柄本佑、重岡大毅、佐々木蔵之介…恋愛ドラマの名手・大石静が描く男性の魅力とは?『知らなくていいコト』

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吉高由里子主演のドラマ『知らなくていいコト』(日本テレビ系、毎週水曜22:00~)が、3月11日にいよいよ最終回を迎える。Huluでは現在、第1話から第9話までを配信中。毎週大きな話題を呼んでいるストーリーと、ファンが急増している各登場人物の魅力を、今一度おさらいしておきたい(以下、ネタバレが含まれます)。

本作は、週刊誌編集部を舞台に、主人公の記者・真壁ケイト(吉高)が、出生の秘密に人生を狂わされながらも、働く女性としても人としても成長していく、お仕事系ヒューマンドラマ。

物語は、母の遺言をきっかけに、自分が殺人犯・乃十阿徹(小林薫)の娘だと知ったケイトが、彼氏であり同僚である野中春樹(重岡大毅/ジャニーズWEST)にそのことが原因で振られてしまうところからスタート。深く傷ついたケイトを支えたのが、ケイトの母からその事実を知らされていた、元恋人でカメラマンの尾高由一郎(柄本佑)だった。

本作は、週刊イーストの記者であるケイトの活躍を描きつつも、ケイトと尾高の恋も平行して描写。『セカンドバージン』(NHK)や『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)などを手掛けた恋愛ドラマの名手・大石静のオリジナル脚本だけあり、それぞれ心情の機微が丁寧に描かれている。

かつては週刊イースト編集部の報道カメラマンで、記者のケイトとコンビを組むことも多かった尾高は、乃十阿の事件をきっかけに動物カメラマンに転向。現在は編集部には出入りしているものの、ケイトとは別れ、他の女性と家庭を築いていた。

恋人だった頃に殺人犯の娘だと知りながらプロポーズしてくれていた尾高の人柄に、「なんでこの人を捨てて、春くんに乗り換えたんだろう」と、今さらながらに気づくケイト。そして尾高も乃十阿のことでケイトと関わるうちに、思いが抑えられなくなっていく。第6話では、尾高が「俺の心の中にケイトがいる」「ケイトを思わない日がない」と告白。お互い、一度は踏みとどまろうとするものの、引き寄せられるように唇を重ねてしまう。

もともと先輩であるだけに「バカタレ」とケイトを諌めながらも、編集部襲撃事件のときも、ケイトが乃十阿の娘だと世間に漏れたときも、常にケイトを助け、味方であり続ける尾高。その一貫してケイトを思う姿勢に好感を持つ視聴者も多く、放送終了後にはSNSを中心に「尾高さん素敵すぎる」「尾高さんみたいな人と恋愛したい」「めちゃめちゃかっこいい」「まじで惚れる」などの声が殺到し、毎回関連ワードがトレンド入りするほどの人気を博している。

また、ケイトの上司であり、週刊イースト編集部を束ねる編集長の岩谷進(佐々木蔵之介)も魅力的。「人間へのあくなき興味」を指針に掲げながら常に大スクープを求め、部下に迅速で的確な指示を出しつつ、気遣いを忘れないという、まさに理想の上司を体現したような人物で、周りからも絶大な信頼を置かれている。

第8話で、他誌にケイトが乃十阿の娘だと掲載されたときも、編集長としての本領を発揮。編集部の全員に「ここに書いてあることは本当だ。しかし、我々の仕事は何も変わらない。大事なのは何も変わらないという姿勢だ」と方向性を示し、会社の上層部からケイトをかばいつつ、ケイトには「仕事でこんな話は吹きとばせ!」と喝を入れるという、これ以上ない対応を見せつけた。

ケイトと尾高の関係についても応援しており、経験値の豊富な“大人の男”としてケイトをサポート。インターネット上では「週刊イーストで一番かっこいい」「岩谷編集長にメロメロ」「こんな上司にめぐり合いたかった」「色気ダダ漏れでたまらんっ!」など、岩谷編集長にハマる人も増え続けている。

そして、ケイトの元カレである野中にも視聴者からの熱い視線が集中。殺人犯の娘だからという理由でケイトを振り、尾高に同意を求めて「お前、最低だな」と謗られてからは、暴走が止まらなくなる。ケイトと尾高に歪んだ感情を募らせ、しまいには他誌にケイトが乃十阿の娘であることをリーク。第9話でも泥酔しながらケイトの家に押しかけるなど、凄まじいクズっぷりを見せつけていた。

野中が暴走する度に、むしろ注目度は上昇。ネットでは「野中がクズすぎて笑いしか出ない」「あそこまで振り切ってるともはや楽しい」「野中最高だな。ぶん殴りたいけど」などのツイートが見られると同時に、「クズ演技が癖になる」「記憶に残る演技をしてる」「重岡くん演技うますぎ」など、野中を演じている重岡への称賛の声も目立っていた。

他にも、黒川班を中心とした週刊イースト編集部の面々やケイトの父である乃十阿、さらに各話のゲストキャラに言及するツイートも散見。数多くの魅力的なキャラクターを生み出してきたドラマだけに、ネット上では最終回を前に早くも終了を惜しむ声が多く寄せられている。

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