「節分にまくのは大豆か落花生か問題」勃発?!北海道の風習はツッコミどころ満載だ!

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北海道は今年、その名がついて150年。意外に新しいのだが、その文化は独特だ。他の県民とまったくちがう風習が、日常のあちこちに潜んでいる。3月8日放送の「秘密のケンミンSHOW 北海道スペシャル」では、そんな未知なる道産子文化の数々が紹介された。

年中行事でも「え?そこでそれ?」ということがたーくさんあるのだ。

例えば、節分にまく豆といえば他の県民にとっては、小さくて固い大豆を煎ったものが当たり前だ。ところが北海道民、誰に聞いても「節分にまくのは落花生に決まってる」と答える。そう、あの小さなひょうたんのような殻にピーナッツが入ったあれ。えー?そんなのまくの?と驚いてしまうが、逆に北海道民からするとそんな小さくて固い豆をまいてどうするんだ?という反応。拾って食べても衛生的だ、と言われると確かにそのほうが合理的ではある。

ちなみに筆者が秋田県出身の友人にこの話をしたら、「うちの田舎でも落花生ですよ」と言うではないか。このテーマ、もう少し調べてみてもいいのかもしれない。

さらに、今度は端午の節句。我々は柏餅を食べることに決まっているが、北海道民ときたら「べこ餅」という謎の食べものを食べるのだと言い張る。べこ餅?二色の餅で、ただし中にあんこははいっていない。こどもの日にこんなの食べて子どもが喜ぶのか疑ってしまう。だがとにかく、北海道では端午の節句にべこ餅が定番なのだそうだ。

もっと奇妙に感じたのが七夕。願い事を短冊に書くのは同じだが、それを結びつけるのは笹の葉ではなく、柳の木なのだそうだ。柳の木って・・・夏の夜に見ると幽霊が出てきそうではないか。これはどうやら、北海道では竹が生えてないらしいのだ。ああ、そうですか。でもだからって柳ってのもどうなの?

面白いのが百人一首だ。紙ではなく木の札を使うのだという。これはルーツがはっきりしていて、会津の「下の句かるた」が伝わったものだそうだ。なるほどねー。それはいいとして、この「下の句かるた」の愛好会では、札を取ると「はい!はい!はい!はい!」と何度も畳を激しく叩く。それはやめてほしいなあ。プレイヤーの女子は、「アピール!威嚇行為!」と強く威嚇しながら説明していた。

ちなみに筆者が妻と娘にこのことを話すと、口を揃えて「あー・・・筑波くん」と謎の名前を言う。二人ともマンガの「ちはやふる」のファンなのだが、その中に出てくる北海道から来た筑波くんというキャラが「下の句かるた」の名手で、逆に普通の百人一首に慣れなくて最初苦労したそうだ。なんだ、「ちはやふる」ファンには有名だったのか。

変わった風習、極め付けはお通夜やお葬式で集まったら、最後に集合写真を撮ること。うーん、これはホントにどうなの?他県民からすると集合写真は結婚式とか卒業式とかお祝いの記念に撮るイメージがある。ご愁傷様気分のお葬式でみんなで「チーズ!」とかやるというのか?

実際には、「チーズ!」はやらずに全員無表情で撮るそうだ。それはそれでなんだかなあと思うのだが、何しろ北海道は広いのでなかなか集まる機会がなく、誰が来たかの記録のために必要らしい。

まあこんな風に北海道には他県民から見ると不思議な風習文化が生活の中にいっぱいだ。どこかパラレルワールドみたいで面白い。

他にもこういうちょっとした違いはありそうだからみなさん探してみてはどうだろう?北海道民も他県民も当たり前にやってることを突き合わせると、「えー?なんでそんなことすんの?」となることがたくさんありそうだ。それもケンミン文化の違いで、面白いではないか。

【文:境 治】

提供:読みテレ

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