をきっかけに芸能界入りした杉野さん。映画『キセキ ーあの日のソビトー』(2017年)で俳優デビューすると、ドラマ『ハケンの品格(第2シリーズ)』(日本テレビ系)、映画『水上のフライト』など、話題作に出演し続けています。

そんな杉野さんが出演するのが、現代的なラブストーリー『アプリで恋する20の条件』です。上司の糸川弘樹(濱津隆之)から怒られ続け、彼氏にもフられた妙子が、カフェ店員・高木遥斗(野村周平)の勧めでマッチングアプリを利用。マッチした誠は、無愛想で口が悪いイケメンですが、デートをする中で、本当の彼の姿が明らかに! 一方、妻に逃げられた糸川は、女子大生の島田実日子(山本舞香)と、遥斗は思わせぶりな態度をする美女・三上咲子(鷲見玲奈)とマッチング。ドラマでは、アプリで繋がる3組の男女の恋愛模様が描かれます。

いまや恋愛をする上で当たり前となった「マッチングアプリ」がテーマのドラマですが、杉野さんは“ネット上で恋をする”ことに関してどんなことを思うのか? 相手に求める条件は? 影響を受けたテレビ番組に関する質問に加え、恋愛トークを交えながら、本作の魅力に迫っていきます!

演じる長谷川誠の役どころは?
演じる長谷川誠の役どころは?

――まずは脚本を読んでの感想を聞かせてください。

マッチングアプリをあまり知らなかったですし、友だちにもやっている人がいなかったので、想像の世界でしかなかったんですが、いろいろ話を聞いてみると“意外とリアルなのかな?”って思いました。

――演じる長谷川誠に共感した部分があれば教えてください。

この間、撮影したシーンで“言いたかった!”って台詞があって。「面白ければ笑う。面白くないから笑わない」という言葉なんですが、こんなふうに、みんなが自分に正直に生きられれば、どんなに楽だろうって思いました。

――主人公・加瀬妙子役の本田さんとは初共演。どんな印象を持たれましたか?

変わっているなって思いました(笑)。本人にも「こんなに変わっている人初めて」って話をしました。会話のテンポとリズムが独特で、それが妙子にマッチしているのかな。すごく面白いし、クレバーな面もあると思います。

――そのほかも豪華なキャストが揃いました。山本さんは何度か共演はありますが、野村さんとは初めてなんですよね。

『チョイ住み』という番組で、スペインに行かせてもらったんですけど、前の回に出られていた野村くんのVTRを見させてもらったんです。自分にすごく正直に生きていて、キラキラして見えて“カッコイイな”って思っていたので、お会いできて嬉しかったです。

――撮影を重ねる中で、未体験だったマッチングアプリについての考え方に変化はありましたか?

アプリを使うことによって、人の内面を見ることができるのかは分からないですけど、この作品が言いたいことは、“芯を食っているな”と思いました。(作中でも出てくる)“ヤリモク(肉体関係目的)”だとか“メシモク(食事目的)”がある中で、心と心で繋がらないと意味がないなとすごく考えますし、出会うから分かること・起こることもあるのかなって思いました。

――マッチングアプリを使うメリットもありそうですよね。

本来の目的に沿って使えば、すごく有効的なものだと思います。

杉野さんの『アプリで恋する20の条件』は?
杉野さんの『アプリで恋する20の条件』は?

――本作では、プロフィールの「盛りテクニック」についても描かれています。会ったことがない異性にオンライン上で興味を持ってもらうためには、多少必要な行為だとは思いますが、杉野さんはどう思われますか?

ありのままの自分でいくのが一番の近道だと思います。

――プロフィールを出す方にとっては、少しでも良い写真を載せて“いいね”が欲しいところなんでしょうね。

取り繕って付き合えたとしても意味がないというか、自分の変なところや、できないところを認めてもらわないと、本当の自分を好きになってもらえないと思います。だからこそ、ありのままの自分で勝負するのがベストかなと思います。

――タイトルが『アプリで恋する20の条件』ですが、杉野さんが上げるとしたらどんな条件ですか?

