袴田巖被告人、「袴田事件」で死刑判決を下した元裁判官と50年ぶり対面

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52年前に静岡県で発生した強盗殺人放火事件「袴田事件」。その死刑囚・袴田巖の釈放後の生活に4年半にわたり密着した『NNNドキュメント'18』(日本テレビ系)「我、生還す―神となった死刑囚・袴田巖の52年―」が、10月14日(日)、24時55分から放送される。

1980年に死刑が確定した「袴田事件」だが、4年半前に静岡地裁が再審開始を決定。袴田被告人は死刑囚のまま釈放された。しかし、検察の不服申立てにより今年6月に東京高裁が再審再開を取り消し、現在は弁護側の特別抗告により最高裁で審理されている。

4年半前の再審再開を受け釈放された後、姉と2人で故郷の浜松で生活。審理が待たれる現在も「年齢や健康状態などに照らし合わせ逃走等の危険性は乏しい」として、変わらぬ生活が続いている。そんな彼の生活を日本テレビは釈放当日から記録し続けた。

今年1月、福岡のある病院の一室を訪れ、死刑判決を下した元裁判官・熊本典道氏との対面を果たした。実は、袴田被告人に対して「無罪」の心証を持っていたという熊本氏。だが、担当裁判官3人のうち、他の2人が「死刑」と判断したため、判決は死刑になったが、それは間違いだったと後悔し続けて生きてきたという。死刑判決を言い渡した法廷以来、50年ぶりの対面となるが、2人は何を感じるのか?

今回、「袴田事件」を描いた映画『BOX 袴田事件 命とは』(2010年公開)で、熊本氏の役を演じた萩原聖人がナレーションを担当する。

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