小芝風花、向井理主演『そろばん侍 風の市兵衛』で呉服問屋の娘役に!

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小芝風花、向井理主演『そろばん侍 風の市兵衛』で呉服問屋の娘役に!

【今年21歳の小芝風花さん、女優としてのビジョンは?】

――時代劇もそうですが、近年、映画、ドラマ、舞台で、いろいろな役柄に挑戦されている印象がありますが、女優としてのビジョンは明確に持っていますか?

「こういう女優さんになりたい」というものは常に持っています。私は計画を立てるのが好きで、芸能界に入る前もフィギュアスケートを習っていたのですが、「何歳までにこうなる!」という計画は立てていました。芸能界は特に不安定な世界だと思っていて、先のことは見えなさすぎるので、とりあえず5年間を区切りに計画を立てています。去年20歳のときに、25歳までの目標を設定しました。

――今年21歳ですが、どんな目標を?

「ドラマ4本、映画1本以上に出演したい」という目標は書きました。目標をスケジュール表の裏にも書いていて、達成できたときは嬉しいですし、クリアできなかったら、なんでできなかったのだろうと課題を見つけて、次に活かしたいと思っております。作品が終わったあとも、完パケをもらって自分のお芝居を客観的にみています。

――今回の作品ではどんなことを得られましたか?

改めて所作について考えることが多かったです。向井さんからも、正座をして膝に手を置くときに、拳を軽く握っていたところ「指先を伸ばすんだよ」ということを教えていただきました。まだまだ知らないことが多くて、奥が深いなと思いました。

――時代劇は難しいですか?

難しいです。言葉遣いや所作が、現代と全く違うので、咄嗟の判断でアドリブを入れようとしてもなかなか……。かといって、動きばかりに捉われているとセリフに心が入らないし、気持ちを優先させすぎると、動きのテンポがズレてしまったりするので、本当に難しいです。でも、お着物やカツラをつけると、すごく新鮮な気持ちになるので、とても好きです。

――プライベートでは着物は着たりするのですか?

まだ着たことはないです。昨年、祖母が母に着物を譲っていたのですが、そのとき、私も2着ほど受け継ぎました。和の習い事を始めたいと思っているので、着付けも勉強して、プライベートでも着られたらなと思っています。

――夏にはNHK広島放送局開局90年ドラマ『夕凪の街 桜の国 2018』(NHK総合、8月6日月曜日19:30~)の放送も控えていますね。

私の役柄は、0歳のときにピカ(原爆)で両親を亡くした女性・太田京花です。幼少期はすごくおっとりしてマイペースな子だったために、周囲の大人からは「ピカに当たったから頭が少し足らんのだ」と言われて育ったような子を演じています。

――昨年も『ヒロシマ8.6ドラマ ふたりのキャンバス』で原爆をテーマにした作品に出演されていますね。

そうなんです。その際、被爆者の方々に直接お話を聞く機会があったのですが、いまでも印象に残っているのが「原爆が落ちた当時のことはもちろんなのですが、被爆者のその後、何十年にも渡る生活も想像してほしい」とおっしゃっていたことです。今回、被爆した女性を演じることになり、すごくいろいろなことを考えました。ぜひ多くの方に観てもらいたい作品です。

(取材・文:磯部正和)

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