自分らしくいられる人、認めてくれる人、逆にダメなところを見せてくれる人、ちゃんと「ありがとう」と「ごめんなさい」が言える人、一緒に料理ができる人、ピュアに物事を見られる人、自分に正直な人……。よくよく考えれば、僕も20個くらい出てきそう(笑)。どちらかというと精神的な部分が多いかもしれないです。

――もし杉野さんがアプリに登録するとしたら、どんなプロフィールにしますか?

難しいですね……(笑)。「こういう時こうです」っていう自分の取扱説明書みたいなものを書くかもしれないです。(写真は)自画像を描いて載せますかね。

――もしマッチングアプリを使うとして、相手の“こういうところにキュンときちゃう”というものは?

あまり盛っている写真を載せていない人です。フィルターとかを使うわけでもなく、シンプルにスマホのカメラで撮っている人がいいです。

――お話を聞いていると、杉野さん自身は恋愛に対して真摯でまっすぐな方だと感じました。

そうですね。真面目かもしれないです。

――それでは本作の見どころを教えてください。

本当に3カップル三様というか。どこに共感するのか、どこに寄り添うのか、見る人によって印象が変わるところが面白いポイントだと思います。

事務所の先輩の菅田将暉さんや松坂桃李さんと会った際のエピソードも
事務所の先輩の菅田将暉さんや松坂桃李さんと会った際のエピソードも

――続いて、杉野さんが影響を受けたテレビ番組を教えてください。

山下智久さんと長澤まさみさんが出演されていた『プロポーズ大作戦』のことはすごく覚えています。当時小学生でしたが、僕にも好きな子がいて、色々と重ねて見ていました。

それと、この間ふと思い出したことがあって……。小さい頃から、俳優さんになりたいと思っていたわけではないんですが、自然に登場人物の台詞を真似していたんです。そこから(今に繋がる)何かが始まっていたのかな? って。

――いまご覧になっているテレビ番組はございますか?

『月曜から夜ふかし』は見ています。“こういう人いるんだ”“この考え方好きだな”とか考えますね。表現する方法や発信する方法が違うだけで、言っている芯の部分は素晴らしいなって思います。

――最近では、スマホでテレビ番組を見られるようになりましたが、どんな作品をご覧になっていますか?

TVerでランキングの高いものや、自分が気になっていたもの、それとよくドラマを見ています。話題になったシーンを見ることもあって、最近では、磯村(勇斗)くんが『恋する母たち』でやっていた“全裸待機”とか(笑)。あと、山田裕貴くんの『情熱大陸』はリアルタイムで見られなかったので、配信で見ました。

――杉野さんが影響を受けたエンタメ界の人はどんな方ですか?

まだ芸能界に入りたてのとき、事務所の先輩の菅田(将暉)さんや松坂(桃李)さんとお会いした際に、“ヤベー! 芸能人ってトイレ行くんだ!”って興奮しました(笑)。それほどオーラがすごすぎて、“やっていけるのかな?”って思ったのを覚えています。

自分も順応していかなきゃいけないと考える中で、この間、木村拓哉さんと共演させていただいたんです。スーパースターですし、本当に実在するのかなと思うくらいに雲の上の存在の方だったんですが、実際にお会いしたら、とてもチャーミングですし、正義感もあるし、カッコよすぎて影響を受けました。

――役者をするにあたって大切にしている信念を教えてください。

自分にできるだけウソをつかないということです。コロナでの自粛中、自分の思っていることを発信しないと、どんどん分からなくなるなって思いました。もちろん、譲るところは譲りますが、譲れないことに関しては、自分に蓋をしちゃいけない。いろんなことをまっさらにして、新しい自分で仕事をしていけたらなと思いました。

――コロナ禍の中で考え方も変わられたんですね。

そうですね。自分の言葉に責任を持って行動している人が、どれだけいるのかなってすごく思ったんです。Twitterや、こうしたインタビューもそうですが、ウソをつくと、どんどんブレてしまうし、汚く染まっていっちゃうなって。もちろん、その時々で考え方は変わりますけど、言ったことに責任は持ちたいなと思います。

(取材・文:浜瀬将樹)

ページトップへ
Twitter Facebook