若手歌舞伎俳優たちが抱く葛藤とは?

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マツコ・デラックスが番組スタッフと企画会議を行い、今話題のディープな場所と中継を結んで、そのエリアを深掘りしていく番組『マツコ会議』(日本テレビ系、毎週土曜23:00~)が10月16日に放送、及び民放公式テレビポータル「TVer」にて無料リアルタイム配信される。この日は、若手歌舞伎俳優の坂東巳之助中村莟玉と中継を結び、今、インスタグラムやYouTubeなどを活用し進化している歌舞伎界を深掘りしていく。

巳之助は、十代目・坂東三津五郎さんの長男として生まれ、6歳の時に初舞台に立ち、スーパー歌舞伎II『ワンピース』ではゾロやボン・クレーなど人気キャラクターを1人で3役務め、最近では市川猿之助主演舞台の代役として1人6役という難しい役をたった4日の稽古で務めあげ話題に。マツコは、巳之助を見るやいなや、実は父・三津五郎さんと行きつけのバーが一緒で生前に何度か飲んだことがあり、「感慨深いわね」としみじみ。

続いて、一般家庭に生まれながら、2歳の頃から歌舞伎俳優に憧れ夢を叶えた莟玉は、歌舞伎の三大名作と言われる『義経千本桜』のヒロインに抜擢され、新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』では春野サクラを演じ、「かわいい」と評判になった注目の女形。

マツコは「全然歌舞伎顔じゃないじゃない」「ああいうアイドルみたいな感じの子も出てきたのね」と、莟玉のイケメンぶりを称賛すると、「ほんとこういうのが出てくると困るんですよ!」と横やりを入れる巳之助。先輩後輩関係の2人だが、普段から冗談も言い合える間柄のよう。

昨今の歌舞伎界といえば、オンライン配信を始めたり、歌舞伎の公式YouTubeチャンネル『歌舞伎ましょう』を開設し、歌舞伎俳優たちの素顔や意外な一面を動画で公開したりするなど、SNSを活用しより身近な存在に進化している。

「(歌舞伎は)生のものなので劇場に来ていただけないという状況になるとこういうアプローチの仕方をせざるを得ない」と話す巳之助に対し、マツコは「でも、もちろん劇場で見る良さもあるんだけど、これからカメラの技術をもうちょっと駆使して、いろいろな見せ方ができるなって思うんだよね」「歌舞伎とかって実は近くで見た方が面白かったりするじゃない? 顔とか。可能性はすごいあると思う」と、時代の変化に合わせた歌舞伎の更なる進化と可能性について語る。

一方で、SNSのような現代ツールを使うことに対し、マツコは「歌舞伎役者さんて、バランスをとるのが難しくなってきちゃうと思うんだよね」と、古典の世界観を守りつつ、現代の素の自分自身も同時に表現していくことの難しさについて独自の考えを投げかけると、「わかる〜!」「言っていただけた! これをテレビで!」と心底共感する2人。

これにはマツコも思わず「え!? こんなに共感されるの!?」と驚きを隠せない様子。変化が目まぐるしい現代で、若手歌舞伎俳優の2人が抱く葛藤とは?

前回の放送は、五輪で金メダルを獲得するも、アイスクリーム店を開業した松本薫と、謎の「うんちビジネス」で注目されている元サッカー日本代表鈴木啓太と中継を繋ぎ、アスリートと食ビジネスについて深堀りした。

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