萩原健一を追悼『傷だらけの天使』第1話&最終話を放送

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3月26日に亡くなった萩原健一さんを追悼し、4月8日(月)の『映画天国』(日本テレビ、25:59~※関東ローカル)にて、萩原さん主演の伝説のドラマ『傷だらけの天使』の第1話と最終話が放送される。

『傷だらけの天使』は、1974年10月~1975年3月まで、毎週土曜日の22時から日本テレビ系で放送された萩原さん主演の名作ドラマ。萩原さん演じる木暮修と、水谷豊演じる弟分・乾亨の2人の若者の怒りと挫折を描いた1話完結の探偵ドラマで、深作欣二監督をはじめとする個性的な映画監督が演出を担当していたことでも有名だ。

しらけた社会に反抗し、愛と夢と冒険を求めてがむしゃらに突っ走る青年・木暮修。彼は綾部貴子(岸田今日子)の探偵社の下働きで、弟分・乾亨と共に危険な仕事や人が嫌がる仕事を常に押し付けられる。単細胞で自分の思うように行動する修は、黒幕の愛人に同情しておかしな仲になったり、倒すべき人を助けてしまったり、気が付いたら人に騙されていたりで仕事は思わぬ方向に進んでしまう。修の行くところは、常にどす黒い欲や暴力があり、笑いと涙があり、お色気がある……。

オープニングで萩原さんが新聞紙をエプロンにし、トマトを食べ、牛乳のふたを歯で開けて飲み、コンビーフをかじって食べる場面は、当時、非常に話題になり、主題歌の音楽ともども時代を超えた今でも、その映像を目にすることもある。第1話は深作監督がメガホンを取り、子役時代の坂上忍も出演。また衝撃的な最終話は、いまや伝説となっている。

なお、この日に放送予定だった映画『ホットロード』は、後日改めて放送予定。

<第1話「宝石泥棒に子守唄を」>
修(萩原)は貴子(岸田)の命令で宝石店に押し入り、多額の宝石類を強奪するが、途中子供にケガをさせたことから仕事は思わぬ方向に進んでしまう。

<第26話(最終話)「祭りのあとにさすらいの日々を」>
ペントハウスが突然、取り壊されることになり驚く修。綾部事務所は全員姿を消していた。海津警部(西村晃)によれば、政界がらみの汚職事件に事務所が関与し、手配されているという。修は京子(ホーン・ユキ)から貴子が修を連れて海外へ逃亡しようとしていると聞き、風邪で高熱を出しながらすがる(水谷)を振り切って、出て行こうとするのだが……。

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