マンドリルの恋の駆け引きに密着

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4月15日の『ダーウィンが来た!生きもの新伝説』(NHK総合、毎週日曜19:30~)は、「超カラフル顔!マンドリル」を放送する。

同番組は、日本国内の身近な自然から世界各地の未知の自然まで、実に様々な物語を紹介する人気ドキュメンタリー。

今回の主人公は、真っ赤な鼻筋に真っ青な頬という超派手な顔のサル・マンドリル。暮らしているのはアフリカ西部、ガボン共和国の熱帯林。"幻のサル"とも呼ばれ、これまでほとんど映像にとらえられたことがなかった。今回、取材班は研究者とともに、長期密着することに成功した。

マンドリルは、数百匹もの巨大な群れを作って暮らす。その中で歌舞伎役者のように鮮やかな顔を持つのは、群れの中でたった2、3頭しかいない大人のオスだけ。メスはオスの半分くらいの体格で顔色も黒く地味。なぜ、オスだけが派手な顔なのか?

観察を続けると、オスの顔色の役割が見えてきた。群れの中でケンカが発生すると、オスはすぐに駆け付ける。そして派手顔を大きくタテに振って威嚇。こうすることでケンカを仲裁するのだ。さらに、派手顔はジャングルを移動するときの"道しるべ"になる。見通しの悪い場所でも、赤と青の顔が良く目立つのだ。オスの派手顔は群れを維持するために欠かせないものなのだ。

また、恋の季節。オスの派手顔はさらに別の役割も見せる。この時期、メスをめぐるオス同士の争いも頻発。群れの外からもオスが来て激しい順位争いが起こる。この時の勝負の決め手になるのが、やはり顔。色が鮮やかなものほど順位が高いのだ。文字通り、お互いに顔色を見ながら争いを繰り広げるオスたち。そして、王座争いの最後に起きた、超意外などんでん返しを目撃。一風変わったマンドリルの恋の駆け引きに密着した。

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