玉木宏演じる“最強主夫・龍”を川口春奈&志尊淳が絶賛!「鳥肌が立つくらい原作のまんま」『極主夫道』

公開:

玉木宏が主演を務める日曜ドラマ『極主夫道』(読売テレビ・日本テレビ系、毎週日曜22:30~)が10月11日よりスタート、及び民放公式テレビポータル「TVer」にて無料リアルタイム配信される。

累計200万部を突破した同名コミック(著:おおのこうすけ/新潮社「くらげバンチ」連載中)をドラマ化した本ドラマは、裏社会に数々の伝説を残した玉木演じる最凶の極道“不死身の龍”が極道から足を洗い、専業主夫の道を選択して巻き起こす日常の一幕をコミカルに描く。

最強主夫・龍のパワフル妻・美久を川口春奈が演じるほか、「兄貴(龍)のためなら火の中水の中」というド直球の弟分・雅を志尊淳が演じる。また、白鳥玉季古川雄大玉城ティナ滝藤賢一稲森いずみ竹中直人くっきー!野性爆弾)ら豪華キャストが脇を固め作品を盛り立てる。演出を『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の瑠東東一郎が務めるのも注目だ。放送を前に玉木、川口、志尊を直撃。本作の見どころや、撮影の裏話などを伺った。

玉木宏
玉木宏

――クランクインから1か月。撮影を振り返ってどのような感想を持っていますか。

玉木:最初は手探り感もありましたけど、1か月と少し過ぎて、ようやくペースをつかめてきた気がします。僕に限らず、全力なキャラクターが多いのですが、それを演じることにも慣れてきて、きっと面白い世界観になっているんじゃないかなという手応えを感じるようになりました。

川口:1か月があっという間でした。日々楽しんで撮影しているうちに、もう1か月過ぎたのかという感じです。みなさんに感謝しています。

志尊:漫画原作ということで、どのようにアプローチしていくか、どこに折り合いをつけていくか、どんな世界観かを探るのに試行錯誤していたんですけど、それに慣れてくると、本当に楽しくて。それぞれがまっすぐ全力でやっていて、本気で1日1日を生きているそれぞれのキャラクターが可愛らしく見えたり、笑えてきたり。やっているこっち側も今日はどんな化学反応が起きるのか楽しみになる。そんな1か月でした。

――撮影していて印象的だったシーンはありますか。

玉木:志尊君演じる雅とは兄貴と弟分の関係で、その関係性がこの作品の肝になってくると思ってやっているんですけど、かなり厳しく接する中、志尊君が体を張って頑張って応えてくれるんです。こないだも100%の力で思いっきりビンタをするシーンがありました(笑)。今までビンタとか、殴るとか、そういうシーンでは、本当に当てることはあんまりなかったんですけど、今回は思いっきりいかしてもらいました。それがリアルに映っていると思うので、見てもらいたいです(笑)。

志尊:厳し過ぎましたよ(笑)。ビンタのシーンは0.5秒くらい記憶を失いました。雷が落ちてきたみたいな。人生で一番キレのあるビンタをもらいました。

川口:1話を見ると、雅がすごい殴られているなって。でも、愛くるしいキャラクターでわたしは好きだなって思いました(笑)。

志尊:あの雅のキャラクターを作ったのは紛れもなく瑠東東一郎監督です。違う作品ですけど、(監督と一緒した)『おっさんずラブ』で僕が叩かれるシーンがあったんですけど、「志尊の叩かれる顔が好きだ」って言われたのを覚えています(笑)。このドラマでは殴ることがコミュニケーションの一つにもなっています。いかに気持ちよく殴ってもらえるかを考えたりもしています。あと、登場人物がほぼ大ボケ。その中でツッコミとして巻き込まれなきゃいけない、受け身にもならなきゃいけない、アクションも起こさないといけない。竹中さんやくっきー!さんとの絡みでは、「台本を持っていますか?」っていうくらいアドリブが多くて。そんな中起きる化学反応が本当に気持ちいいです。

――瑠東監督とのエピソードもあれば教えてください。

玉木:たくさんお話させてもらって、演者のことを一番に思ってくれているなって感じました。役についても、「役を好きになってもらわないといけないし、視聴者の方にも好きになってもらわないといけない」ということを強くおっしゃっていたのが印象的でした。やりにくいことはないですかとか、現場の空気もすごく大事にしてくださった。それぞれが愛らしく見えるようにと工夫もしてくださって、その環境下でやれることが役者としてとても幸せでした。

川口:すごくのびのびとお芝居をさせてもらえる環境を作ってもらえたと思います。「キャラクターが全力で生きていて、それがちょっとズレているのが面白いというのを見せたい」っておっしゃっていて、わたしもそれを意識して演じていました。

志尊:瑠東さんの大好きなところは、それぞれのキャラクターに愛を持って、しっかりと向き合ってくださるところ。僕も人間なんで、僕だけでなく、他の人にも愛を持って接している瞬間を見ると、すごく物作りが楽しいと感じます。(演技をしていく中で)いろいろなことが広がりを持っていくのは瑠東さんがそれだけ真剣に向き合ってくれたおかげだとも思っています。僕も最初悩んで毎日「わからないです」って瑠東さんに電話していたんですけど、それにも嫌な顔一つせず付き合ってくれました。一つだけ言うなら、カットをかける前に笑わないでほしい、くらいかな(笑)。監督の笑いが聞こえてくる時があるんです。

