小池栄子、安田顕

ドラマ 『俺の話は長い』(日本テレビ系、毎週土曜22:00〜)の第2話が、10月19日に放送される。

主演は4年ぶりに連ドラ主演を果たす生田斗真さん。本ドラマでは31歳独身ニートでダメ男な主人公・岸辺満をユーモアたっぷりに熱演する。その満と何かと対立する姉の秋葉綾子を小池栄子さんが、また、綾子の夫でちょっぴり気弱な義兄の秋葉光司を安田顕さんが演じ、娘・秋葉春海役の清原果耶さん、母・岸辺房枝役の原田美枝子さんを巻き込んでの家族のドタバタ劇がなんとも小気味好いテンポで描かれる。

安田さんと小池さんのちょっぴり“かかあ天下”な夫婦関係もこのドラマの魅力の一つ。そんな2人に本ドラマの見どころや役作りについて話を伺いました。

――今回、安田さんと小池さんは夫婦役。オファーをもらった時はどんな印象を持ちましたか?

小池:わたしは今回の安田さんの演じる光司さん像を聞いた上でオファーをもらったので、内容がどうというよりは単純に安田さんと一緒にお仕事ができる、安田さんと芝居ができるんだということがすごく嬉しかったです。

安田:僕も同じです。小池さんは(芝居が)うまいなあって思っていたんで、ご一緒できたらいいなって思っていたんです。お話をもらった時はすごく嬉しかったです。

――夫婦喧嘩のやり取りなどはかなりリアリティがあり、コミカルでもあります。役作りの面で意識したことはありますか?

小池:まったくないですね。お恥ずかしい話ですが、わたしは地のまんまです(笑)。安田さんに(役作りの様々な部分を)ゆだねています。光司さんはとっても心の大きな男性だと思うんです。光司さんがいるからこそわたしは好き放題にいられるし、言いたいことも言える。しかも夫が自分の実家に住んでくれるっていう、こんなにありがたいことはないわけで。(喧嘩をしながらも)ちょっとしたポイントポイントで、ちゃんと光司さんを愛しているという描写も入ってくる。そういった深い愛情の部分をちゃんと心に持って演じたいと思っています。

――安田さんは、結構小池さんにきついことを言われる役どころ。役に入り過ぎると心が折れちゃうんじゃないかって心配になったりもするほどです。

安田:そう見られているということは、ある意味失敗です(笑)。ホームドラマなので基本はあたたかい気持ちになって見てもらえるといいなと思っているんです。見ていて辛いと思われたらチャンネルを替えられてしまいそうなので、わたしはなるべく後ろ姿で登場したほうがいいのかも(笑)。とにかく世のお父さんが悲しくなるような作品にはしたくないですね。

――でも、ドラマとしてはかなり面白い作品になっていますね。

安田:とにかく脚本を書いた金子茂樹さんの言葉がいいんです。本がいいから、見る人が何かしながら見ていても、言葉が面白い分、耳に入ってくるドラマだと思うんです。言葉だけで笑っちゃうところもあって、とてもいいドラマだと思います。

小池:ホームコメディでオリジナルですしね。金子さんがいろいろと生み出してくれていますけど、その金子さんのセリフの一つひとつが本当に引っかかる内容になっているんです。すごく大きな事件が起こるわけじゃないんです。30分ずっと家族のあるあるネタ。でも、きっとなんだか懐かしい匂いのするドラマになっていると思うので、見る人が何かやりながら、わたしたち家族の様子を「また喧嘩しているよ」ってドラマの内容に自然と寄り添っているようなものになっていたらいいなと思っています。

――金子さんの脚本といえば、生田さんがうんちくを語るシーンやそのセリフの長さも結構驚きました。あれを覚えるのはたいへんだろうなって。

安田:小池さんや生田さんは誇らしいです。よくもまああんなに覚えてしゃべれるなって。終わった後スタジオでいつも拍手しています。こないだ生田さんと一緒にやっている時に空き時間に毎回これは試合ですねって。とんでもない試合が続いていくので、よく体が持っているなって。

