大貫勇輔演じる兵馬様に仕える美青年が話題『高嶺の花』バラ風呂に入る石原さとみの背中に湯を…

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石原さとみ主演ドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系、毎週水曜22:00)で、大貫勇輔が演じている「兵馬様」こと京都の流派・神宮流家元候補である神宮兵馬が、回を重ねるごとに人気が上昇。8月29日に放送された第8話の冒頭、和服姿の兵馬について「色気ありすぎてクラクラする」「兵馬様が本物の御曹司に見えるのは、やっぱり身体つきかな?」などと、インターネット上で盛り上がっていた。また、兵馬の身の回りの世話をする色白の青年・モブ(山中柔太朗)が登場すると、「モブくんと家元……何かあるぞ……(期待)」「絶対にあの従者?とできてるだろーって邪推してる」「美青年モブという存在が出てきて、また、面白くなってきた……」と、一層ざわつかせていた。

野島伸司が脚本を務める本作は、華道の名門「月島流」本家に生まれ、美貌、キャリア、財力、家柄、さらには圧倒的な才能まですべてを持ち合わせたヒロイン・月島もも(石原)と、平凡な自転車店主・風間直人(峯田和伸)の格差恋愛を描く純愛エンターテインメント。兵馬を演じる大貫は、17歳よりプロダンサーとして数々の作品に出演、舞台でも活躍中の長身イケメン(180センチメートル!)。モブを演じる山中は、2001年12月23日生まれの16歳で、サッカーが特技という次世代イケメンだ。

兵馬と交流を深めるももは、彼が部屋で花を生けるところを拝見。するとひとりの青年が現れる。兵馬は「この子はモブ。身の回りの世話をしてくれるアシスタント。昔、拾ったんだ」と紹介する。兵馬は、花について「例えばひまわり畑をご覧ください。どの花も、貪欲に太陽の光を求めている。つま先立ちして、必死に首を伸ばして、争いに敗れてうなだれ、枯れ落ちれいるものもよく見ればいる。土の中はどうです? 隣の領地まで、養分を得ようといやらしいほどに根を伸ばしているんです」と説き、「命あるものは生きるために欲望に忠実だ。“いとあはれなり”」と、人間と同じであることを示唆する。

兵馬は、ももが華道家として必要な“もう一人の自分”を失っていることを見抜いていた。彼はももに、それを取り戻すには、誰もいない場所に一人ぼっちで咲く高嶺の花の覚悟が必要だ、と助言するのだった。

一方で、ももの元恋人・直人は、図書館で出会った女性・千秋(香里奈)と親しくなり、商店街の人々も、直人に千秋を、同じ世界に住む新しい恋人として薦める。だが直人は、図書館で生け花の本を何冊も借りて、ももの苦悩を理解しようと努めていた。

そんな中、ももと妹のなな(芳根京子)は、2人の技量を見極める「俎上」の日を迎える。選ばれた6人の師範と市松(小日向文世)が、2人の作品を見て投票し、どちらが次の家元にふさわしいか決めるのだ。俎上に参加する師範はルリ子(戸田菜穂)の息がかかった者ばかり。だが市松は、ももとななが花を生ける様子は非公開にし、作品だけを見て投票を行うと宣言。ももとななが生けた花は、対照的なでき上りだった。絢爛豪華で鮮やかな作品と、限りなく淡い色合いの作品。師範たちの投票は3対3の同数に、最後に市松が票を投じて、次期家元が決定されるのだが、市松はななの作品に票を投じた。

ななに敗れ、すべてを失ったももは、自暴自棄になり、“もう一人の自分”を取り戻したい一心で、“愛していない”兵馬に抱かれすべてをリセットさせようとする。ももの決意を察した兵馬は、部屋に招き入れ、バラ風呂でもてなす。ここでもモブが登場し、ももの背中に湯をかける……。そんな中、姉を心配するななは、助けを求めて直人のいる商店街へ。事情を聞いて、兵馬の家へももを迎えに行った直人に、兵馬は「未遂に終わったから。壊れて気を失ったのは、抱かれる前さ。ホッとしたかい?」と伝え、「でも、次の機会もある。それが彼女の望みだからね」と続けた。だが、直人は兵馬に、ももが取り戻そうとしている“もう一人の自分”とは「子どもじゃないですか? 子どもの頃の自分」と問い、「そうだとしたら、一度消えたら二度と表れない。人として健全な成長なのだから」と語る。そして、大人になり、一人ぼっちじゃなくなってきたら“もう一人の自分”は居なくなって当たり前だといい、「彼女をだますのはやめてください。次の機会はねぇよ」と静かに語る。そんな直人をじっと見て、兵馬は「君は何者なんだ」と一目置くも、「ただのチャリンコ屋です」と答え、彼女を抱きかかえたまま、兵馬の家を後にした。エレベーターの中で目を覚ましたももは、直人に気が付き安堵の表情を浮かべていた。

次週、第9話では、京都神宮流の次の家元を決める「俎上」が龍一(千葉雄大)と兵馬で行われる。また、ももは、自身の出生の秘密「市松は実の父ではない」ことを知り動揺する……。

ドラマの制作会見時に、石原は、野島の作品でラブストーリーを演じるのが夢だったと語っており、「セリフを理解するのが難解」とも告白。それぞれのセリフは一つ一つが伏線としてつながっていて、話が進んでいくと逆算して意味が分かっていくそうで、セリフを変えずに丁寧に言うことで、野島さんが書いた思いが続いていくと思う」としみじみ語っていた。登場人物それぞれの思惑と、様々な伏線がどのようにつながっていくのか注目が集まる。

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