松本清張のノンフィクション作品を通して昭和史の謎を解き明かせ

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MCに伊集院光島津有理子アナウンサーを迎え、古今東西の「名著」を読み解く番組『100分de名著』(Eテレ、毎週月曜22:25~22:49)。3月は、社会の常識や背景が知らず知らずのうちに人間を縛り犯罪に走らせる様を見事に描き出し、「社会派推理小説」という一大ジャンルを築き上げた作家・松本清張(1909 - 1992)をピックアップ。講師に原武史を迎え、清張の作品群を通して、「人間の闇」や「国家の深層」といったテーマを見つめなおす。

第3回(3月19日放送)は「歴史の裏側を暴き出す」と題して、昭和の時代の変わり目を新資料を元に複合的に叙述していくノンフィクション作品「昭和史再発掘」に注目する。とりわけ「二・二六事件」を読み解くことが、昭和史の謎を解明する大きな鍵を握っているという。それは単なるテロ事件ではなく、貧富の格差の拡大、対外関係の行き詰まりといった危機的状況を、昭和維新と呼ばれる革命によって乗り越え天皇と国民を改めて一体化させようという大規模なクーデター計画だった。番組では、その裏側に迫る。

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