タモリ、姫路城が江戸城として時代劇のロケ地に使われる理由を探る『ブラタモリ』

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街歩きの達人・タモリが“ブラブラ”歩きながら知られざる街の歴史や人々の暮らしに迫る『ブラタモリ』(NHK総合、毎週土曜19:30~)。12月14日は、「姫路城~姫路城で江戸城のロケをするのはあり!?~」と題して、タモリと林田理沙アナウンサーが兵庫県・姫路市をめぐる。

姫路市と言えば、日本を代表する城であり、観光客にも人気の姫路城がある。国宝であり日本で最初の世界文化遺産でもある姫路城は、『暴れん坊将軍』『大奥』『水戸黄門』など数多くの時代劇のロケ地でもある。

ところが、時代劇で映る姫路城は多くの場合、江戸城として登場。なんだかかわいそうな話ではあるが、実は姫路城は江戸城として撮影するのにふさわしい城らしく、姫路城と江戸城の深い関係を、タモリがブラブラ歩いて解き明かしていく。

約400年前、徳川家康につかえた重臣の1人・池田輝政によって築かれた姿を今も残す姫路城は、別名「白鷺城」とも呼ばれるほどの白さが特徴。当時は黒い城が一般的だったのに、なぜ姫路城は白いのか? 実は、同じ時期に徳川家康が建てた江戸城も白かったらしく、「黒から白へ」とすることで、新しい徳川の世の始まりを印象づけるねらいがあったと考えられているという。

続いて、タモリらは天守閣へ向かうと、大きな天守のまわりに、小さな天守がいくつかあるのを発見。それぞれが廊下でつながっているつくりは、連立式天守と呼ばれ、最強の守備力を誇ったという。そして、この連立式天守もまた、江戸城と姫路城との共通点だったことが分かる。

ではなぜ江戸から遠く離れた姫路に、これほどそっくりな城を建てたのか、その謎を解くため、姫路城から南へ5km離れた・飾磨という町を歩きながら痕跡を探すことに。すると飾磨は、海からの物資を姫路城まで運ぶための玄関口だったことが判明。姫路には、巨大な水軍基地が。当時、徳川にとって、毛利をはじめとする勢力を阻止する重要な場所が姫路であり、ここに「西の江戸城」を建てることに意味があったという。

最後には、姫路城の堀を船に乗ってたどることに。すると堀の行き止まりにぶつかり、姫路城の堀は「の字型」「らせん状」に何重にもなっていることが分かる。敵からの防御とともに、堀を延長することで城下町も拡大することが可能なこの形、実は江戸城でも採用されていた形だったそうで……。

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