安藤サクラ『まんぷく』クランクアップに感慨!「この現場には希望しかない」

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NHKの連続テレビ小説『まんぷく』(NHK総合、毎週月~土曜日8:00)の撮影が27日に終了。クランクアップセレモニーが行われ、安藤サクラ長谷川博己が10か月余りにわたった撮影を振り返った。

本作は、インスタントラーメンを世に送り出した日清食品創業者の安藤百福(ももふく)と妻・仁子(まさこ)の夫妻をモデルにした物語で、脚本は、大ヒットドラマ『ガリレオ』シリーズや、NHK大河ドラマ『龍馬伝』を手掛けた福田靖が担当した。

<安藤サクラ コメント>

本当に最後の最後までとっても楽しかったです。最後の最後まで萬平さんはアドリブで笑わせてくれまして。振り返ると本当にずーっと笑顔でいたなと。最後の最後までケラケラ笑って終えられて。楽しかったというのもあるし、自分の人生において重みのある時間になったというか。人生においてというと、まあたったの10か月ですが、子供と大阪に来て子供の成長を見ているとたった10か月だけど、されど10か月だなとすごく感じました。

思いがいっぱい詰まっていて話始めると1時間半はかかります(笑)。順番に言いたいことを言って言い切れなかったことは紙に書いてお渡ししようと思うのですが(笑)。この時間は、『まんぷく』という時間が、福田先生が書いてくださった中で生きていると、豊かな気持ちになって。最初は不安をものすごく覚悟に変えて大阪に来て、でもすぐに大阪での生活もこの現場も自分の中で心地よい自分の居場所になって。それはこの『まんぷく』を作っているチーム・スタッフ・キャストの方々の温かさと愛情のおかげです。

福田さんが描かれている役柄も本当にいとおしいキャラクターたち。そして希望に満ちあふれた『まんぷく』という物語の中で、だからこその特別な時間になったんだろうなと思います。私は家庭を持っていますし、子供もいましたから、そういう部分ですごい不安があったんですけど、でも娘にとってもすごくスペシャルな時間になりましたし、私たち夫婦にとってもとってもいい経験になる素晴らしい時間でした。いっぱい言いたいことがあって……。

本当にみなさん愛にあふれていて、私は本当に濁りない気持ちで子育てができて、どんなに苦しいことがプライベートであっても、『まんぷく』の時間になると全部が希望にかわるというか、この現場には希望しかなくて。本当だったらさみしくて泣いちゃうんじゃないかって思って、撮影に入る前からこの日のことを考えたら泣けてたんですけど、今はこんなに温かい時間を過ごしたら、この時間は自分の血となり肉となり、これからの人生を変えていくと思ったらみなさんとこれだけ仲良くさせていただいたので。

福ちゃんが「たちばな塩業」を解散するときに、「この時間をこれからの人生に活かしてください」って最後言うんですけど、私自身もこの時間をこれからの人生に活かしていかなければと思っています。『まんぷく』は超面白いドラマだなと思います。こんなすばらしい大先輩・スターの方々に囲まれて、こんなすばらしいぜいたくな時間はないです。もう“まんぷく”です。みなさまどうもありがとうございました!

<長谷川博己 コメント>

10か月間お疲れさまでした。まだ終わった気がしませんね。全く。でも今回は、本当に皆様に支えられたといいますか、甘えてしまった部分がありましたね。自分はこの長丁場に耐えられるのかなと思いながら撮影に挑んだわけですが、とにかく僕みたいに面倒くさい男を皆様に支えて頂いて、福ちゃんにもくだらないアドリブをいつも受けて頂いて。このスタッフとキャストでなければこんな風に僕も素敵な時間を過ごすことはできなかっただろうなと今日改めて感じました。

この後、僕は大河ドラマ(『麒麟がくる』)をやることになるわけで、だからまだ終わっていないという感覚なのかもしれないですけど。とにかくここまで無事にやってこれたのは福ちゃんのおかげでもありますし、スタッフ・キャスト、みなさんのおかげでなんとかやり終えることができました。これから僕はちょっと違うところに旅立ちますが……本当にお疲れさまでした。どうもありがとうございました!

<3月1日(金)放送 第126話「きれいごとは通りませんか」あらすじ>
即席ラーメンの粗悪品がいまだ売られている現状に心痛める福子(安藤)の言葉に心を打たれた萬平(長谷川)は、「まんぷくラーメン」の製造法を他社に公開することを決意する。どの会社でも安心安全な即席ラーメンを作れるようにして、業界全体の底上げすることが、発明した自分の使命だと考えたのだ。そして、粗悪な商品を作る会社を訪ねて回り、パートナー契約の打診をするが……。

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