新垣結衣、西尾維新作品を連ドラ化『掟上今日子の備忘録』で主演

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女優・新垣結衣が、10月に日本テレビ系にてスタートする連続ドラマ『掟上今日子の備忘録』(放送曜日・時間未定)で主演を務めることがわかった。西尾維新による同名小説が原作で、新垣は「寝てしまうと記憶が1日ごとにリセットされる」という、一風変わった探偵役を演じる。

新垣が演じるのは、お金をこよなく愛する美女探偵・掟上今日子(おきてがみ・きょうこ)。またの名を「忘却探偵」。寝てしまうとその1日にあったことをすべて忘れてしまうため、守秘義務は絶対厳守。どんな事件も(ほぼ)即日解決する、天才的な推理力。そんな彼女の体には、忘れてはいけない大事なことが常にマジックで書かれている……。新垣は、原作を読んだ感想を「今日子さんをはじめ登場人物のキャラクターがハッキリしていて、一般的な推理ものとはひと味違う面白さがあり、一気に読み進めました」と語り、「自身でさえも知り得ない過去の謎だったり、雰囲気と思考のギャップだったりが今日子さんの魅力だと思うので、それを出していけるように頑張ります」と意気込む。

毎回起こる不思議な事件をたった1日で解決する「謎解きの面白さ」と、覚えていたくても覚えていられない「忘却の儚さ」。この物語を生み出したのは、アニメ化された「化物語」「めだかボックス」などで知られるベストセラー作家・西尾維新。映像化が難しいとされる西尾作品の中で、この作品なら実写化に向いているということで、この度、初のドラマ化が実現した。

新垣が日本テレビの連続ドラマに出演するのは、長瀬智也主演『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』(06年7月期に放送)以来9年ぶり。単発スペシャルドラマの主演としては『らんま1/2』(11年12月放送)があるが、同局の連続ドラマに主演するのは今回が初めてとなる。新垣は、「主演というプレッシャーをなるべく忘れて、とにかく楽しみたいと思います」とコメントしている。

脚本は、映画『図書館戦争』、『俺物語』、『アイアムアヒーロー』、ドラマ『空飛ぶ広報室』(TBS)、『ラッキーセブン』(フジテレビ)の野木亜紀子。演出は、ドラマ『ST赤と白の捜査ファイル』、『14歳の母』、『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』、『ごくせん』(いずれも日本テレビ)を手がけた佐藤東弥が担当する。原作者、番組プロデューサーのコメントは以下。

<原作者・西尾維新>
『掟上今日子の備忘録』のドラマ化、とても嬉しいです!
しかも、忘却探偵を新垣結衣さんに演じていただけるとは、夢のようです。
この感激を胸に、早速新作の執筆にとりかかりたいと思います!

<松本京子プロデューサー>
「面白いドラマを作る!」という夢を抱いて日本テレビに入社したものの、配属されたのはバラエティの現場。そこからは「面白いバラエティ番組を作る!」ことを目標に、『世界の果てまでイッテQ!』など沢山の番組を立ち上げてきましたが、18年目にして遂にドラマへ初異動。ずっと抱き続けてきた長年の夢が叶いました。今までバラエティで常に意識していたのは、「バカバカしくて面白いのに、なぜか見てると感動してしまう」とか「シリアスなシーンのはずなのになぜか笑ってしまう」というような、一つのVTRが見る人によって色んな見え方・楽しみが出来る番組作り。このドラマも、ハラハラドキドキのミステリードラマというだけではなく、記憶をなくす中での切ない恋愛であったり、登場人物たちの真面目な会話で大笑いしてしまうコメディー要素であったり、色んな面白さを感じてもらえるドラマにしたいと思っています。新垣さんは、「掟上今日子を実写化するならこの人しかいない!」という女優さんです。天使のような笑顔から、推理においての天才ぶり、時に見せる切ない表情などこのドラマで色んな魅力的な「新垣結衣=掟上今日子」をお届けしますので、ご期待ください!

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