黒澤明と勝新太郎、天才同士が激突した真相とは?未公開映像や関係者の証言から迫る

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11月19日の『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』(BSプレミアム、毎週火曜21:00~)は、「天才激突! 黒澤明VS勝新太郎」と題して放送される。

同番組は、人々が固唾を飲んで見守った“出来事”に注目。残された映像や決定的瞬間を捉えた写真を最新ヴァーチャルで立体的に再構成し、事件の“アナザーストーリー”に迫る、マルチアングルドキュメンタリー。

1979年の夏、世界中の映画ファンを震撼させる、前代未聞の主役交代劇が……。黒澤監督の新作映画『影武者』のロケ中に主役の勝が突然、降板したのだ。

黒澤はすでにベネチア映画祭でグランプリも獲得した世界的巨匠。一方の勝は『座頭市』をヒットさせ、脚本・監督もこなす大スター。40年前のあの日、2人の天才の間で何があったのか、未公開映像や当時を知る関係者の証言をもとに、“天才激突”の真相に迫る。

当時、影武者のアシスタントプロデューサーだった黒澤の側近・野上照代。この降板劇の一部始終を唯一見ていた人物で、勝が起こした決定的な事件があったと証言する。

当時、勝の弟子だった谷崎弘一は、常に勝のそばにいて、巨匠・黒澤に挑む熱い思いを見ていたが、ある頃から、歯車は狂い始めていたという。

さらに黒澤と勝、両者とも腹を割って話せる関係性を築いていた映画評論家・白井佳夫は、この悲劇を避けるには、ある事が足りなかったと語る。

当時、影武者の製作過程を追ったドキュメンタリー番組を作っていたNHKには、勝が降板したばかりに、世に出ることのなかった多くのフィルムが残っていた。40年の時を経て、未公開映像を公開する。鎧兜をつけた勝に演出する黒澤や、勝の衣裳合わせの模様に注目だ。

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