医師・長純一、被災地の健康を守るべく単身移住『プロフェッショナル』

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3月12日放送の『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK総合、毎週月曜22:25~)は、「どんな時も、そばにいる~地域医療医師・長純一(ちょう じゅんいち)~」と題して、被災地の宮城石巻市で病に苦しむ人々を支え続ける医師・長純一(50)さんに密着する。

東日本大震災からまもなく7年。今回の主人公・長さんは、石巻市立病院開成仮診療所の所長。彼は被災地では末永い支援が必要だと考え、被災地石巻に単身移住し、診療所での外来に加え、医師自ら患者の元に出向く在宅医療などで住民の健康を守ってきた。石巻では震災後に様々な健康の問題が噴出。特に多いのが心的外傷後ストレス障害(PTSD)やアルコール依存症、そして認知症だ。長さんはこうした病を抱えた患者に寄り添いながら、治療を行ってきた。

この長さんは「医療の民主化」を唱え、地域医療のパイオニアとして名高い故・若月俊一医師の最後の弟子だ。患者中心の医療を実践し、貧しい農村の健康を守る取り組みをしてきた若月の意志を継ぐものとして、被災地で格闘を続けている。復興の陰で人知れず病に苦しむ人々にどれだけ寄り添い向き合い続けることができるのか。混迷極まる被災地の医療現場で闘い続ける医師に密着する。