香川照之『昆虫すごいぜ!』最新版がオンエア「進化し続けるカマキリ先生を見て」

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「人間よ、昆虫に学べ!」をテーマに、海外編も含めこれまで5本放送してきた香川照之の『香川照之の昆虫すごいぜ!』(NHK Eテレ)が、5月3日(木)9時20分から放送。今回は、香川待望の虫「クマバチ」に迫る。

小さな羽にずんぐりむっくりの姿で花から花へホバリングしながら飛び回るクマバチ。関東では毎年4月の中旬に現れるこの虫に、その愛らしさから、香川はドラマの撮影の最中にクマバチを見つけた日を記録するなど、特別な興味を持ってきたそう。

今回、そのクマバチの捕獲に挑戦。「藤の花との共生」という花との特別な関係や、顔で雌雄を見分ける方法、オスを捕まえるとっておきの秘策などを披露する。

クマバチはなぜ他の昆虫にくらべて小さな羽で自由に飛べるのか? その秘密の1つが太い胸につまった筋肉で、毎秒100回以上も羽を震わせることで、揚力をうむと言われている。そこで、このハチの羽のすごさを香川が実験で体感することに。今回はどんな体当たり実験になるのか?

このほか、番組でもおなじみ、昆虫を360度自由自在に拡大縮小しながら、スーパースローや電子顕微鏡写真などを見ていくことができるNHKforSchoolの教育コンテンツ「ものすごい図鑑」でも、クマバチを制作。カマキリ先生(香川)が自在に操りながら、その中にある特撮映像を紹介する。

カマキリ先生の姿がすっかり板についた香川は、「もうね、子どもたちの私を見る目の熱さがさらにエスカレートしてきて、ものすごい視線で見つめてくるんですよ。“あれ、あの人!?”みたいな。一方、お母さんたちからは“博士”って呼ばれたりして。“先生”を突破しちゃっているんですよ、こんな被り物しているのに(笑)。でも、それくらい浸透しているというのは、本当に嬉しいですよね。ほかの仕事にもいろんな影響が出ています。もちろん良い方向に、ですよ! 」とコメント。

また、今回のテーマ「クマバチ」を選んだ理由を聞くと、「“え、何があるの?刺されたら痛いだけでしょう?”ってネガティブに考える人もいると思うんですけど、そうじゃないんです。例えば、ハチが花粉を運ぶことで築く花との関係とか、オスとメスの関係とか、姿の美しさとか。ハチは奥が深くて語ることがいっぱいあるんです。一見、怖いけど、ちゃんと安全に気をつけながら迫っていくと、すごい発見があります。これって、人生でも大事なことですよね。あの人怖いから嫌だとか、そうじゃなくて、ちゃんと向き合う、そうしたら何かが見える。ハチって、そういうことの象徴だと思っています! 」と力説。

さらに、「“チョウのように舞い、ハチのように刺す”偉大なボクサー、モハメド・アリを指す言葉ですが、私も、モンシロチョウのように舞い、そしてついに今回ハチにもなりました。ついに、モハメド・アリまで、いや、そこまではいかないけれども、ジョー・フレージャーくらいまでは来たなと、これを今、痛感しています。これが最大の見所です(笑)。ぜひ、このGWに、進化し続けるカマキリ先生をごらんください。あとは”アリ”を授業でやれば、いよいよモハメド・アリの完成です(笑)」とアピールしている。

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