太賀「Huluのことを“フルー”」山岸役を振り返る『ゆとり』スピンオフで主役

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日本テレビ系のドラマ『ゆとりですがなにか』のスピンオフ作品『山岸ですがなにか』(全4話)が、動画配信サービス「Hulu」で2日より4週連続で配信スタート。このほど、主演を務める太賀が取材会に出席し、作品の見どころや印象的なシーンについて語った。

宮藤官九郎が脚本を務めた『ゆとりですがなにか』は、2016年4月期ドラマ放送時に若者世代を中心に熱狂的な指示を集め、ギャラクシー賞、東京ドラマアウォード、ほか数々のドラマ賞を受賞した社会コメディドラマ。7月2日(日)、9日(日)の2週連続スペシャルドラマ『ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編』(日本テレビ系、両日とも22:30~)として復活を遂げた。一方、スピンオフ作品の『山岸ですがなにか』では、連ドラで「それって強制スか?」「道わかんないんで、駅からタクっちゃいました」「メール見ないんで次からLINEでお願いしま~す!」「会社やめま~す!」など、数々の名言で話題を呼んだ“ゆとりモンスター”山岸ひろむを主人公として物語が展開する。

まさかの主人公抜擢に、太賀は「そんなことあるんですか? え!? って(笑)」と驚いたというが、宮藤による台本が手元に届くと「本当にやるんだと、嬉しくなりました」と喜びを実感したとのこと。撮影は本編から始まったそうで、「そこから徐々に『山岸ですがなにか』の撮影に移行していったのですが、なかなかあの頃の感覚を取り戻すのが難しかったです」と、改めて強烈キャラクターの役作りの難しさを語った。

そんな山岸と自身の共通点については、「最初に台本を読んだ時の印象は“とんでもないヤツだな”という感じだったのですが、読み込んで理解していくうちに“わりと近いかも”と思う時もありました。具体的に挙げるのは難しいんですけど、掘り下げていくとどこかぶつかるところがあるような気がしましたね」と分析した。

また、山岸を演じたことによる悪影響もあるそうで、「どこに行って、何を言っても“山岸、出た~”って感じで、イラつかれるようになってしまって(笑) 朝現場に行って、笑顔で挨拶するだけで“ムカつく”って言われることも……。割とシリアスな話をしていても、信じてもらえない日々が続きました」と苦笑いを浮かべながら振り返った。

連続ドラマで名言を連発していた山岸。今回のドラマで気に入っているセリフを聞かれ、「Huluのことを“フルー”って言い続けるくだりがあるのですが、その短い言葉の中に、ものすごいインパクトと破壊力があるなと思って(笑) 見終わった後に“フルーって……”と尾を引く感じはありますね。なぜ、山岸はそう読んでしまったのか、それに疑いが無かったのかという……」と、本作でも健在の“山岸節”を紹介していた。

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