タモリ、比叡山の修行を体験!日本のお城に欠かせない石積みにも挑む『ブラタモリ』

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街歩きの達人・タモリが“ブラブラ”歩きながら知られざる街の歴史や人々の暮らしに迫る『ブラタモリ』(NHK総合、毎週土曜19:30~)。9月28日は、「比叡山~比叡山はなぜ“母なる山”になった?~」の後編を放送。最澄が延暦寺を開いた比叡山は、仏教の世界では「母なる山」と呼ばれている場所だが、その理由をタモリと林田理沙アナウンサーが「修行」に注目しながら、「“母なる山”比叡山が生み出したもの」の数々を辿って解き明かしていく。

まず、タモリが訪れたのは「にない堂」という修行道場。通常は非公開の修行空間で、タモリと林田アナが「常行三昧」という、真っ暗なお堂の中でひたすら念仏を唱えて歩き続ける修行を体験する。

延暦寺にはこうしたお堂が多数あり、念仏の教え・法華の教え・禅の教えなど、さまざまな教えに基づいた修行が行われていて、僧たちは自分が学びたい教えを選んで修行することが出来るという。まさに「母なる山」なのだ。

また比叡山延暦寺は、「おみくじ・発祥の地」でもあるそう。しかし、比叡山のおみくじは、現在多くのお寺で行われているような運試しのものではない。

住職が庶民の悩みを聞いて、住職自身がお祈りしながらおみくじを引き、そこに書かれていることを解釈して進むべき道を示すそう。つまり真剣なお悩み相談で、「困っている人の悩みを聞いて人と仏の橋渡しをすることが、住職自身の修行にもなる」という、最澄の教えにもつながる考え方で生まれたものだ。今回、林田アナが悩みを相談するが……。

続いて探るのは、「石積み」。穴太衆(あのうしゅう)という職人集団によって継承されている石積みの技術は、比叡山のみならず日本のお城の約8割の石垣に活かされているという。「石の声を聴く」という穴太衆15代頭に、大きさや形がバラバラな石を瞬時に積み上げていく職人技を教わりながら、タモリも石積みに挑戦する。

そして最後は、比叡山のふもと、坂本の町にある「里坊」という、厳しい修行を終え山を下りた僧が隠居する住居へ。ここで「十二年籠山行」という、昭和54年から平成3年までに12年間俗世との関係を絶って山から下りない修行を達成した高川慈照さんに出会い、その体験を聞く。

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