満島ひかり、不倫の恋に溺れる妖艶な人妻に…江戸川乱歩原作の3ドラマでヒロイン

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エロスと幻想が交錯する独特の作風で、“日本ミステリーの父”とよばれる江戸川乱歩。初期の傑作短編から「お勢登場」「算盤が恋を語る話」「人でなしの恋」を、気鋭のクリエイターたちがほぼ原作に忠実に映像化した『満島ひかり×江戸川乱歩』(BSプレミアム)が、12月30日(日)23時30分から放送される。満島ひかりが3作のヒロインを演じる。

満島自身が「ライフワークにしたい」というほど入れ込むこのシリーズ。3人のヒロインを演じるだけでなく、「お勢登場」の劇中歌や「人でなしの恋」の朗読も担当、3作品をつなぐ「幕間」を自身で演出するなど、多才ぶりを発揮している。さらに声の出演で、満島を誰よりもよく知る“ある人物”が登場! 作品の世界観を盛り上げる、独創的な衣装や美術にも注目が集まる。

「お勢登場」で満島は、資産家の夫(宮藤官九郎)が病弱なのをよいことに、不倫の恋に溺れる妖艶な人妻・お勢を演じる。罪悪感におののきながらも、ある日偶発的な出来事に乗じて、夫殺しの完全犯罪に成功する。悲しみに暮れる妻を演じ、まんまと周囲を欺くお勢。そこに夫が残したダイイングメッセージが見つかって……。発表当時、「実に身に迫る恐ろしさ」と大評判になった傑作。演出は佐藤佐吉

「算盤が恋を語る話」は、乱歩にしては珍しい、ちょっとかわいい恋物語。同僚のS子(満島)に懸想している内気な青年T。何とかして思いを伝えようと、算盤を使った暗号を思いつく。毎朝S子より先に出勤し、机に置いた算盤の玉を使ってメッセージを送り続けたある日、S子から返信が……! 果たしてTの不器用な恋は成就するのか? Tを演じるのは演技初挑戦のハライチ岩井勇気。演出は森ガキ侑大。

「人でなしの恋」で満島は、望まれて旧家に嫁いだ若妻・京子を演じる。美貌の夫(高良健吾)は優しく、幸福の絶頂にあるかに思われたが、ある日夫が浮気をしているのでは、という疑念を抱く。深夜密かに寝室を抜け出していく夫の後をつけた京子は、夫が土蔵の二階で女と逢い引きしていることを知ってしまう。女の正体とは? 嫉妬にかられた京子に訪れる、悲劇的な結末とは……。演出は渋江修平

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