『ルパン三世』に命を吹き込んだ人物たちが激白!作品に隠された知られざる物語とは?

公開:

8月20日の『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』(BSプレミアム、毎週火曜21:00~)は、「そして、ルパン三世が生まれた~命を吹き込んだ男たち~」と題して放送。

同番組は、人々が固唾を飲んで見守った“出来事”に注目。残された映像や決定的瞬間を捉えた写真を最新ヴァーチャルで立体的に再構成し、事件の“アナザーストーリー”に迫る、マルチアングルドキュメンタリー。

今年4月にこの世を去ったモンキー・パンチさん。彼の生み出した「ルパン三世」は、半世紀以上に渡って広く愛され続けているが、今回、時代を超えて愛される同作の誕生秘話に迫っていく。

1967年、日本初の青年向け週刊漫画誌「漫画アクション」が創刊したが、表紙を飾ったのが無名の漫画家のモンキー・パンチさんだ。まだ無名の新人漫画家の描いたその作品は瞬く間に評判となり、当時の若者たちの心を掴んだ。神出鬼没の大泥棒は、なぜ国民的人気キャラクターになりえたのか?

またテレビアニメのスタイリッシュで斬新な演出も注目を集めたが、鬼才の初代監督を突然の交代劇が襲う。その後、宮崎駿鈴木清順らが新たなルパンを生み出していく。

生前、「自分の漫画には、悪い事はやっちゃダメ、努力すれば報われる、夢はいつか叶う、といった教えは一切ない」と語っていたというモンキー・パンチさん。今回、彼と関わりのあった人物たちに話を聞き、その人柄や内面に迫っていくことに。

「漫画アクション」創刊時に編集部に配属された編集者・原美千子は、当時の編集長の清水文人から「女が描けていない」とダメ出しされたモンキー・パンチさんが、真面目で堅物な人柄にもかかわらずキャバレーなどを積極的に取材していた様子を目の当たりにしていた。

漫画家・バロン吉元は、モンキー・パンチさんと共に「漫画アクション」の看板作家として活躍。親友としてライバルとして、モンキー・パンチさんを見てきた吉元先生。貸本漫画家としてキャリアを始めながら、時代の波に翻弄された2人は、双葉社の若き編集長・清水にその才能を見出されたという。

演出家・おおすみ正秋は、「ルパン三世」のアニメ化に当たって、日本ではほとんど前例のなかった「大人向けテレビアニメ」を目指すことを宣言し、リアリティやスピード感を重視した斬新な演出で制作に取り組む。しかし、視聴率は振るわずテレビ局から子供向けアニメの大幅な路線変更を求められたそうで……。

また、「ルパン三世」の最初のテレビアニメで作画監督を務めた大塚康生はリアリティを追求するために自動車や銃、キャラクターの衣装などは実際にあるものを描くことにこだわったという。そこには彼の持つ意外な経歴も影響していた。

1995年に急逝した山田康雄さんの後を継いでルパン三世役を演じ続ける栗田貫一。山田が演じたルパンこそルパンだと思い続けてきた栗田だが、ある時、次元大介役の小林清志から掛けられた一言をきっかけに、栗田の中で何かが変わり始めたことを明かす。

今年公開された映画最新作『LUPIN THE 3RD 峰不二子の嘘』でプロデューサーを務めた浄園祐。幼い頃からルパン三世のアニメ作品に触れて育った浄園は、「ルパンとは何なのか」を追求しながら新たなルパンを生み出そうと挑戦を続けている。

続々と明らかになる「ルパン三世」に隠された知られざる物語に注目だ。

PICK UP