アンミカ、“津川雅彦長女誘拐事件”の再現VTRに「わかっていても手に汗握る」

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スタジオの様子
スタジオの様子

名倉潤ネプチューン)と辛坊治郎がMCを務める『生死を分けたその瞬間 体感!奇跡のリアルタイム』(読売テレビ・日本テレビ系)が、3月21日(木)21時から放送される。

同番組は、現場に居合わせた者だけが体感する時間にスポットを当てたバラエティ特番の第6弾。当事者の証言や裁判記録などを元に、経過を時間に沿って綿密にシミュレーションし、臨場感あるVTRで紹介する。パネラーにはアンミカ、内田理央テリー伊藤ロッチコカドケンタロウ中岡創一を迎える。

今回は、衝撃的な2つの事件、事故の奇跡のリアルタイムを再現。1つ目は、1991年12月27日に起きた「スカンジナビア航空751便の飛行機事故」。この日、スウェーデン・ストックホルムは寒波に見舞われ、空港は雪と氷に覆われていた。離陸を待つ751便の乗客の中にはベテランパイロットの姿もあり、この男性がのちの将来を大きく左右する事になる。整備士は両翼の点検をしていたが、運行の遅れもあり、しっかりチェックせずにOKを出してしまう。この時、すでに両翼には目に見えない悪魔が潜んでいた……。

乗員、乗客を乗せた751便は空港を離陸。だが、離陸からわずか25秒後、機体の後方から不気味な音が聞こえてくる。異変に気付いてパニックになる乗客たち。両翼に潜んでいた悪魔は40キロにもなる氷の層だった。離陸と共に剥がれた氷は両翼の後ろにあるエンジンのファンを直撃。エンジンは1つでも飛行は可能だが、続いて左のエンジンも停止。離陸直後だったため、機体は毎秒6m降下していて、墜落までの時間は2分しか残されていなかった。機長は管制塔に連絡して助けを求めるが、その直後に電気系統もダウン。管制塔との連絡は途絶え、操縦桿も動かなくなる。絶望の闇に包まれる機内。死へのカウントダウンはすでに始まっていた……。この後、搭乗客だったベテランパイロットが立ち上がる!

ターニングポイントから奇跡が起きるまでの1分17秒のリアルタイムに迫る再現VTRに、パネラーたちはくぎ付け。VTR後、内田は「いろんな不運が重なって事故が起きて……。でもラッキーも重なりましたよね」と奇跡の瞬間を興奮気味に振り返る。アンミカは「私たちは原因がわかって見てますけど、リアルタイムで爆発音がして、急降下したら……。パニックしかない」と冷静さを失わなかった機長たちの勇気を称賛。辛坊は「機長も怖かったんだと思います。この後、パイロットを辞めたそうです。機械を信用できないって……」と後日談を明かす。コカドは「僕、実際に乗っていたんですよ。えっVTRだったの? 乗っていたと思ったわ」と冗談交じりに現場の臨場感を体感した事をアピール。

2つ目は1974年に起きた「津川雅彦長女誘拐事件」を取り上げる。国民的スター同士の津川雅彦と朝丘雪路が結婚したのは1973年。翌年には長女の真由子が生まれ、2人は幸せの絶頂だった。だが、その年の8月15日深夜、生後5か月の真由子と一緒に寝ていた家政婦が、2人の寝室にやってきて「お嬢様が連れていかれました」と告げる。誘拐犯は風呂場の窓から侵入し、家政婦が寝ている隙に誘拐していったのだ。

1時間45分後、警察が津川邸に到着。犯人からの電話に備え、すぐに逆探知機の準備に取り掛かる。そして深夜4時過ぎに誘拐犯から電話がかかってくる。刑事は津川のフリをして犯人に対応。犯人は警察に知らせるなと釘を刺した後、身代金として500万円(今の価値に置き換えると2000万円)を明日の昼12時までに銀行に振り込めと要求してくる。通話時間は6分で逆探知は失敗。当時の技術では特定まで時間が足らなかったのだ。口座番号と共に名前と住所も伝えた犯人。犯行用に作られた口座で、名前と住所はデタラメだったのだ。銀行のセキュリティが甘く、偽名でもハンコがあれば簡単に通帳が作れる時代だった。

8月15日早朝、大きな問題が発生する。マスコミが事件を嗅ぎつけてしまったのだ。事件を報じられれば捜査への影響は甚大。警察は報道協定を要請し、マスコミは捜査段階を報じない事に。午前8時、警察は銀行と交渉。当時のキャッシュディスペンサーは誰がどの支店から引き落としたか特定は不可能。そして、ついに運命の時が来る。この後、ターニングポイントから事件解決までの1分3秒のリアルタイムを再現する。

