氷川きよし、北野武と志村けんへの「一生忘れられないご恩」を明かす『アナザースカイII』

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氷川きよしが、8月28日に放送された『アナザースカイII』(日本テレビ系、毎週金曜23:00~)に出演。下積み時代の焦りや葛藤、演歌の域を超えた新たな挑戦について語った。

「夢の数だけ空がある」というテーマのもと、ゲストが第2の故郷や憧れの地をめぐり、人生を振り返る同番組。MCは今田耕司広瀬アリスが務める。

氷川が訪れたのは、デビュー曲「箱根八里の半次郎」のゆかりの地・箱根。“氷川きよし”という芸名は、「北野武(ビートたけし)監督に選んでいただいた」といい、デビューした年に初出場した『NHK紅白歌合戦』では、北野と志村けんさんが氷川の応援前座として登場したというエピソードが語られた。それに対し氷川は、「いただいたチャンスを絶対に生かさないといけない」「本当にそのご恩は一生忘れられない」と感謝を述べる。

氷川が演歌を歌い出したのは、高校生の頃。「真似ながら演歌を歌わせてもらって、高校卒業後すぐに上京して、それでスカウトしてもらって……。1年たっても売れなくて」と、デビューまで4年近くかかった下積み時代を振り返る。「18歳からの西新宿での生活はすごく長く感じましたよね。週に1回、演歌の師匠のお宅に通って。(弟子)3人で競って誰が一番早くデビューできるか。みなさん上手いし自分が一番上手く歌えなかったな……すごい焦りがあった」と話す。そんな焦りから、他のオーディションを受けたことも。しかし、演歌でオーディションを受けても、ポップス歌手として求められることが多く、心を揺るがされながらも留まったのは、恩師への思いだった。「演歌は難しいですからね、こぶし回せないと様にならないですし。芸術的な世界なんじゃないかなって……」とその魅力を語る。

それから20年、演歌界というシビアな世界で走り続けて来た氷川は今、ロックやポップスなど演歌の枠を超えた挑戦をしている。「『良いね』って思われるものにしたいから、何回も何回も自分で聴き直して、これに賭けよう、自分の人生賭けよう。自分をもっと出してあげよう」「大半は演歌っていうイメージの中の氷川きよしが好きって人が多いと思うので、そこの葛藤ですよね。2つをこれからもやっていきたいと思うし挑戦ですね」とポップスアルバムをリリースした時の心境を明かした。

箱根では、「アーティスト・イン・レジデンス」を行っている「星野リゾート 界 仙石原」のほか、美術館巡りをしてさまざまな作品に触れた氷川。「芸術っていうのはルールがないっていうか、その人の感性で、思いっきり表現していいんだって感じました」とインスピレーションを得たようだった。最後に「氷川きよしじゃないとダメ。この歌は伝えられないというものを選んでいこうかなって」と述べ、決意を新たにしていた。

インターネット上では、「生き様がかっこいいよなぁ」「この30分だけで氷川きよしくんの大ファンになりそー!」「ほんとに素敵! いつまでも限界突破してほしいし、ポップス、ロック歌って欲しいし、第2形態から最終形態までのこれからがほんとにたのしみです」といった声が多数寄せられた。

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