羽生結弦「被災地への想いを胸に」24時間テレビでアイスショー

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8月25日(土)26日(日)に放送されている『24時間テレビ41』。今年のテーマである「人生を変えてくれた人」の企画の1つとして、フィギュアスケート五輪連覇を果たした羽生結弦選手のアイスショーが放送された。

今回は、3年前に羽生選手が訪れた、当時、東日本大震災の影響で避難を余儀なくされていた福島県楢葉町(ならはまち)の人々のもとへ、五輪連覇の報告を込めて“サプライズ”訪問が実現。そして「このリンクが自分の家の近くになければスケートをやることはなかった」「人生を変えた場所」と語るアイスリンク仙台にて、楢葉町の人々や羽生選手が7年間で出会った被災地の方々を招待しアイスショーを開催した。

アイスショーには、羽生選手に憧れる未来のメダリスト候補たちも参加。アイスショーは彼らの「ディズニー名曲メドレー」からスタート。ディズニー・オン・アイスからミッキー、ミニー、ドナルド、グーフィーもサプライズ登場した。

続いて登場した羽生選手の曲は「ノッテ・ステラータ」。7年前の3月11日、近くの学校に避難した羽生選手は「僕らは真っ暗な状態で全然立ち直れなかったにも関わらず、星がすごく輝いていたから、希望の光じゃないですけれど、そういったことは感じていましたね」と振り返る。

この「ノッテ・ステラータ」はイタリア語で「満天の星」を意味し、停電の中見上げた希望の光を思い出す、特別な曲。そして、歌詞のテーマは「愛」。この日は、アイスリンク仙台の先輩・荒川静香の代名詞であるイナバウアー、得意技・ハイドロブレーディング、そしてトリプルアクセルで観客を魅了。ふるさとを愛する想いを重ねて見事な滑りを披露した。

羽生選手は「やっぱりスケートやっててよかったというのが率直な気持ちです。僕は今、金メダルを2個獲ることができましたけれども、やっぱりこれからも、被災地への想い・背景、そういったものも胸にしまいながら滑っていけたらいいなと思います。本当にありがとうございました」と語っていた。

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