VTR後、名倉は「時代が時代やから大変やったと思いますよ」と逆探知やキャッシュディスペンサーのシステムが今とは全然違う事が事件を難しくした点を指摘。テリー伊藤は「津川さん、朝丘さんがどんな気持ちだったのか……」と娘を誘拐された親の心境を推しはかる。アンミカは「週刊誌で知っている話で、わかっていても手に汗握る。メチャメチャリアルな体感でした。あの時代のベストを尽くして……。警察の執念です」と興奮気味に事件を振り返る。中岡は「飛行機の事故もそうですけど、諦めたらアカンって気持ちが大事なんだって思いました」と語る。

このほか、ミニコーナー「体感!スレスレリアルタイム」で、世界から届いたギリギリ助かった人、動物たちの衝撃映像が公開される。

収録後、名倉、辛坊、テリーを直撃。以下にてコメントを紹介する。

――6回目の奇跡のリアルタイムですが、共演して印象は変わりましたか?

名倉:テレビで見ているし、お会いしているから最初の印象から変わったかと言ったら全く変わってないですね(笑)。辛坊さんは博識やし、そのままの人ですからね。

辛坊:名倉さん、これ、そろそろレギュラーにならないですかね(笑)? 何で毎年1回なの?

テリー:年に2回はやりたいですよね。でも大変でしょ?

名倉:スレスレ映像とか入れれば毎週できると思ってますけどね(笑)。今は世界にいろんなVTRが流れていますから。

――収録を振り返っていかがですか?

テリー:津川さんと朝丘さんのお子さんの事件の裏ではあんな事があったんだって……。初めてのシステムがいくつもあったでしょ。ぜひ皆さんに見てもらいたいなと思うし、こういう犯罪はやったら逮捕されると改めて感じましたね。

辛坊:そう、身代金目的誘拐って成功しないですからね。

名倉:テリーさん、辛坊さんみたいに津川さんの誘拐事件をご存知の方もいらっしゃるけど、知らない世代の子もいっぱいいて、見たら一緒に中に入って体感できるのはすごいと思いますね。僕も子供がいるので、いろいろ考えましたね。今の時代でも考えなきゃいけない事はあるんじゃないかと。

辛坊:私はまさにリアルタイムで津川雅彦さんご本人から何が起きたのか、その後の人生にどんな影響を与えたのか聞いてますからね。社会的にも衝撃でしたけど、無事助かって良かったですよね。

名倉:改めてこういう事件だったんだ、こんな事が起きていたんだって……。システムも変わっておもしろかったですね。

辛坊:日本のある意味、誘拐報道、犯罪報道を変えた事件ですよね。津川さんの人生も変えたしね。自分がその場にいたらと思ったらゾッとします。

名倉:ゾッとしますね。それはずっと考えていて……。自分やったらどうやろうって…。自分やったらあんなに奥さんに「大丈夫、大丈夫」(津川が娘を心配する朝丘を励ます場面)って言えるかなって……。俺がキレてるんちゃうかと思って……。人に当たるしかないような……。

テリー:飛行機事故はヒューマンミスじゃないですか? こんなにハイテクな時代でもああいう人間のミスによって一歩間違えれば大惨事ですよ。でもシステムが複雑になればなる程、ヒューマンミスは起きるんだって感じましたね。

辛坊:船も怖いけど、飛行機も怖いね(笑)。

名倉:船怖いって思い過ぎてるのは辛坊さんだけですよ(笑)。怖いですけどね。

――この番組での知識が役立った事はありますか?

名倉:役立った事はないですけど、飛行機に乗ったらこうしようとか、すごいシミュレーションしますよ。この番組のおかげで、いろんな事をシミュレーションします。災害が起きたらここに隠れたら良いんだって家族と話し合うきっかけにもなっています。実体験では起きてないけど、備えられているっていうのはありますね。

辛坊:僕もこの番組でね、次、クジラに当たったらどうしようって考えますね(笑)。

名倉:アカンて、もう。クジラに当たったらどうしようって思っている人、辛坊さんだけやって(笑)。

――この番組の魅力は何ですか?

名倉:こんなに見て体感できる番組はないです。そして、いろいろ家族や友達、恋人、みんなと話していける番組やと思うので、とにかくズバーンと中に入って見て頂きたいと思います。

辛坊:この番組の魅力は名倉さんがカッコイイんだよね。こうやって毎回ヨイショしていたら、その内、奥さんに会わせてくれるんじゃないかと思って……(笑)。

名倉:奥さんに会いたいだけでしょ(笑)?

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