多部未華子、天性の歌声を共演者から絶賛され「やめて下さい」と照れ笑い

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多部未華子主演、水田伸生監督で韓国映画をリメイクする『あやしい彼女』(2016年4月1日公開)の完成披露試写会が、22日、都内で行われ、多部をはじめ、倍賞美津子小林聡美要潤北村匠海志賀廣太郎が出席した。

原作は、韓国で公開され、約865万人を動員した大ヒット映画『怪しい彼女』(2014年)。周囲から煙たがられる73歳のおばあちゃん・瀬山カツ(倍賞)は、女手ひとつで娘を育て、望むような人生を生きることはできなかった。ある日、娘と喧嘩し家を飛び出した先で、ふと目にした写真館に引き寄せられる。写真を撮って店を出てみると、そこにはなんと20歳に戻った自分がいた。20歳の麗しい容姿を取り戻した彼女(多部)は、“神様がくれたチャンス?”とばかりに、髪型、洋服、そして名前も大鳥節子と変え、思い通りに生きられなかった人生を取り戻すために新しい生活を始める。そんな中、なじみの商店街で開かれたのど自慢大会で、得意の昭和歌謡を気持ちよく熱唱。その歌声は会場中を魅了し、歌手になる夢が動き始める。その姿は関わる人たちに勇気や夢を与えていくが、そんな夢は長くは続かず……というストーリー。

主人公の節子を演じる多部が「みなさんお集まりいただきありがとうございます。今日は初めて見ていただくということで、どんな感想が出るかわかりませんが、楽しんでいただけたらと思います」と挨拶。一方、節子が若返る前のカツを演じる倍賞は「最後までゆっくり見ていってください。面白かったら宣伝をお願いします」とアピール。そんな2人は、同一人物を演じるため、同じシーンの撮影はなかったという。多部が「同じ日に撮影があって、倍賞さんが話しかけてくださいました。それで、“役としての気持ちを共有できたらいいですね”ってお話はしました」と撮影中のエピソードを明かすと、倍賞も「同じ人物でも、体は全く違うんですよね。だからこそ、心だけは繋がっていようねって話していました」と続けた。

そんな中、節子が天性の歌声で人々を魅了していく設定にかけて、「多部さんの歌声はどうでしたか?」と男性陣への質問が。要が「天性の歌声ってあるんだなって。思わず膝から崩れ落ちそうになるのを堪えました」、志賀が「なんていいんだろと思って、しばし役から離れちゃいました」、北村が「こんなに心にくる歌を久しぶりに聞きました」と答えて、終始べた褒め。これには、多部も「ほんとにやめて下さい!」と照れ笑いを浮かべていた。

この日は、節子が秘密を抱えたヒロインということで、クイズ形式でキャスト陣の秘密を探っていくコーナーも。「やり直したい過去があって、節子のように若返りたいですか?」という質問に、要以外は「若返りたくない」を選択し、それぞれ「もう十分」「後悔はないです」と回答。また、要が「別に後悔とかはないんですけど、この映画の撮影が楽しかったので、クランクインに戻りたいな」と答え、会場からは歓声が巻き起こった。

続いて、「自分の日頃の行動は歳相応かと思うかどうか?」という質問に、北村が「ギャップがあると思います。18歳なんですけど、学校でのあだ名がおじいちゃんなんです」と回答。「最近の悩みは肩こりと腰痛で、学校で腰をさすりながら歩いています」と理由を明かし、笑いを誘っていた。

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