動物自身がカメラマン!生態の謎に迫る『ダーウィンが来た!生きもの新伝説』

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4月22日の『ダーウィンが来た!生きもの新伝説』(NHK総合、毎週日曜19:30~)は、「潜入!動物カメラ大特集」を放送する。同番組は、日本国内の身近な自然から世界各地の未知の自然まで、実に様々な物語を紹介する人気ドキュメンタリー。

今、動物にカメラを装着して行動を調べる研究が、機材の小型軽量化と共に急速に発展している。今回、そんな「動物カメラ」の最前線を大特集する。

最初の舞台は、南米アルゼンチンのバルデス半島。体長5メートルにもなる巨大なミナミゾウアザラシがカメラマンだ。繁殖時にだけ浜辺に集まってくるが、それ以外の時期は広大な海で暮らすため、その生態は謎に包まれている。そこで深海対応カメラを装着すると、謎の巨大生物に遭遇、狩りの一部始終の撮影に成功した。

続いての舞台は、日本の北アルプス。森の仙人とも呼ばれるツキノワグマの生態を探る。GPS付きカメラを装着すると、意外な食生活を克明に記録。タケノコやミズバショウの葉など、なんと食べ物の9割以上が植物だった。さらにお熱い恋のドラマをスクープ! クマは強引な性格もいれば、心配性な性格の子も……。クマが自ら撮影した映像から、それぞれに個性があり、社会があることも見えてきた。

そして、岩手県の沖に浮かぶ無人島、船越大島では、島に子育てにやってくるオオミズナギドリの大海原での暮らしを徹底調査。わずか15グラムのカメラを装着すると、肉食魚を利用した狩りの姿や、栄養価の高い獲物をえり好みするという子育ての工夫が見えてきた。驚くことにカメラは東日本大震災の津波によって海にどんな影響があったのかも記録していた。研究者も想像しなかった海の回復力の強さを見事に捉えていたのだ。

動物カメラの開発のウラ話や、和久田麻由子アナウンサーが体験する最新機材の紹介も交えて、動物目線だからこそ見える驚きの世界に潜入する。

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