『3年A組』菅田将暉の本質を伝える“説教”が反響「鳥肌立った」「現代の風刺」

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菅田将暉主演のドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系、毎週日曜22:30~)の第6話が、2月10日に放送。インターネット上では、SNSを中心に、菅田の授業に関して「今の社会に生きる人全員に聞いてほしい」といった声が上がるなど、大きな反響があった。

菅田演じる3年A組の担任・柊一颯が、卒業まで残り10日となった日に、29人の生徒を集めて、突然「今から皆さんは、僕の人質です」と告げる。第5話までに、亡くなった景山澪奈(上白石萌歌)を陥れたフェイク動画制作を依頼したのが、魁皇高校の教師であったことが発覚していた。

結城美咲(箭内夢菜)がSNSで内部のことを発信していたため、再びスマホを没収される生徒。さらに、教師らに連絡し、当日20時までに動画制作を依頼した教師が名乗り出なければ「教室を爆破する」と宣言する。生徒が動揺すると「お前たちの仲間になったわけじゃない」と語り「上辺だけで物事を見るな。本質から目をそむけるな」と訴えた。

生徒は誰がフェイク動画の依頼主かを推理。体育教師で景山が所属した水泳部の顧問であった坪井勝(神尾佑)に対して、水越涼音(福原遥)は「あいつのせいで部活を辞めた」と告発。病院に行って部活を休んだにも関わらず、彼氏とのツーショット写真を部員の前でバラまかれ「もうお前にコーチすることはない」と言われたと回顧する。

その後、結城がこっそりスマホを持っていたことを知った水越は「犯人は坪井に違いない」という動画を撮らせ、SNSに公開するよう指示した。20時前、柊は教室に戻り教師らに電話。水越に坪井を説得するよう指示する。水越が坪井に怒りをぶつけると、市村浩一校長(ベンガル)から「それは違う」と制される。実は、水越はハードな運動ができない病気にかかっており、普通に説得するだけでは難しいと判断。写真をバラまくしか辞めさせる方法がなかったと伝え謝罪した。

SNSに動画を公開したことを慌てた水越だったが、柊が事前に食い止めており、世間には流れていなかった。「良かった」と安堵する水越に、柊は「何が良かったんだ?」と問いかける。もしこの動画が公開されていたら、坪井がどんな目に遭っていたのかを「考えたのか?」と説教。水越の不用意な発言で身に覚えのない汚名を着せられ、本人や家族が傷つけられたかもしれず「取り返しのつかないことをやろうとしたんだ」と激怒。

「流れなかったからいい」「しょうがない」と言う生徒たちに「お前らいい加減目を覚ませ! 変わってくれよ!」と叫ぶ柊。上辺だけを見て物事の本質について考えず、目の前で起きたことを頭に叩き込まず、胸に刻み込まないため、何度も同じことを繰り返すことになる、と諭した。続けて「お前たちは感情に任せて過ちを犯せる歳じゃない」と言い「自分の言葉や行動に責任を持てよ!」と怒りをぶちまけた。

結局、教師の中に名乗り出るものはおらず、柊は宣言通り教室を爆破。しかし、それは3年B組の教室だった。そして柊の口から今回の犯人が 武智大和(田辺誠一)であることが明かされ6話が終了した。

ネット上では、柊の説教について賛否両論。菅田本人も視聴者に説教の“本質”を分かってほしかったのか放送前に「伝われ」とツイートしている。坪井の行為はパワハラで、柊がそれを肯定するような見方がある一方、作中で訴えたいのは“責任”であり、肯定など一言も口にしていないため「あの説教の意味をまるで理解してない」というつぶやきや、福原が涙を流し、菅田が壁ドンをしながら説教した演技について「鳥肌立った」というつぶやきも。また、SNSで誹謗中傷を繰り返したり、自らの反社会的行動をさらけ出したり、といった昨今の現実での事象を引き合いに「現代の風刺だ」という声も散見された。

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