タモリ、草津温泉の秘密を探る!意外に重労働な湯もみにも挑戦『ブラタモリ』

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林田理沙、タモリ
林田理沙、タモリ

街歩きの達人・タモリが“ブラブラ”歩きながら知られざる街の歴史や人々の暮らしに迫る『ブラタモリ』(NHK総合、毎週土曜19:30~)。11月2日の放送は、「草津温泉~最強の湯力とは?~」と題して、タモリと林田理沙アナウンサーが群馬県・草津温泉を訪れる。

旅行のプロが選ぶ人気温泉ランキングでも16年連続1位(「にっぽんの温泉100選」観光経済新聞社 主催)に輝き、国内だけでなく海外からも注目される、国内有数の温泉地・草津。これだけ多くの人を魅了する理由は、草津温泉が誇る“湯力”。今回は、「たっぷり(湯量)」「アツアツ(温度)」「ピリピリ(泉質)」という3拍子揃った名湯を生み出す理由、そして湯力にこだわった草津の町の成り立ちの秘密を、タモリがブラブラ歩いて解き明かしていく。

一行は「湯畑」からスタート。あの岡本太郎さんがデザインしたという草津温泉のシンボルで、3つの湯力を体験することに。

まずは「たっぷりな湯(湯量)」に注目。湯畑で滝のように噴出する湯を見てわかるように、草津は自然噴出量がダントツ日本一で、100%源泉かけ流しを可能にしているという。

続いて湯畑にある足湯で「アツアツ(温度)」「ピリピリ(泉質)」を体験。足湯の温度は45度と高めで、PH2(レモンと同程度)の強酸性となっていて、これは、52度の源泉を約40m・7本の樋(とい)で外気に触れさせることで自然冷却。ピリピリの泉質を保つために、水で薄めることをしない草津温泉のこだわりの現れだ。

また、この3拍子揃った湯はどのようにして作られるのか、探ることに。それは、草津温泉の隣にある草津白根山が、200万年にできた古い山でありながら活火山であるという、言わば「ご長寿ながら、今も元気」な火山であることに秘密があるという。古いために、雨水を通しやすい土壌になっているうえ、底に広がった粘土層が防水シートの役割をして「たっぷり」の水が貯えられやすいのだ。一方で「今もお元気」な活火山の火山ガスが、「アツアツ」「ピリピリ」の湯を生み出しているそう。

さらに、本白根山で作られた温泉の出口として、水を通しやすい凝塊角礫岩の地層が、草津の町周辺に表出しているため、たっぷりの温泉が草津でだけ湧出することが判明する。

この圧倒的な湯力で草津の町は発展していくが、そこで生まれたのが、草津伝統の「湯もみ」だ。成分を薄めずに温度を冷ますために始まり、今では草津の観光名物となっている。意外に重労働な湯もみに、タモリも挑戦する。

さらに、強烈な湯力は、草津という町の成り立ちにどんな影響を与えているのかにも、着目。カギや携帯電話などは1年で錆びて使い物にならなくなってしまう一方、高温の温泉を熱エネルギーとして利用した温水システムで、各家庭でも1年じゅう給湯器いらずという、まさに「湯力」を第一とした街づくりが明かされる。

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