野生のネコ科動物ナンバーワン・ヒョウの秘密に迫る

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5月20日の『ダーウィンが来た!生きもの新伝説』(NHK総合、毎週日曜19:30~)は、「ネコNo.1の成功者!ヒョウの秘密」を放送する。同番組は、日本国内の身近な自然から世界各地の未知の自然まで、実に様々な物語を紹介する人気ドキュメンタリー。

今回の主役・ヒョウは、ライオンやトラ、チーター、ジャガーなど、多くの野生ネコの中で最も成功を遂げたと言われている。成功の証しは、アフリカから東南アジア、ロシアの東端にまで至る広い分布域と、野生のネコ科動物およそ40種の中で、断トツの広さを誇る。

なぜヒョウはこれほど成功できたのか? ひとつ目の理由は「狩り」だ。ヒョウは樹上に登って獲物を探すだけでなく、距離や草の生え具合などを把握して、相手に近づく作戦を立てることが出来る。さらに、体の模様が保護色となる森に身を潜め、姿を隠しながら忍び寄ることもある。また、ヒョウの名ハンターぶりは狩りの技だけではなく、獲物の多種多様さからも分かる。小動物から魚、鳥にいたるまで、その種類はライオンやチーターに比べて圧倒的に多い。大きすぎず小さすぎない、絶妙な体の大きさ。大型ネコと小型ネコのちょうど中間サイズのため、狩りも両方の「いいとこ取り」が出来るのだ。

大繁栄の2つ目の理由は「適応力」。ヒョウは、マイナス30℃にもなる極寒の雪の森から、5000メートル級の高山、砂漠やジャングルなど、ありとあらゆる環境に暮らす。極めつきは、1200万人が暮らすインドのムンバイ。大都会で夜な夜な家畜のブタなどを襲う、大胆不敵な狩りを行う。どんな環境でも暮らしていける適応力が、ヒョウの繁栄を支えている。3つ目の理由は、ピンチにもめげずに対応できる「たくましさ」。狩りに使うアカシアの大木が、次々に枯死する異変が起きるなか、驚きの工夫を凝らして生き抜く。ときには、最大の天敵であるライオンすらも利用するしたたかさも発揮! 野生のネコ科動物No.1の成功者となったヒョウの秘密を、徹底的に解き明かす。

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