小芝風花、特撮オタクをコミカルに好演!連続ドラマ初主演『トクサツガガガ』

公開: 更新:
主演の小芝風花
主演の小芝風花

いつもニコニコ笑顔で女子力が高い商社勤めのOL・仲村叶(なかむらかの)。しかしその実は、特撮をこよなく愛する隠れオタクだった――。

丹羽庭の原作コミックを実写ドラマ化したドラマ10『トクサツガガガ』(NHK総合、1月18日スタート、毎週金曜日22:00~)。本作で、主人公・叶を演じるのは、連続ドラマ初主演となる女優・小芝風花さん。

小さいころから厳格な母親に「女らしさ」を叩き込まれてきた叶は“特撮オタク”であることをひた隠しに生きている。そんななか、特撮オタクの仲間たちと出会うことにより「本当の自分」と向き合い、成長する姿がコミカルに描かれていく。

「こんなに素敵な世界にもっと早く出会っていれば」と作品を通じて特撮の魅力にはまったという小芝さんに、ドラマの見どころや撮影でのエピソードなどを語っていただきました。

――特撮好きの女の子。どのように役にアプローチしていったのでしょうか?

撮影に入る前に、原作者の丹羽先生が「叶という子は、特撮を思い切り楽しんでいる子、そして人の好みや趣味に対して絶対悪く言わない子」という2つのポイントを大切にしているとお聞きしたので、その部分は意識しました。

――小芝さんから見た、叶ちゃんはどんな女の子ですか?

叶ちゃんは子どものころ、特撮ヒーローと出会って、心奪われたのですが、お母ちゃんからは「女の子は女の子らしくしなさい」とずっと言われてきたので、一時期、特撮から離れていたんです。でも一人暮らしをするようになり、一気に特撮浸りの生活にまい進するようになって……。周囲の人々には言えないけれど、仲間が欲しいという葛藤をコミカルに演じられたらいいなと思っています。

――番組紹介にもコメディと書かれていますね。

そうなんです。でも監督には、笑いをとりにいくのではなく、叶が一生懸命やっている姿が、客観的に滑稽で笑えるということが正解だと話されていたので、自分から狙って笑っていただこうというお芝居ではなく、とにかく特撮愛を一生懸命表現することが大事なんだろうなと思っています。

――小芝さん自身は幼少期に特撮ドラマなどは観ていたのですか?

全然観ていませんでした。『プリキュア』シリーズなどの女児向けのものにも触れる機会がなくて……。でもこの作品をやるにあたって、いろいろ過去の作品を観ていたら普通に格好いいしストーリーも面白くて「なんでいままで観ていなかったんだろう!」と後悔しました。ワクワク感がすごいんですよね。

――連続ドラマ初主演なんですね。

そうなんです。20歳のときに、25歳までの目標を立てたのですが、そのなかに「連続ドラマで主演を務めたい」という目標もあったので、すごく嬉しかったです。

――主演として臨む現場はいかがでしたか?

スペシャルドラマや映画よりも撮影期間が長く、今回は全7話で3か月ぐらいのスケジュールだったんです。結構ゆとりのある撮影だったので、逆にいろいろなことを考えてしまいました(笑)。寝ているときも、目を閉じると撮影のことをたくさん考えてしまって、熟睡できず寝不足になってしまったぐらいです。意識はしていなかったのですが、気がつかないうちにプレッシャーとか不安があったんだと思います。

――主演としてなにか意識したことはありますか?

これまで主演をやらせていただいたときはいつも、周囲の方々に支えてもらっているなと痛感させられました。今回も、スタッフさんはすごく優しかったですし、(特撮仲間となる)倉科カナさんや木南晴夏さんも、楽しい方たちだったので、先輩方に頼りながら撮影に臨みました。現場で得たことを、少しずつでも次にいかせるようにしていきたいです。

――倉科さんや木南さんは頼りになりましたか?

はい、とても(笑)。現場ではケラケラ笑いながら過ごせました。ご飯にも連れていっていただきました。私は同世代の人との共演が少なく、先輩方とご一緒することが多いのですが、甘えさせていただいています。逆に同世代だと「ご飯に誘ったら迷惑かな」とかいろいろなことを考えてしまいます(笑)。

――叶は特撮好きなことを隠して生活していますが、小芝さんはなにか人には言えない秘密の趣味などはありますか?

いろいろ考えたのですが、あまりないんですよね。それが結構悩みでもあります。バラエティ番組とかのアンケートで、趣味を聞かれてもなにもなくて……。これまでなにかにはまったとか、誰かのことをメチャクチャ好きになったこととかないんです。

――やってみたいことはありますか?

日本舞踊はやってみたいです。いま殺陣の稽古をさせていただいていますが、和の習い事を極めたいです。所作とかを学ぶことで、時代劇とかにもいかせると思うし、日本の女性らしさを習得したいなと。でも撮影に入ってしまうと、2~3か月とか行けなくなってしまうので、全然上手くならないんです。今年こそなんとかやり始めたいです。

――最後に作品の見どころを

登場するヒーローもメチャクチャ格好いいので、原作好きや特撮好きな方はもちろん楽しめると思いますが、特撮に詳しくない人も、物語として共感できる部分がたくさんあるので、是非ご覧になってください。

(取材・文:磯部正和)

画像ギャラリー

PICK UP