「人間とは何か?」西島秀俊、死を理解できない“AI人間”に

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西島秀俊が、“AI人間”マリオ役で主演を務めるドラマ『スーパープレミアム「マリオ~AIのゆくえ~」』(BSプレミアム)が、10月13日(土)21時から放送される。

黒沢清監督の映画『散歩する侵略者』(2017年)で注目された気鋭の舞台作家・前川知大が脚本を務めた同ドラマは、人工知能(AI)を通して「人間とは何か?」をテーマに描く、1人の「AI人間」と少年の物語だ。

人工知能の性能が飛躍的に向上した2023年の東京で、一人の警察官が職務遂行中の事故で意識不明の重体に。警察内で採用されている人工知能の生みの親である科学者・時枝(田中哲司)は、重体となった警察官の脳に人工知能を埋め込むという手術を独断で行い、一人の男「マリオ」(西島)を誕生させる。

時枝から「自由に生きろ」と命令を受け、密かに研究所から逃がされたマリオ。時枝に言われた住所に行くと、そこにいたのは、時枝の別れた妻のもとで暮らす息子・至(福崎那由他)だった。高校でいじめにあっている至は、衝動的に自殺しようと考えていたときにマリオと出会い、じょじょに心を通わせていく。しかし警察の追っ手が迫り、2人は逃亡することに――。「死」を理解できないAI人間と、「生」に希望が持てない少年の交流の果てには、どんな結末が待っているのか。

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