バカリズム、『劇場版ひらがな男子』はコントを描く感覚で

公開:

日本テレビの人気深夜番組『アイキャラ』から、MCのバカリズムの発案により誕生したひらがなを擬人化したキャラクター“ひらがな男子”の活躍を描くアニメーション映画『劇場版ひらがな男子』のプレミア上映会が16日、都内で行われた。

本作は文字が失われてしまった時代に現れた“ひらがな男子”たちが、仲間探しの旅に出るSF冒険奇譚。観客が積極的に参加できる“応援上映スタイル”を想定して作られている。会場には現在放送中の『アイキャラ3』(毎月最終木曜日24:59~25:44)出演者のバカリズム、小出祐介(Base Ball Bear)、夢眠ねむ(でんぱ組.inc)や、梶裕貴、市川太一、矢野奨吾、大地葉、藤田みなみら声優陣、メガホンをとった水島精二監督が出席した。

脚本を書いたバカリズムは「(作品時間の)45分がすごく短かった。2時間か3時間ないと収まりきらないような情報量を45分の中でまとめなければいけなかった。どこを45分の中に詰め込むか悩みました」と執筆の苦労を述べ、「ひらがな男子同士の会話劇を楽しんでもらえるよう、そこをとにかく重視して書きました。それぞれの好きな食べ物を考えたりするのがすごく楽しかった。コントを描く感覚で書いていました」と作品の裏側を紹介。

そんなバカリズムの奮闘に水島監督は「普通のアニメのシナリオよりコント色が強いのでそれを生かそうって逆に考えました」とコメント。「引きの絵が多用されているのはそのためです」と述べると、「それにしてもこんなにセリフの長いアニメはなかなかない」と返す。

他の登壇者らは応援上映のスタイルにも興味津々。夢眠は「むちゃくちゃ面白かったです。猛者の応援にも笑わせてもらいました」と笑顔。梶も「本当に面白かったです。みなさんがサイリウムを一生懸命振ってくださって、僕も応援上映は初めてだったのでこんな感じなんだって。バカリズムさんの脚本も面白かった」と嬉しそう。

永遠に理想の姿を保ち続け、世界中に愛と笑顔をふりまく2次元キャラクター「アイキャラ」を生み出す2次元キャラ育成バラエティー『アイキャラ3』だが、壇上ではシーズン4が制作されることも発表され、バカリズムは「(企画したものが)まさかこんなふうに劇場で公開されるようになるとは思っても見なかった」と充実の表情を見せていた。

PICK UP