陸上短距離のエース・山縣亮太、逆境を乗り越えるための流儀とは?『プロフェッショナル』

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6月16日放送の『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK総合、毎週火曜22:30~)は、「逆境を、強さに変える~陸上選手・山縣亮太~」と題して、陸上短距離のエース・山縣亮太(28歳)に密着する。

同番組は、さまざまな分野の第一線で活躍中の一流のプロの「仕事」を徹底的に、掘り下げる新しいドキュメンタリー番組。

100m走ではロンドン、リオデジャネイロと2大会連続で日本選手のオリンピック記録を更新した山縣。リオの400mリレーでは第1走者として圧巻の走りを披露し、日本チームを銀メダルに導いた。

だが、山縣は、天才ではない。肺の機能が不全な重症の未熟児として生まれ、なんとか無事に成長するも背が低く、体格に恵まれなかったという。そんな不利を客観的に見つめ、みずから修正する独特のやり方ではね返し、日本選手権を制して日本一に。そしてオリンピック代表として、日本選手の最速記録を2回更新するまでに成長してきた。

自分と対話を重ねるその姿勢は、「走る哲学者」と評され、山縣の真骨頂は「逆境を乗り越える力」にある。アスリートの中のアスリートが集う100m走の世界で、ギリギリの闘いを続けてきた反動で、体は何度も悲鳴を上げてきた。

しかし、たび重なるケガなどの逆境を乗り越えるたびに強くなり、自己ベストを更新し続けてきた山縣。東京大会に向けた勝負のシーズンも、逆境に次ぐ逆境となった。

長期取材を始めた去年6月、肺に穴が空いて空気が漏れる「気胸」という病気を発症。復帰後も、足や背中などの故障に見舞われた。そんな困難な状況にも屈せず、再起への道を歩んでいた山縣を待っていたのは、まさかのコロナ禍。そのとき彼は何を思い、何を語るのか――。世の中の誰もが逆境に立たされている今だからこそ注目した、“ミスター逆境”山縣の“逆境を乗り越えるための流儀”が明らかになる。

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