上川隆也、冴羽の役作りを「考えない日はない」と告白『エンジェル・ハート』放送スタート

公開:

上川隆也主演で人気漫画を実写化したドラマ『エンジェル・ハート』(日本テレビ系、毎週日曜22:30~、※初回は22:00~)が、10月11日にスタートする。これに先駆け、冴羽獠を演じる上川がインタビュー取材に応じ、共演者の印象や初回の見どころなどを語った。

本作は、累計発行部数5000万部の大ヒット漫画「シティーハンター」の世界観をもとに、新たなパラレルワールドを描いた作品「エンジェル・ハート」が原作。物語は、シティハンターと呼ばれる、凄腕のスイーパー“始末屋”冴羽獠(上川)と、相棒の槇村香(相武紗季)に、絶体絶命のピンチが訪れるところから始まる。この時、香は不慮の事故により亡くなってしまう。そんな中、脳死状態の香の心臓が移植されることによって一命をとりとめた、謎の美少女・香瑩(三吉彩花)が、獠の前に現れる。

――原作をお読みになっていたということですが、冴羽獠に対してどんなイメージを抱いていましたか?

「シティーハンター」の冴羽獠は、掲載されていたのも少年ジャンプ(集英社)ですし、“THE 少年漫画のヒーロー”ですよね。当時はそんな獠を、演じたいというよりは純粋に読者として楽しんでいました。しかし、「エンジェル・ハート」は趣を大きく変えて描かれている作品になっていたので、受け取り方が全く違いました。獠が年齢を重ねて、「シティ・ハンター」とは又違った想いを抱いている姿に、どこか親近感を覚えながら読んでいます。

――いよいよ撮影が始まりましたが、現在の心境は?

『どこまでできるのか』ということも含めて、役者としての自分を見直すことができる時間になっていると感じています。今、漫画の主人公を演じるという、思ってもいなかった経験が、上川隆也という役者のキャリアに加わること。さらに今回は、演技としてのアプローチももちろんですが、ビジュアルイメージを近づけるために時間を費やすことができたこと。役者として、役に近づくためのバリエーションを見つけられることを再認識するきっかけになりましたね。また、冴羽獠のイメージを一度作ってもそこに落ち着くのではなく、どうしたらより冴羽獠という役になっていけるのかをいつも考えて過ごしています。この作品のことを考えない日はないですね。こうした作業は刺激的で楽しいです。

――ご自身のビジュアルを原作に寄せていくことで変化はありましたか?

『花咲舞が黙ってない』の頃は、おじさんの体型でしたが(笑)。今回はトレーニングを重ねて、体型を役柄に近づけることが、冴羽獠を演じる自分を支える『軸』になっている様に思います。冴羽獠としてカメラの前に立つことへの引け目や、マイナス方向に思い悩む時間が減ったのは確かです。演技面でも2日間、結構激しいアクションシーンのためにスケジュールが当てられていたのですが、2日目を終えてもあまり疲れを感じずに過ごせました。これはまさしくトレーニングの効果なのかなと思います。

――アクションシーンはいかがですか?

やはりプロの方が受けてくださるので、多少拙いことをしても成立するんですよね。そこは、恐れ入るばかりです。とはいえ息が合わないと、成立はさせてくださるもののクオリティの差が出てきてしまう。やっぱり息があった時は自分も気持ちいいですし、殴られて転がっている相手の方も、どこか朗らかな顔で立ち上がって来られますね。アクションも演技、言葉を交わすことのない『会話』ですから。呼吸は大事にしたいと思いますし、心がけたいところです。

――初共演となる香瑩役の三吉彩花さんの印象は?

とても気さくで飾らない性格の方です。それに、アクションシーンの翌日にモデルの仕事が入っていても、怪我を恐れずに演技している。コンクリートの床に転がっても壁に頭をぶつけても「大丈夫です」と、体当たりで役と向き合っていて、その姿勢には感服するばかりです。

――香役の相武紗季さんは?

以前にも共演させていただいて、可憐で素敵な方だとはわかっていたのですが、今回はとても大人な印象です。可憐さや明るさはそのままに、たおやかさが加わっているんですね。お陰で獠と香の関係がとても大人っぽく見える。作品のグレードが相武さんの存在で一段上がっている様に思います。

――第1話の見どころやメッセージをお願いします。

初回は、90分の拡大版ということで、それぞれのキャラクターや関係性も含めてしっかり描いた、見応えのある仕上がりになっています。その上で、アクションも盛り沢山ですので、多くの方にご満足いただけるかと思います。最後まで熱のあるドラマとしてお届けたいと思いますので、まずは、第1話をご覧ください。

PICK UP