――生田さんと小池さんの姉弟関係もすごく面白く描かれています。

小池:斗真との言い合いのシーンもあるんですけど、楽しいです。現場でも仲がいいんです。すごくムードのいい現場だなって思います。斗真は最高です。真剣にお芝居しているけど、微妙なズレが絶妙で。そういう役作りを見て、改めて「生田斗真はすごいな」って思いました。わたしの好きな生田斗真の屈託のない笑顔がたくさん見れます。思わず可愛いって叫んでしまいます(笑)。

――タイトルが『俺の話は長い』。このドラマの主人公のように身近に話の長い人、うんちくの長い人は居たりしますか。

小池:わたしの両親は年を重ねて話が長くなったと感じます。特に父親は。過去の輝かしかった時の自分の話なんかを聞いていて、「自分もそういう風になっていくのかな」「似てきちゃうのかな」って思ったりもしています。わたしのまわりの先輩と飲みにいってもそういう話をする人が多くなった気がします。

――過去の輝かしい自分の話をされたりしたら、正直困ってしまうこともあるのでは?

小池:困らないです。わたし、基本、男性はみんな愛おしいと思っているんで。

安田:さすが……(笑)。

小池:できる男もできない男も異性は別物なんです。そういう考えがよく男っぽいと言われるんですけど。分かり得ない生き物として見ているのがすごく楽しいので。

――安田さんは演劇ユニット「TEAM NACS」の一員であったり、役者仲間がたくさんいそうですが、その中でこの人は話が長いなんて人はいますか。

安田:NACSですか? 会話しないからな……(笑)。しいていえば戸次重幸君はジブリの話が長いです。『風の谷のナウシカ』のオープニングからエンディングまで、全部一人で話すことができたりするんです。

小池:それはすごい芸ですね(笑)。

安田:セリフも覚えているからね。あれ始まっちゃうといつも長いんです(笑)。

――今回生田さんが演じる満は、“ダメ男だけど口喧嘩だけは誰にも負けない”という役どころ。お二人の中で「わたしってダメダメだな……」って思うような部分&誰にも負けない部分があれば教えてください。

小池:ダメでもあり、誰にも負けないなと思うのは結構すぐ受け入れちゃうところです。あんまり流れに歯向かわずというタイプなんです。今まで人生ずっとそうだったんです。嫌なところも結構押し切られちゃうところがあって……。

――意外ですね。

小池:意外ってよく言われます(笑)。

安田:よし、困ったら小池さんところにお金借りに行こう(笑)。

小池:たぶん貸しちゃう(笑)。基本「人間そんな悪い人はいないだろう」って思って生きているので。

安田:いやいやいやいや。性悪ですよ。人間は(笑)。

小池:「わかった」「いいよ」って受け入れて、それがマイナスに働くこともいっぱいありましたし、プラスに働くこともあったし。昔の言葉であったじゃないですか。騙すより騙された方がいいみたいな(笑)。完全そっち派なんです。

――安田さんはどうですか?

安田:ダメだなと思うところ? 僕は飲むと長いところかな。

小池:2軒目行こうって自分から言っちゃうタイプなんですか?

安田:いや、一人で飲むんです。

小池:一人でそんなに長く飲めます?

安田:話しながら飲んで、そろそろ帰ろうかなって思ったら常連さんが来るんですよ。その人と話してそろそろ帰ろうかなってときに別の常連さんが来る……とやっているうちに気がつくと毎回とまらなくなっている。飲んで遅くなる時は家族を起こしてはいけないから玄関先で寝ている時もありましたよ(笑)。

小池:光司さんみたいだ(笑)。犬を起こして吠えられたりしているとさらに面白いですね。

安田:飲み屋で飲むといろんな人と話して、自分の中で解決できるようなことも出て来る。悪いことばかりじゃないですよ。こういう取材の時とかもエピソードとして、こうして面白く話ができたりするわけですから(笑)。

写真・文:名鹿祥史

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