志尊淳
志尊淳

――川口さんと志尊さんにお伺いします。玉木さんの演じる龍の専業主夫っぷりはどうでしたか。

川口:撮影をしている時に、ふと玉木さんの顔を見ると、まんま原作の龍に見える瞬間があるんです。鳥肌が立つくらい「わっ!」て思うんです。原作以上にパワーアップしているところもあって、家事をしたり料理をするシーンでは、そもそもが器用なんだろうなって思えるくらい、完璧な主夫っぷり。びっくりしました。

志尊:雅を演じるに当たって、龍のどんな部分が雅は好きかって考えた時に、実際に対峙して、関わって芝居をすることでしか感じられない部分があると思うんです。漫画を読んで断片的に描かれているところをいざ玉木さんが演じているのを見ると、本当に愛らしくて。すごく人として好きだなって。そういう気持ちが芽生えるのは玉木さんの人間性や、役者としての力の部分が大きいと思います。とにかく懐が広い。原作としての龍より、玉木さんの龍じゃないと生まれないものがたくさんあるなって、肌で感じました。

――今回の作品はコメディ要素を強く持った作品です。玉木さんが過去に出演した『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)での経験がこの作品に生きた部分はありますか。

玉木:大枠としてはコメディだと思うんですけど、結果としてコメディになっているわけで、演じている上ではコメディをやっている意識はそんなにないんです。『のだめカンタービレ』の時もそうでした。あれはのだめがやることに対してのリアクションだったし、真剣にやるからこそ面白かった。笑ってもらおうって、そう思ってやることはなかったんです。今回も真剣にやることで、雅や美久がウケてくれる。そういう感じで成立すればいいと思って演じています。

――今回のドラマは掛け合いが大切だと思うんですけど、現場での共演者との過ごし方で工夫していらっしゃることはありますか?

玉木:現場の空気はやっぱり、演じて画面を通して伝わってくるもの。そこも瑠東さんが中心に入って、盛り上げてくれたりしました。現場で監督が笑ってくれるのも大きかったと思います。そういうことを積み重ねていくことで現場の空気が良くなっていくのを感じました。

川口:わたしも監督の笑い声が聞こえてくると、よかったのかなって思うし、その笑い声に笑いが連鎖するというのを感じました。すごく楽しい雰囲気でやりやすかったです。

志尊:撮影じゃないところで話して仲良くなるというより、撮影を通して関係性が良くなっていくのを感じました。特に玉木さんとの関係性はそれが大きかったです。

川口春奈
川口春奈

――原作者のおおの先生が撮影中、見学に来られたと聞きました。先生とはどんなお話をされたのでしょうか。

玉木:一度現場に来られてお会いして、たくさんお話をさせてもらう機会があったんですけど、ドラマとして作られていることに対し、嬉しそうにされている印象がありました。色紙にサインをしてプレゼントしてもらったんですけど、僕は原作者の方からそういう色紙をもらう経験が初めてで、すごく嬉しかったです。大事に持っています。

川口:わたしももらったんですけど、すごく絵がお上手で(笑)。すごく嬉しかったです。

志尊:僕もいただきました。何か役について話をしようとも思ったんですけど、そもそもまだ本編を見てもらっていない。とにかくはやく完成したものを見てもらいたいです。その上でどんな風に感じているかを聞いて見たいです。

――笑いをこらえるのが大変な現場ということですが、共演者とのエピソードで印象的なことはありましたか。

玉木:竹中さんは印象的でした。僕はあの人は妖怪だと思っているので(笑)。来るな来るなと思ったら倍くらいの勢いで来る。笑うまでやり続ける感じ。おかげで幸せな気持ちになりました。これからも色々なゲストの方が来るので、人の笑いに釣られて抜け出せなくなることが多々あるでしょうね。

志尊:僕は笑いを堪えないようにしています。笑いを堪えるのは世界観から逸脱することになるので。笑ってもいいようなキャラクター作りを瑠東さんとしているところがあるんです。竹中さん、くっきー!さんなんて笑わない方が無理なので。こないだ来た玉城ティナさんも玉木さんの顔を見てずっと笑っていました(笑)。

玉木:顔を見てずっと笑われていて、失礼だなって(笑)。

志尊:そういうことが起こるんです。それくらい楽しい現場です。

――最後にドラマの見所をお願いします。

玉木:日常的な部分もあれば非日常的なこともある。そういうものがミックスされたドラマだと思います。日常的な部分があるからこそ共感してもらえることも多いと思います。独特の世界で、本当にこういう世界もあるのかなって。そういう世界を見てもらって日曜の夜に純粋に笑っていただけると嬉しいです。

川口:みんな、まっすぐで一生懸命。温かい気持ちになれるし、家族っていいなって思える。コメディだけでなく人間ドラマでもある。そういう部分を楽しんでほしいです。

志尊:それぞれが思うように生きていて、後ろに下がる時もあれば、転ぶ時もある。でも前を向いて、必死に生きている。そういう部分を見て、自分たちも頑張ろうって思っていただけると嬉しいです。

(取材・文・撮影:名鹿祥史)

画像ギャラリー

PICK UP